殿

あれから何年

学生服を着て
走り回ってた頃

わたしは
人見知りを知らず
たくさんの友達に囲まれ

毎日が楽しくて
仕方なかった

ある雨の日

帰る時間が遅れて
校舎を出ると
どしゃぶりの雨

まあ  いっか
走ればバス停に着く

わたしは
一歩を踏み出した


入りなよ

振り向くと
少し
やんちゃな彼がいた

え?
わたしの事?

聞けば
彼は笑いながら

いつも
いろんな人と楽しそうに
笑ってるのが印象的で

それから
たまに見かける度に
勝手にあだなを付けたんだ


その日から
わたしは彼の姫になり

彼はわたしの殿になった

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