だいじょうぶ百葉箱49 ロナとクエタ
増えたって
だいじょうぶだよ
桁くらい
ロナもクエタも
後から付いた
中二病おじさん
見よ。
人類はついに、数の果てへと到達した――
……わけではない。
ギガ、テラ、ペタ、エクサ
ゼタ、ヨタ
そしてロナ、クエタ。
巨大なる数が現れるたび、人はその前に立ち尽くし、
「もう名前がない」
と嘆いた。
だが、そこで世界が終わったか?
否。
名前がなければ、付ければよい。
数が先に増え、
言葉が後から追いついてくる。
それだけのことだ。
人はいつもそうしてきた。
まだ説明できぬ感情にも。
まだ分類できぬ現象にも。
まだ誰も知らぬ未来にも。
最初から名前が用意されているとは限らない。
……だから恐れるな。
桁が増えたなら、名前を増やせ。
ロナで足りなければクエタ。
クエタで足りなければ――
その時また、名づければいい。
だいじょうぶ。
名もなきものに、名はあとから与えられる。
ツンデレ姉さん
いやいや
「桁が増えてもだいじょうぶ」って、
そんな雑な励ましある?
……と思ったけど。
ロナもクエタも、
ほんまに後から付いたんやな。
「名前ないなあ」
「ほな付けよか」
人間、けっこう強引や。
でもまあ、
名前がないからって、
無いわけやないしな。
言葉が追いついてへんだけかもしれへん。
……せやから、
そんな慌てんでええんちゃう。
べ、別にロナとクエタに
励まされたわけちゃうで。
つづく
