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初めてゴミ屋敷に入った日のこと。【ハトの止まり木🕊️】


こんにちは。ハトです。
いつもハトの思考整理室を読んでいただき、ありがとうござきます。

ハトの止まり木と題したこのシリーズ。

主であるハト自身のことを語っていきます。

今回は第2回。
初めてゴミ屋敷に入った日のこと🕊️


──ゴミ屋敷。

テレビなどでは、「汚部屋」として表現され、足の踏み場もない状態が映し出されることがあります。
それは、一つのエンターテインメントとして、笑いとして昇華されることも。

でも、実際にゴミ屋敷に立ち入ったことのある人はほとんどいないし、どこか非現実的な世界に見えるかもしれません。

私も、ケースワーカーとして働くまでは、ゴミ屋敷に入ることすら考えていませんでした。

しかし、そのときは突然訪れたのです。
あれは、ケースワーカーになって初めてゴミ屋敷へ入った日のことでした──。


先輩から、「今日訪問いくから」と告げられました。
まだまだ仕事ができない私は、先輩のあとをついていくことばかり。この日も当たり前のように訪問に同行していました。

何も知らない状態で向かった先は、どうみても大きな地震で崩れそうな古い小さな平屋。
なんだか家の周りにはツタが生えているし、本当に人が住んでいるのか疑うほどでした。

先輩は躊躇なく玄関をあけ、住人に声をかけてからズンズン中に入っていきます。

しかし、私が目にしたのは、積み上がるごみの山。まさにゴミ屋敷でした。新聞紙やチラシが積み上がり、ボロボロの洋服が床を埋めている。そして机にはスーパーの弁当のゴミや少し中身の残ったペットボトル。

極めつけは、意味をなしていない猫のトイレ。猫砂はいつ交換したのだろうか。汚物が大量に入っていました。

そして、一番衝撃的なのは、その臭い。
猫の汚物の臭いと、食べ物が腐ったような臭い、そしてタバコの臭いが混ざり合っている。

一瞬ためらいながら、足を踏み入れた瞬間、靴下越しに"ペタッ"という感触が伝わってきました。
見ても何も落ちていない。でも、床がペタペタしているんです。

テレビなどでは見たことがあったものの、現実の「ゴミ屋敷」は、視覚的にも、嗅覚的にも、そして触覚的にも、はるかに想像を超えていました。

しかし、ここに住む住人がいる。だからこそ、これが「現実の世界」なのだと、強く実感したのでした。

でも、人間の慣れって怖いもので、しばらくその場にいると、臭いなどが少し気にならなくなるんですね。
"もういいや"という諦めもあるのかもしれませんが。

ちなみに、この住人は、ケースワーカーに対して気を遣う方でした。
洗っているのかさえ分からない汚れた湯飲みを取り出し、急須にお湯を入れようとしている。このお茶はいつからあるのだろうか。そんなことを考えていたときに、先輩がやんわりとお茶を断ってくれたのを覚えています。

あのとき、お茶が提供されていたら…。
それ以降私は、まっ先にお茶を断るようになりました。


ようやく面接が終わり、その場から出ることができました。安堵したのも束の間、次の驚きが待っていたのです。

そう。自分自身がくさい。
鼻にこびりついているのか、着ている服に臭いがついたのか…。おそらく両方だったのでしょう。

大学生のときに貯めたお金で買った真新しいスーツを着て、少し背伸びして買った革靴を履いていたことを、こんなに後悔したことはありません。

それ以来、汚れても良い服装をするようになりました。


そんな私ですが、今は躊躇なくゴミ屋敷に入っています。あのときの先輩のように。

ゴミ屋敷って、汚いし入りたくないものなんですけど、その人を知るためには、とてもいい情報があるんですよね。

だから、むしろ積極的に入っていくことがあります。
そこにはゴミだけでなく、本人のニーズも埋まっている。そんな風に考えているんです。

まぁ…本音をいえば。異世界に来たみたいでおもしろい(興味深い)と思っていることは、我ながらやばいなと思ってます(笑)


▼ハトの成長記も描いてます🕊️


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