【経済でみる】我々が貧乏になると無人販売店が減少する①
重い腰をあげる
前々から書きたいと思っていた
無人販売店がめちゃくちゃ減ったことを経済でみると、我々のお金のなさを際立たせるものであったということ
これを今回から何作かに分けて書いていく。
まず1つ目は無人販売店が減りまくっていること、これを餃子の無人販売店をケースに書いてみた
原因を調べてまとめているのでどうぞ。
帝国データバンクの調査によれば
餃子の無人販売店は2020年度の約130店舗から2023年半ばには全国約1,400店舗へとわずか3年で10倍に急拡大した。
しかし、そこをピークに出店ペースは急減速し、現在は市場の飽和によって淘汰が進んでいる。
これは単なる一過性のブームの終わりというだけでなく
ビジネスモデル自体が抱える「構造的な欠陥」が浮き彫りになった結果です。
主な減少理由は以下の4点に集約されます。
1. 競合優位性の喪失
2020年、当時のコロナ禍においては「非接触」であること自体が付加価値でした。
しかし日常が戻ると状況は変わります。
無人店舗の餃子は「1セット(30から40個)で1,000円」といった価格設定が多いですが、
近隣のスーパーに行けば、大手食品メーカーの高品質な冷凍餃子が半額近い価格で手に入ります。
ブランド力と価格競争力の両面で、スーパーの冷凍食品に対して優位性を保てなくなったのが最大の要因と分析している。
2. 参入障壁の低さによる過当競争
誰でもやりやすいが故、モノが余りだした。
この事業は5〜10坪程度の狭小スペースに業務用の冷凍庫と料金箱を置くだけで成立するため
初期投資が非常に低く抑えられます。
その結果、フランチャイズを中心に異業種からの参入が相次いだ。
しかし、狭い商圏内に似たような無人店舗が乱立したことであっという間に需要の限界を迎え結果として売れにくい状況が生まれてしまった。
3. 想定以上の「盗難被害」と防犯コストの重さ
無人販売の最大のリスクが「盗難」です。
・商品の窃盗(万引き)事例
2026年4月(札幌市): 3月に複数回にわたり無人販売所で「豚のしょうが焼き」などを盗んだとして68歳の男が窃盗容疑で逮捕されました。
2026年5月(鹿児島市): 個人が敷地内で運営するメダカの無人販売所で商品が持ち去られる事件が発生。防犯カメラに犯行の一部始終が記録されており、被害届が出されました。
防犯カメラ下の犯行(静岡県): 防犯カメラが8台設置されていた古着の無人店舗においても、Tシャツ5点を持ち去る窃盗事件が発生しています。
・精算機の破壊と現金の窃盗事例
2023年5月(大阪市): 「24時間無人アイスクリーム販売所」にて、精算機(料金箱)がこじ開けられ現金を盗まれる事件が発生。その後、容疑者は大阪府警により逮捕されています。
これらを防ぐためにAIカメラや高機能な無人決済システムを導入すると、今度は初期費用や月々の費用が跳ね上がり、「低コスト運営」というビジネスモデルの根本が崩壊してしまうジレンマに陥っています。
4. 価値の低下と体験の欠如
「24時間いつでも買える」という利便性への感動はすぐに薄れる。
無人であるがゆえに、接客を通じたリピーターの生成ができず、商品の入れ替わりも少ないため、顧客はすぐに飽きてしまいます。
また、スタッフが常駐しないことで店舗の清潔感(クリンリネス)の維持が難しくなり、客離れをさらに加速させました。
要するに
「低い固定費と人件費削減」を武器に急拡大したものの、損益分岐点を維持するためのリピート客の確保と、防犯・衛生管理のコストの計算が甘くスーパーなどの強力な代替品の前に価格競争力を失ったことが昨今の急減の背景にある。
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