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福祉職は、福祉の心が必要なのか。【ハトの思考整理ノート🕊️】


「福祉の仕事ってどう?」

"やりがいあると思うよ"

「え、すごいね。
 私は福祉の心がないからできないよ。」

ケースワーカーをやっていると、
必ずと言っていいほど言われる言葉。

福祉の心があるのか、という問題。

これはケースワーカーに限った話ではなく、
福祉職全体に言えることかもしれませんね。

実際、ケースワーカーを10年以上続けていますが、
「福祉の心」が何なのか、いまだに分かりません。

そもそも、福祉の心とは何でしょうか。
そして、「福祉の心」とやらは
本当に必要なんでしょうか。



福祉の心とは

端的に言えば、
優しさとか、
思いやりとか、
自己犠牲とかでしょうか。

私は長くケースワーカーをしていますが、
確かに福祉職の方はこれらに該当する人が
多いように思います。

"誰かを助ける"仕事ですから、
自然とそういう人が集まるのかもしれません。

一方で、
お金になる話なのか、支援しやすいのかという
ビジネスライクな視点をもって関わる方も
一定数存在すると思っています。

"こんなにドライなんだ"
と周りが思ってしまうほどに。

でも、それ自体が悪いわけではないですよね。

結局のところ、目指すべきゴールは
同じなわけですからね。


福祉の仕事をしている人は、
優しい人が多いとは思います。

だからといって、「福祉の心」がないと
務まらないものでもない、ということですよね。


支援に必要なもの


福祉の仕事は、
誰かを助けることの多い仕事です。

排泄物を処理することもあります。
汚い家でも関係なく入っていきます。

そして、"自業自得でしょ"と思ってしまう人に
救いの手を差し伸べることもあります。


正直、大変な仕事の一つだと思います。

"なぜ、あえてその仕事をするのか。"

福祉職の方に質問したときに、
その問いに対する答えは
人それぞれ違うことでしょう。

誰かを支える仕事をしたかったから、
自分も同じ境遇だったから、
稼ぎやすそうだったから、
単純に配属されただけ。

どれも間違っていないし、
どんな理由であれ、
この業界で働き続けているわけです。

結局のところ、
支援をするために必要なことって
本当に「福祉の心」なんでしょうか。



思考の整理


福祉の心があれば支援ができるのか。

たしかに、入り口に限っては、
そのとおりだと思います。

しかし、現場で働くためには、
「福祉の心」だけで成り立つものではありません。

優しい気持ちだけで続けられる仕事ではないからです。


汚い仕事もあります。理不尽な出来事もあります。
そうした現実と向き合う場面は、決して少なくありません。

そして、そもそも
制度を知らなければ支援はできません。

相手の話を傾聴する力や、
一緒に悩み続ける力も必要です。

時には、現実と向き合わせることもあります。

それは"優しい"と思われないかもしれません。
それでも、支援するためには必要なことなんです。


本当に必要なのは、
「福祉の心」そのものではなく
"相手を尊重し続ける姿勢"
なのだと思っています。

優しさだけでは支援は続きません。
知識だけでも支援は続きません。

その両方を行き来しながら、
目の前の一人に向き合い続けること。

それが、ケースワーカーとして10年以上働いてきた
私なりに行き着いた答えなのです。




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