ハトが福祉の仕事を続ける理由【ハトの止まり木🕊️】
こんにちは。ハトです。
いつもハトの思考整理室を読んでいただき、ありがとうござきます。
ハトの止まり木と題したこのシリーズ。
主であるハト自身のことを語っていきます。
今回は記念すべき第1回。
ハトが福祉の仕事を続ける理由🕊️
「なんで福祉の仕事を続けているんですか?」
時々、そんなことを聞かれます。
実は、この仕事を始めた頃、私は福祉の仕事にほとんど興味がありませんでした─。
遡ること十数年前…。
ハトは市役所の職員となりました。
入庁したときは、一般の事務職。
福祉の仕事をするとは、少しも考えていませんでした。
しかし、ハトが福祉学科だったからか、高齢者福祉のケースワーカーとして配属されたのです。
この当時、福祉への興味はあまりなく、ケースワーカーをやること自体、不安だらけでした。
最初は面接することもたどたどしく、十分に聞き取りができないまま、終わってしまうことも。
そして何より、ゴミ屋敷への訪問や、認知症の方とのやり取り、死への直面など、福祉の仕事をしていなければ経験することのなかったことばかりで、カルチャーショックを受けていました。
その後も児童相談所や障害者福祉の分野でケースワーカーをしてきましたが、いずれも"日常"では体験できない世界がそこにはありました。
初めて孤独死の現場に立った日。
検診を受けることなくトイレで出産した女性。
措置入院のために警察と動いた夜。
自分の人生の中で、もしかしたら経験することのない、見聞きすることすらなかった状況が、仕事の中で"日常"の世界になったのです。
誤解を恐れずに言えば、私にとっての"日常"ではない世界を経験できることは、とても興味深いことでした。
それは今でも同じです。
よく、福祉の現場にいると、「優しい人なんですね」なんて言われることがあります。
しかし、私自身は優しいから福祉のケースワーカーをやっているのではありません。
※もちろん、優しい人ですよ笑
「私にとっての非日常の世界」で生きている人たちを理解しようとすることが、仕事のやりがいに繋がったのです。
──考えたことがあるでしょうか。
街中で汚い格好をして歩く高齢者の人生を。
手首が傷だらけの人は、なぜリストカットをしているのかを。
大きな声を出しながら、街中を歩いている知的障害の人のこれからの人生を。
そして、虐待によって親と離れて生活している子どもの気持ちを。
どれも日常では考えもしないことばかりですが、この「誰かの人生」に寄り添えることは、私にとっては、とても面白いと思えることだったんです。
「誰かの役に立ちたい」
この仕事をしていて、そんな気持ちを感じたことは、実はほとんどありません。
福祉って、そういう気持ちを持っている人が結構多いんじゃないかなと思います。
私の場合はそうではなくて、自分自身の興味関心があるから。これって少し悪い気持ちがするというか、葛藤を感じることも正直あります。
でも、だからこそ今まで適切な距離感をもって支援できていたのだと思いますし、客観的な視点でケースワーカーとしての自分も見てこれたのだと思います。
私が福祉の仕事を続ける理由。
それは「誰かのため」ではなく、
「誰かを理解したい」という、自分の好奇心のために。
その結果、誰かの役に立てるなら、それが一番幸せだと思っています。
