【己の肉体との死闘】絶対不可侵領域の反乱!背中に潜む「あと1ミリ」の絶望
こんばんは、船長のrinrinです。
皆様、今日も一日の過酷な航海、本当にお疲れ様です。
我々海賊たるもの、荒れ狂う嵐や巨大なクラーケンといった凶悪な海の魔物にも屈しない、強靭な肉体と不屈の精神を持っていると自負しております。大波に船が揺れようとも、敵船からの砲撃が飛び交おうとも、決してうろたえることはありません。
しかし、そんな歴戦の海の者であっても、たった一つの「人体の明らかな設計ミス」としか思えない不可解な現象の前では、手も足も出ない無力な存在へと成り下がってしまうのです。
本日は、静かな船室で突如として発生する「背中の絶対不可侵領域」の痒みと、その絶望的な戦いについてお話しさせてください。
絶対不可侵領域の反乱

それは決まって、戦闘中などの気が張っている時ではなく、ふと息をついた瞬間にやってきます。
船長室のデスクに広げた古い海図を眺めている時や、お気に入りのウイスキーを傾けながら夜の静寂を楽しんでいる時。突如として、背中の中央、肩甲骨の少し下、背骨のわずか横という絶妙な位置に、猛烈な痒みが発生するのです。
すぐさま私は、右腕を肩の上から回し、左腕を腰の下から回して、その痒みの震源地を鎮圧にかかります。
しかし、そこで我々は造物主の残酷な仕様に直面するのです。
どれほど腕を伸ばしても、指先の爪が痒みの核心に届かない。上から攻めても、下から攻めても、まるでそこに目に見えない強固な結界が張られているかのように、「あと1ミリ」がどうしても届きません。
指の腹がわずかに触れるか触れないかというもどかしい距離感は、痒みを鎮めるどころか、かえって神経を逆撫でし、痒みの炎に油を注ぐ結果となります。
そのピンポイントで狙い撃ちされたような配置は、まさに神が定めた「絶対不可侵領域」と呼ぶにふさわしい絶望のスポットなのです。
海賊船長の失われた威厳

「あと少し、あともう数ミリ腕が長ければ…!」
最初は冷静に対処しようとしていた私も、届かないと分かると次第に焦りと苛立ちが生じてきます。
海賊船長としての威厳や優雅さなどとうの昔にかなぐり捨て、私は自室の椅子の上で、まるでタコやイカの触手のように己の腕の関節を奇妙な角度に捻じ曲げ始めます。
顔を真っ赤にしてしかめっ面を作り、肩の筋が吊りそうになるのも厭わず、全身の柔軟性を限界まで引き出して痒みに立ち向かうその姿は、決してクルーたちには見せられない惨めなものでございます。
もしこの瞬間、見回りの船員が「船長、ご報告が…」とドアを開けて入ってきたらと思うと、冷や汗が止まりません。
恐ろしい海賊として名を馳せる私が、背中を掻こうとして不自然に身をよじらせている姿など見られれば、翌日には港町中に「rinrin船長の奇妙な踊り」として噂が広まってしまうでしょう。
武器を探して三千里、そして最終奥義へ

己の肉体の限界、すなわち腕の短さと関節の可動域の狭さを悟った私は、次なる手段として「孫の手」の代わりになりそうな武器を船室内で血眼になって探し始めます。
海図に直線を引くための長めの木製定規、航海日誌を書くための羽ペンの後ろ側、真鍮の望遠鏡の筒、最悪の場合は腰に下げた短剣の柄の部分まで動員します。
しかし、都合よく背中のカーブに沿って完璧な角度で痒みを捉えてくれる道具など、そう簡単に見つかるはずもありません。定規では平らすぎてピンポイントに当たらず、羽ペンでは柔らかすぎて刺激が足りないのです。
あらゆる武器が役に立たないと知った時、私は最終奥義に出ます。
それは、船室を支える太い柱や、ざらついた木の壁に背中を押し当て、上下左右に激しくこすりつけるという行動です。それはまるで、冬毛を落とすために木に体をこすりつける森のヒグマのような、極めて原始的で野蛮な解決法でございます。
柱の角が痒みの中心にジャストフィットした瞬間の、あの天にも昇るような安堵感。しかしそれと同時に、「私は一体何をしているのだろう」という海賊としての完全なる敗北感が、静かに胸を満たしていくのです。
あの「あと1ミリ」が届かないもどかしさは、間違いなく人類に与えられた永遠の試練でございます。
皆様も、この絶対不可侵領域の反乱に直面した際は、どうか無理に腕をねじって関節を痛めたり、柱に背中をこすりつけて服を破いたりなさらぬよう、くれぐれもお気をつけくださいませ。
それでは、明日も皆様にとっていい航海でありますように。....乾杯!🥃✨
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