見出し画像

ケースワーカーが負うべき守秘義務とは。【ハトでも分かるケースワーク🕊️/概論編


─ケースワーカーの教科書を作りたい🕊️

そんな思いを実現するためのシリーズ


【ハトでも分かるケースワーク🕊️】


(Ⅰ)概論編
ケースワーカーが負う守秘義務とは。


⏰️この記事は3分で読めます。

🎓️こんな人におすすめ
・ケースワーカー・相談援助職の方
・社会福祉士を目指している方
・福祉・対人援助の仕事に興味がある方

💡この記事で分かること
・守秘義務とは何か
・なぜケースワーカーに必要なのか
・守秘義務にも例外がある




◆守秘義務とは


守秘義務。
それは、仕事や職務などによって知った情報を、正当な理由なく漏らしてはならないというものです。

これは決して聞き慣れない言葉ではないでしょう。

法律で定められたものであり、ケースワーカーだけでなく、仕事をしている人にとっては誰でも知っていると言っても過言ではないですよね。


その中で、あえてケースワーカーに限定してみます。

ケースワーカーは、クライエントの困りごとを知った上で、その解決のために様々な個人情報を知ることになります。病気や障害のこと、お金のこと、これまでの人生など。

ケースワーカーは、個人情報の最たる部分を、常に取扱うことになるのです。
そのため、ケースワーカーにとって守秘義務とは、常に意識しなければならないことであり、ケースワークを進める上で最も大切なことの一つです。


◆何を守ってるの?


守秘義務は、業務を通じて知り得た個人情報や、秘密のことを指します。

個人情報は守るべきものとして、分かりやすいですよね。
生年月日や住所、その人の仕事、財産、家族関係など、個人に関する情報全般を指します。


では、秘密とは?

例をあげてみます。
あなたは、クライエントから相談を受けました。
ヘルパーとの相性が悪いため、ヘルパーを変えたいというものでした。

クライエントは、そのヘルパーを傷つけたくないから、相性が悪いと思っていることは、伏せてほしいと言ってきました。

もう一つ、例をあげます。
あるクライエントについて、支援者間で会議を行いました。今後の支援方針について共有しましたが、この会議を行ったこと、その内容は、クライエントには伝えないことになりました。


この2つはいずれも、「秘密」にあたります。

秘密とは、公に知らされていない事実(ヘルパーと相性が悪いと思っている)や、職務上のインフォーマルな情報(会議の実施やその内容など)といったものが該当します。

ケースワークを進める中で、個人情報ではない"秘密"にも、たくさん触れることになります。
これらも、ケースワーカーは当然に守らないといけないのです。


◆なぜ、守秘義務があるのか。


それは、法律で決まっているから。
その通りすぎるので、別の角度から説明します。

クライエントは、なぜケースワーカーに対して個人情報や秘密を教えてくれるのでしょうか。

支援者はなぜ、クライエントに秘匿にする会議や話し合いが行えるのでしょうか。

それは、お互いの信頼関係があるから、とも言えるのですが、その前提として、守秘義務があるからですよね。

守秘義務が、クライエントや私たち支援者を守ってくれるからこそ、安心して情報のやり取りができるのです。

そのため、守秘義務が信頼関係を作っているとも言えるでしょう。法律違反の考えを置いておいたとして、守秘義務がない人に、自分の情報は話さないですからね。


◆守秘義務の例外


とはいえ、守秘義務にも例外はあります。


例えば、家庭訪問した先で、高齢者が倒れていたとします。

救急車を呼んだところ、救急隊員から「この方は病気がありますか?」と聞かれました。持病のこともかかりつけ医も知っていたのに、個人情報だから教えませんでした。

しかし、この場面では、守秘義務を理由に病気のことを隠すことで、高齢者にとっても大きな不利益となります。

そのため、守秘義務の例外として、情報を開示してよいことになります。


また、ケースカンファレンスなどでも、関係者間では当然のように個人情報の共有をしていますよね。これが、守秘義務違反だとしたら、全く支援が進まなくなります。

このように、本人の同意がある場合や、法令に基づく場合、生命や身体を守るために緊急性がある場合など、一定の条件では情報を共有できることがあります。


この例え以外にも、様々な例外があります。

守秘義務は、クライエントや支援者を守ってくれる一方で、支援が停滞する要因にもなります。

例外を把握しながら、適切に守秘義務を守ることが大切なのです。


◆今回のポイント🕊️


・守秘義務は、ケースワークで最も大切なことの一つ。
・守秘義務があるからこそ、お互いが安心して情報を開示することができる。
・守秘義務の例外を把握しながら、適切に守ることが大切。


守秘義務は、法律に定められているもの。と捉えがちなんですが、実は守秘義務を守っているからこそ得られる信頼関係があるんですよね。

いずれ、守秘義務の詳細についても記事にしていきたいと思います。


これからも一緒に学んでいきましょう😊



▼ケースワークの教科書、書いてます🕊️



#ケースワーク
#ケースワーカー
#福祉
#公務員
#教科書
#教育
#OJT
#ハトでも分かるケースワーク

いいなと思ったら応援しよう!