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新郎上司役を演じたら、すごく幸福度が上がった話

みなさんこんにちは、浮雲です。

今日も撮影でした。

結婚式のシーンで、私の役柄は新郎上司(主賓)でした。

衣装はディレクターズスーツでした。正装のモーニングやタキシードは知っていましたが、ディレクターズスーツの存在を知りませんでした。

準礼装でブラックスーツよりも格上でありつつ、新郎や両家父親よりは上位にならないため、新郎新婦への敬意を示せる装いなのだそうです。
勉強になりました。

私はプライベートで結婚式の主賓をやったことがありません。「本当に自分が主賓でいいの!?」、と思いましたが自分も40代後半なので、年齢的には自然な配役なのでしょうね。精神年齢が30代前半くらいで止まっているので、客観的なイメージを再確認できるのはこの仕事のいいところだなと思います。

会場は本当の結婚式場でした。平日に式を挙げる人は少ないので、このように撮影場所として貸しているのですね。

本当の結婚式のように、卓も座席も決まっていました。上司など会社関係者の卓は高砂近くの最前中央になります。同じ卓の方々も本当に会社関係者っぽい雰囲気ですし、周囲を見回してみても、友人卓にいる人は友人っぽいし、親族卓にいる方々は親族っぽいです。キャスティング担当者はすごいなと思います。

座席は決まっていても、実際に配置してみて、なんか違うとなった場合は席移動が行われます。カメラの画角に入る場合は入念に入れ替えが行われます。表情までバッチリ映る、いわゆる「おいしい位置」があり、そこに配置されたらラッキーですが、「なんか合わない」となれば外されるので、監督のイメージ合うかどうかと、運と実力次第です。

もっと笑顔で、口角上げて、ここは拍手大きく、などの指示を受けながら、みんな何度も同じ演技を繰り返します。エキストラの子役の中には、嫌になってグズってしまう子もいて、スタッフさん含めみんなで盛り上げてやる気にさせたりしました。

無事に全部の撮影が終わった瞬間、安堵と達成感がありました。全員が笑顔で拍手をしたのですが、実はあの瞬間こそが、一番いい表情だったかもしれません。

大変でしたが、すごく幸せな気分になれました。最近、冠婚葬祭といえばお葬式が多くなってきて、結婚式が久しぶりだったからです。撮影とはいえ、大勢の人たちと笑顔で、「おめでとう!」と声を掛け合うと幸福度が上がりるようです。

過去に、お葬式のシーンに参加したときは、親しい人のお葬式に参加したことを思い出したりして、ちょっと心が沈みました。

以前、俳優の山田孝之さんがインタビューで「作品中で大切な人が亡くなるシーンのとき、役としてそこにいるので、実際に自分の母親が亡くなったのと同じくらい傷つき辛くなる」とおっしゃっていました。
そのお気持ちが少しだけ分かった気がしました。

※特定を避けるため、一部の設定や内容を変更して記載しています。

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