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できないことばかり見ていた結果、支援が上手くいかなくなる理由 【思考整理ノート🕊️】


🕊️ ハトの思考整理ノート

ケースワーカー自身の思考を整理していくためのシリーズです🕊️




「この支援入れたいんだけど、〇〇さんできないよね。」
「もし、また病気が悪化したらどうする?」

こんなやりとり、よくありますよね。


ケースワーカーは、誰かの困りごとを
一緒になって解決していく仕事です。

そのため、クライエントの
"できないこと"、
"心配なこと"、
に目がいきがちになります。

「できないことがあるからこそ、
その人は困っているんじゃないか。」

そんな意見は当然のことです。
そして、私もそう思っています。


でも、私の経験上ですが、
それだけでは支援が上手く行かないんです。

なぜ上手くいかないのでしょうか。
どんなアプローチが考えられるでしょう。


自分事として置き換えてみる


認知症や身体機能の低下、障害などなど。
私たちケースワーカーは、
"できないこと"
に触れる機会が多い仕事ですよね。

そして、その"できないこと"を理解した上で、
支援を考えていくことになります。

そのため、ケースワーカーにとっては、
"できないこと"も当たり前のことのように
感じてしまうものですよね。

でも、当事者であるクライエントから見たら、
どうでしょうか。

"できないこと"にフォーカスされることって
決して心地良いものではないはずなんです。


私たちの問題に置き換えてみましょう。

例えば、面接が苦手、ケース記録が苦手など、誰しも苦手なことがあるはず。
その苦手なことを、上司に何度も指摘されたら…。

どうでしょう。
少し嫌な気持ちがしたでしょうか。

いくら支援が必要だとはいえ、
できないことばかりがフォーカスされると、
いい気持ちはしないですよね。

支援をしていく上で必要な、
関係づくりに影響を及ぼす可能性があります。



できないことを知った結果…


例えば、認知症の独居高齢者を支援するとします。

お金や食事の管理ができない。
薬も飲めない。

そんな「できないこと」はすぐ見つかりますが、
できないことを理解したうえで、
どういう支援ができるでしょうか。

ヘルパー入れたり、
施設入所を検討したり…

そんな支援の案はすぐにでますが、
もし、その支援に拒否をしたら。

ケースワーカーはその時点で手詰まりになります。

できないことしか見えてないので、
できないことを解消する支援しか
思いつかないのです。

できないことを知ることは大切です。
でも、それだけでは
支援が成り立たないことがあるんです。


思考の整理


少し視点を変えてみます。

「できたこと」、「上手くいったこと」に
フォーカスしたことはありますか。

"できてること=支援が必要ない。
だから注目しなくていいんじゃない?"

そんな声も聞こえてきそうですが、
少し考えてみましょう。

支援って、ヘルパーや施設サービスなど、
外部から入れるものだけでしょうか。

でも、それだけでは手詰まりになることがあります。


もし、本人のできる力を活かすことができたら、
それも一つの"支援"になるのではないでしょうか。

例えば、
服薬や金銭管理ができない認知症高齢者が、
毎朝かかさずに庭の掃除をしているとしたら。
毎日支援者が入らなくても、安否確認が容易だったり、庭の掃除を怠った時点で、変化があったことに気づくことができる。


その「できること」を支援の力として活かすことも、ケースワーカーの大切な仕事です。

そのために、クライエントのできることを
確認していくのです。

ケースワーカーは、
「できないこと」を支援する仕事だと思われがちです。

でも実際は、「できること」から支援を組み立てる仕事でもあります。

だから私は、困りごとを聞くのと同じくらい、「今でもできていること」を大切にしています。

その「できること」の中に、次の支援のヒントが隠れていることがあるのです。




​🕊️ ハト室長のあとがき

この「思考整理」シリーズは、noteを執筆するハト自身の体験をもとに、ケースワークを思考整理する内容になっています。

「他のシリーズも覗いてみたい」「ハトnoteって何?」と思ってくださった方は、ぜひ 【ハトnote🕊️の歩き方 〜シリーズのご紹介〜】 を読んでみてくださいね。


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