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奥多摩の森を表現してみた展示

現在澤乃井ギャラリーで開催されている「身近な野鳥たち」展。
私の作品のメイン展示全景がこちらになります。

(ギャラリー正面に設置した生態系ブース)


今回の展示では、一体一体の作品を並べるのではなく、奥多摩の森の生態系をイメージしながら空間を構成してみました。

森の中に存在するさまざまな環境をゾーンとして分け、そのつながりを表現することはできたのではないかと思っています。

図解にすると、このような構成です。

(5つのゾーンに分かれた図解)

まずは展示全体をひとつの森として眺める。
そして少し近づいて、それぞれのゾーンをのぞいてみる。
すると今度は、その小さな空間の中にまた別の物語が見えてきます。

フクロウのいる倒木の周辺
川辺で暮らすカワガラス
草地を駆けるウサギ
好奇心旺盛な子ザル
樹上を行き交うリス

ひとつひとつの作品を見てもらうだけでなく、それぞれの生き物がどんな環境の中で生きているのかを感じてもらえたらと思いながら配置しました。
私が表現したいのは、生き物そのものだけではありません。
その命を支えている森や水、植物や土壌、目には見えにくい生命のつながりです。
自然が好きで、里山保全にも関わってきた私にとって、生物多様性の豊かさはずっと大切なテーマでした。
さまざまな生き物がいて、その背景にはさらに多くの命がある。
そんな当たり前だけれど美しい世界を、羊毛フェルトという素材を通して表現したいと思っています。
もちろん、この展示が完成形だとは思っていません。
むしろ、まだ途中なのかもしれません。
これから先、新しい生き物が増えるかもしれない。
森の表現が変わるかもしれない。
もっと複雑なつながりが生まれるかもしれない。
この展示は、私の中にある「森」の途中経過です。
そんな未来に思いを馳せながら、今の私が表現できる森を形にしました。

もし展示をご覧になる機会があれば、まずは全体を眺めてみてください。
そして少しずつ近づきながら、それぞれのゾーンに暮らす生き物たちの物語を探していただけたら嬉しいです。

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