ケースワーカーが持つべきストレングスの視点とは。【ハトでも分かるケースワーク🕊️/概論編
─ケースワーカーの学びの場を作りたい🕊️
そんな思いを実現するためのシリーズ
【ハトでも分かるケースワーク🕊️】
マニュアルなんてない。
だれも教えてくれない。
これが、ケースワークの現場の実情です。
日々のケースワークに悩む方へ。
後輩指導に困っている方へ。
そして、これからケースワーカーを目指す方へ…。
このnoteがちょっとした"教科書"になれるように。
少しずつ積み上げていきたいと思っています。
今回は、(Ⅰ)概論編
ケースワーカーが持つべきストレングスの視点とは。
◆ケースワーカーの視点はどこに。
ケースワーカーは、困っている人がより良い生活を送るために支援をしていくわけですが、どこに注目して見ていくでしょう。
困っていること(問題点)や、できていないこと、
ではないでしょうか。
例えば、父親が子どもに虐待をしているとしたら。
まずは、虐待している事実に注目したり、暴力性や衝動性の有無など、父親の問題点を見ていきますよね。
例えば、認知症高齢者が一人暮らしをしていたら。
まずは、認知機能がどの状態で、何ができないのか、を見ていきますよね。
これは、正しい視点です。
これから起きる"リスク"をアセスメントしていくことに繋がりますから。
でも、ここに落とし穴があるんです。
どうしても、困っている人をみると、"できていないこと"に注目しやすくなるんですよね。
でも、それだけに固執してしまうことには、リスクがあるんです。
今回は、ケースワーカーが持つべき視点について、まとめていきたいと思います。
◆できないことばかりに注目すると…
だれしも、できていないところが目につくと、
それだけのイメージになってしまうことがあります。
それは、いつもの人間関係でも同じです。
"あの人は、仕事ができない。"
"あの人、少し身体が臭うよね。"
そんなレッテルが貼られることがあるでしょう。
例え貼られたレッテルが、その人のほんの一部分だったとしても、その人自身が、マイナスのイメージになってしまうものですよね。
これは、ケースワークにおいても同じことが起こります。
先ほどの例でいえば、
虐待をした暴力的な父親と、認知症が進んでいる高齢者。
どちらも、その人の一部を切り取っただけなのに、なんだかイメージが固まってしまいますよね。
まさに、ここが落とし穴。
ケースワーカーは、『知る』仕事なのに、無意識に『知る』情報に制限をしてしまう可能性があるのです。
それでは、その父親や、高齢者がどういう人なのか、ちゃんと『知る』ことができないのです。
結果として、アセスメントが十分ではなく、支援方針も定まらなくなっていくのです。
◆ストレングスの視点とは。
ようやく、本題まで来ました。
ケースワーカーは、"できないこと" だけを見つける仕事ではありません。
大切なのは、これまでにできたことや、その人が持っている力にも目を向けること。
それを「ストレングスの視点」と言います。
虐待をした暴力的な父親。
実は、子どもを保育園まで毎日送迎し、寝かしつけもしていました。忙しく働きながらも、できる限りの子育てをしていたのです。
認知症が進んだ高齢者。
実は、生活リズムは固定され、毎日同じ生活を送っていました。そして、毎日様子を見てくれる友人がいるのでした。
どうでしょう。
どちらも、1行目だけ読んだら、なんだか負のイメージですが、2行目が明かされた途端、違うイメージを抱きましたよね。
このように、できないことだけではなく、できること(ストレングス)に目を向けることで、その人の本来の姿が見えるようになるのです。
もちろん、ストレングスだけを見ればよいものではありません。どちらに偏ることなく、公正なアセスメントを進めていく。
これが、ケースワークをする上で、とても大切な視点となるのです。
◆今日のポイント🕊️
・誰しも、できないことばかり見てしまいがち。
・でも、"強み"を知ることで、よりアセスメントを深めることができる。
・ストレングスの視点は、ケースワークにおける基本姿勢の一つともいえる。
ストレングスの視点。
この言葉は、教科書などによく出てきます。
でも、具体的に何なのかは、あまり書かれていません。
今回の記事で、少し噛み砕いて書いてみましたが、いかがでしょうか。
そして、ストレングスの視点を持つことで、クライエントやケースワーカーをエンパワーメントすることにも繋がります。
エンパワーメント?
この言葉の意味は、また別の記事で。
これからも一緒に学んでいきましょう😊
▼ケースワークの教科書、書いてます🕊️
