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ギラヴァンツ北九州の沼―あなたはどこまで進んでいる?

サッカーのサポーターにも、いろいろな人がいる。

知人からチケットをもらい、初めてミクスタへ来た人。

選手の名前を覚え、ユニフォームを買い、気づけばシーズンパスを持っている人。

公開練習へ通う人もいれば、毎試合カメラを構える人、戦術やStatsを分析する人、キックオフの何時間も前からゴール裏を準備する人もいる。

同じギラヴァンツ北九州のサポーターでも、好きになり方は実にさまざまだ。

では、人はどこから「ギラヴァンツ沼」に入るのだろう。

そして、どこまで進むのだろう。

勝手に症状別に分類してみた。

あなたは今、どのあたりにいるだろうか。

レベル0 入口―まだ本人は気づいていない

  • 知人からチケットをもらった

  • 家族や友人に誘われた

  • デートでミクスタを訪れた

  • 子どもの観戦料が無料だった

  • 来場者プレゼントが欲しかった

  • スタジアムのイベントや花火に興味を持った

ミクスタを訪れる理由は、それくらい気軽でいい。

8月15日のカマタマーレ讃岐戦では、ピカチュウと、ギラヴァンツ北九州のクラブパートナーポケモンであるキマワリが描かれた「EVO BAG」が、先着1万人に配布された。

さらに、小中高生はBホーム自由席の観戦料が無料となった。ただし、無料チケットには事前の発券が必要で、すべての席種が無料というわけではなかった。

最初はサッカーより、ポケモンのバッグが目的だった人もいるかもしれない。

それでも帰る頃には、選手の名前を一人覚え、ゴール裏のチャントやドラムの音が頭に残っているかもしれない。

ポケモンを捕まえに来たつもりが、最後には自分がギラヴァンツに捕まる。

本人はまだ、そのことを知らない。

レベル1 初期症状―「思ったより面白かった」

  • 選手のスピードに驚いた

  • 身体がぶつかる音に驚いた

  • ゴール裏のチャントとドラムに圧倒された

  • 思わず「行け!」と声が出た

  • ゴールが決まった瞬間、両手を上げた

  • 帰宅後に試合結果を確認した

  • 気になった選手の名前を検索した

目の前で見る選手の動き、身体がぶつかる音、ゴール裏から響くチャントとドラム。

テレビで見るサッカーとは、まるで違う。

試合が終わると、「思ったより面白かったね」と言いながら帰る。

この「思ったより」が危ない。

帰宅してから試合結果をもう一度確認する。気になった選手の名前を検索する。関連動画まで見始める。

本人は軽い興味のつもりだが、検索履歴にはすでに黄色が増え始めている。

レベル2 軽症―自分でチケットを買う

  • 次のホームゲームの日程を調べた

  • 自分でチケットを買った

  • 一人でもミクスタへ行くようになった

  • ピッチの見え方を考えて席を選んだ

  • 座席表と天気予報を交互に見た

  • 当日のスタグルを調べた

  • 家族や友人を誘った

次のホームゲームの日程を、自分から調べるようになる。

誰にも頼まれていないのに、自分でチケット販売ページを開いている。

最初は「どこでも見られればいい」と思っていたはずなのに、二回目からは席選びに急に本気を出す。

ピッチに近ければ、選手の声や身体がぶつかる音まで聞こえる。少し高い位置なら、選手の配置やボールの動きが見やすい。

雨の予報が出れば、屋根のあるエリアも気になる。

「試合はよく見たい。でも、できれば濡れたくない」

応援するクラブには積極的な攻撃を求めながら、自分の座席選びでは徹底してリスクを回避する。

試合が近づけば、スタジアムグルメも確認する。

まだ対戦相手の予想スタメンは知らないのに、自分が食べるメニューはほぼ決まっている。

一枚のチケットを買うだけだったはずが、天気予報、座席表、ピッチの見え方、スタグルまで検討項目が増えていく。

観戦計画というより、小さな遠足のしおりである。

そして決定的なのが、一人でもミクスタへ行くようになることだ。

誰かに誘われなくても行く。同行者が見つからなくても行く。

「たまたま来た観客」から、「自分の意思で来る人」へ。

さらに症状が進むと、今度は家族や友人に声をかけ始める。

「サッカーに詳しくなくても大丈夫」

「スタグルもあるから」

「とりあえず一回だけ行ってみよう」

かつて自分が誘われたときに聞いたような言葉を、今度は自分が口にしている。

一人でも行くようになり、誰かまで誘い始めたら、本人は観客であると同時に、新たな感染経路にもなっている。

レベル3 進行期―好きになるほど、見えるものが増える

  • 選手の顔、名前、背番号が一致する

  • マイナスのクロスが分かる

  • ボールを持っていない選手を見るようになった

  • ビルドアップという言葉の意味が分かる

  • スタメンを見て「あの選手がいない」と気づく

  • 選手の出身地や前所属クラブまで頭に入っている

  • 「推し」の選手ができた

最初は、ボールしか見ていなかった。

それが何試合か見るうちに、少しずつ見えるものが増えていく。

ボールを持っていない選手の動き。

相手の背後へ走る選手。

マイナスのクロス。

パスを受ける前の身体の向き。

そして、「今のパスで相手を一枚剝がした」という意味。

さらに進めば、最終ラインからどうボールを前へ運ぶのか、「ビルドアップ」という言葉と、ピッチ上で起きていることがつながってくる。

同じ22人、同じボール、同じピッチを見ているのに、知識が増えるほど見えるものまで増えていく。

サッカーの知識は、勉強しようとして増えるというより、好きになったぶんだけ自然に増えていく。

選手についても同じだ。

顔、名前、背番号。

そこから出身地、前所属クラブ、これまでの選手歴まで広がっていく。

新加入選手の名前を見れば、

「あ、この選手、前はあのクラブにいたよね」

と自然に出てくる。

対戦相手のメンバー表を見て、元ギラヴァンツの選手にもすぐ気づく。

覚えようとして暗記した記憶はない。

ところが、昨日何を食べたかは思い出せなくても、選手の前所属クラブは出てくる。

脳内の記憶容量の配分が、明らかにおかしくなっている。

気がつけば、頭の中に選手名鑑が一冊できている。

そして、いつの間にか「推し」の選手ができる。

スタメンならうれしい。ベンチなら出番を待つ。メンバー外なら理由が気になる。

ゴールを決めれば、自分のことのように喜ぶ。

好きになるほど、知識が増える。

知識が増えるほど、サッカーはまた面白くなる。

どうやら、この循環には出口がない。

レベル4 慢性化―試合日程が生活に入り込む

  • ホームゲームをカレンダーへ登録した

  • 試合日を避けて別の予定を入れる

  • シーズンパスを購入した

  • 一日一度はクラブ公式ホームページを確認する

  • Xを開くとギラヴァンツ関連の投稿がおすすめに出てくる

  • キックオフから逆算して一日の予定を決める

  • スタメン発表の時刻を把握している

シーズンの日程が発表されると、ホームゲームをカレンダーへ登録する。

「予定が空いていたら試合へ行く」のではない。

まずギラヴァンツの日程を入れ、残った日に別の予定を入れる。

そして、ついにシーズンパスを購入する。

「行ける試合だけ行こう」ではない。

最初から「今季は行く」と決めている。

友人から「その日、空いてる?」と聞かれても、すぐには答えない。

まず試合日程を確認する。

自分の予定なのに、ギラヴァンツへの確認が必要になる。

そして、試合のない日にも症状は続く。

一日一度は公式ホームページを開く。

新加入、選手情報、イベント、グッズ、公開練習。

朝に見た。

昼にも見た。

当然、何も変わっていない。

それでも夜にもう一度見る。

本人は情報収集のつもりだが、ほぼ巡回である。

Xを開けば、おすすめ欄にもギラヴァンツ関連の投稿が次々と並ぶ。

自分でフォローした覚えのない人のギラヴァンツ論まで流れてくる。

アルゴリズムは優秀である。

本人より先に、本人がギラヴァンツ沼にいることを認識している。

試合が近づけば天気予報を確認し、観戦グッズを準備する。

当日の行動は、キックオフから逆算して決める。

自分の予定を管理するために使っていたカレンダーに、いつの間にかギラヴァンツが主導権を握っている。

レベル5 分岐―沼は横にも広がる

ここまでは、比較的似た道を通ってきた。

ミクスタへ行く。

また行く。

選手を覚える。

試合日程が気になる。

ところが、ここから先は少し違う。

沼は深くなるだけではない。

横にも広がり始める。

推しの選手を追う人。

声を出す人。

写真を撮る人。

SNSで発信する人。

戦術を分析する人。

遠征にハマる人。

海外サッカーまで見始める人。

どこへ進むかは、人それぞれだ。

そして厄介なことに、一つだけとは限らない。

複数の症状を同時に発症する。

選手応援型―試合以外の予定まで気になる

  • 公開練習へ行く

  • 公式のファンサービスに参加する

  • 選手が参加するトークショーへ行く

  • クラブの地域イベントへ行く

公開練習へ足を運び、試合では見られない選手の表情や成長を見守る。

トークショーや地域イベントにも足を運び、開催情報を逃さず確認する。

ただし、応援することと、私生活に踏み込むことは違う。

クラブが公開した練習やイベント、ルールに沿ったファンサービスの範囲で楽しむ。

応援の熱は高くても、距離感の守備は堅く。

そこは無失点で終えたい。

応援参加型―声が観戦グッズになる

  • チャントを歌える

  • 選手ごとのチャントが分かる

  • ドラムに合わせて自然に手拍子する

  • 試合後、声がかれている

  • ゴール裏に近い席が気になり始める

最初は、ゴール裏の歌を聞いているだけだった。

何度も通ううちに歌詞を覚え、自然に声が出るようになる。

やがて、チャントが始まる前のドラムだけで、次に何を歌うのか分かる。

ここまで来ると、声も立派な観戦グッズである。

持ち物検査には出てこないが、試合後に最も消耗している可能性がある。

発信・記録型―自主広報部が発足する

  • Xのプロフィールに「ギラヴァンツ北九州サポーター」と書いている

  • SNSでクラブや選手について発信する

  • 試合前に期待や予想を投稿する

  • 試合後に感想を書く

  • 毎試合カメラを構える

  • 撮った写真を整理して投稿する

さらに進むと、ギラヴァンツは「好きなクラブ」から、自分を説明する言葉の一つになっていく。

Xのプロフィールに「ギラヴァンツ北九州サポーター」と書く。

初対面の人にはまだ何も話していないのに、インターネット上ではすでに自己紹介が済んでいる。

SNSではクラブや選手について発信し、試合前には期待を、試合後には感想を書く。

毎試合カメラを構え、選手の躍動やスタジアムの表情を残す人もいる。

ただし、試合への批判と、選手やスタッフへの誹謗中傷は別物だ。

悔しい試合の直後ほど、投稿ボタンを押す前に一度読み返したい。

必要なのは、投稿前の自主VARである。

分析スタッフ型―ただし無給・無雇用

  • xG、平均ポジション、パスネットワークを見る

  • ハイプレス、ライン間、トランジションなどの戦術用語が分かる

  • 試合後にStatsを確認する

  • 映像を見直して選手の配置を確認する

  • ビルドアップがうまくいかなかった原因を考える

  • 次戦の課題と対応策まで考える

最初は、試合を見ていただけだった。

そのうち、

「なぜ今日は前進できないんだろう」

と違和感を持つ。

そこから始まる。

試合を見る → 違和感を持つ → Statsを確認する → 映像を見直す → 原因を考える → 次戦の課題と対応策を考える

シュート数、ボール保持率、パス成功率、xG、平均ポジション、パスネットワーク。

数字だけでは分からなければ、映像を見直す。

止める。

戻す。

また止める。

選手の立ち位置を見る。

「なぜ前進できなかったのか」

「なぜここでボールを失ったのか」

「なぜこのスペースを使われたのか」

気づけば、原因だけでなく次戦の修正案まで考えている。

完全に業務フローである。

ただし、クラブとの雇用関係はない。

報酬もない。

田中監督から相談されたこともない。

それでも次の試合までに、こちらの改善案は完成している。

試合終了の笛が鳴っても、自主分析部門だけは残業に入る。

海外サッカー型―時差との戦いが始まる

  • 海外リーグの試合を見る

  • 海外にも応援するクラブができる

  • 海外にも推しの選手ができる

  • 欧州主要リーグの順位を確認する

  • Sofascoreなどで世界各地の試合結果を見る

  • 海外の応援文化にも興味を持つ

ギラヴァンツをきっかけに、サッカーという競技そのものへの関心が広がる人もいる。

プレミアリーグ、セリエA、ラ・リーガ、ブンデスリーガ、リーグ・アン。

世界のトップ選手の技術や戦術を見ているうちに、海外にも応援するクラブができる。

地元クラブから海外へ広がる人もいれば、海外サッカーを入り口に地元クラブへたどり着く人もいる。

どちらの経路でも、最後に増えるのは視聴時間である。

そして減るのは、だいたい睡眠時間だ。

レベル6 物理症状―部屋と財布に現れる

  • ユニフォームを着て観戦する

  • タオル、キャップ、キーホルダーが増えた

  • 昔のユニフォームも大切に持っている

  • 部屋にギラヴァンツグッズが増えた

  • 限定グッズを見ると気になる

  • 年間の応援費用を計算して驚いた

ある日、ふと部屋を見渡す。

ユニフォーム。

タオル。

キーホルダー。

ギラン。

配布グッズ。

一つずつ増えたので気づかなかった。

部屋のボール保持率まで、ギラヴァンツが上げ始めている。

「今年はもうグッズを買わない」

そう決める。

数日後、限定グッズが発表される。

決意の守備ブロックは、あっさり突破される。

クラブはピッチだけでなく、サポーターの財布にも容赦なくプレスをかけてくる。

そしてグッズが増えると、家の中でもポジション争いが始まる。

タオルは引き出しへ。

ユニフォームはクローゼットへ。

ギランは棚の中央へ。

家族との協議が必要になることもあるが、この判定にはVARがない。

もちろん、使った金額が愛情の大きさを表すわけではない。

応援に使える時間もお金も、人それぞれだ。

昔のユニフォームを大切に着続ける人にも、年に数試合だけ足を運ぶ人にも、その人なりのクラブとの時間がある。

レベル7 行動範囲拡大―アウェイが「旅行」ではなくなる

  • アウェイゲームへ行く

  • 交通手段や宿泊先を調べる

  • スタジアムへの行き方を完全に把握する

  • 帰りの交通手段まで確認する

  • 現地のスタグルやご当地グルメを調べる

  • 対戦クラブの選手や監督にも詳しくなる

遠征が決まる。

まず調べるのは交通手段だ。

新幹線か、飛行機か。

最寄り駅はどこか。

そこからバスなのか、徒歩なのか。

帰りの最終便に間に合うのか。

そして、スタグルとご当地グルメ。

初めて行く街なのに、到着する頃には妙に詳しい。

場合によっては、現地の人に道を聞かれても答えられそうである。

昨日まで一度も来たことがないのに。

ただし、どれだけ調べても試合結果だけは分からない。

サッカーを見に行くのか、旅行へ行くのか。

その境界線は、もうかなり曖昧だ。

やがて遠いアウェイのスタジアムでも、顔見知りのサポーターに会う。

北九州から何百キロも離れているのに、いつもの顔がいる。

そこまで来れば、遠征は特別な旅行ではない。

それもまた、シーズンの日常になっている。

レベル8 参加深化―見る側から、つくる側へ

  • サポーター団体に参加した

  • キックオフの何時間も前から待機した

  • 大旗や横断幕の準備を手伝った

  • ゲートフラッグを作った

  • 90分間、声を出し続けた

  • 試合後、声と脚の両方が限界だった

さらに進むと、ゴール裏を支える側になる人もいる。

彼らの試合は、キックオフの何時間も前から始まっている。

観客が席に着いたときには、すでにそこにある大旗や横断幕。

しかし、それらが自然に現れるわけではない。

誰かが作り、運び、広げ、取り付けている。

試合が始まれば、声を出し、腕を上げ、大旗を振る。

選手を応援するだけでなく、スタジアムの空気そのものをつくっている。

90分を終えた本人の体感は、ほぼフル出場である。

最終症状 生活のどこかに、いつもギラヴァンツがいる

  • 勝つと帰り道の足取りが軽い

  • 勝った試合の映像を何度も見る

  • 負けると数日間引きずる

  • 頭の中で決定機や失点場面を繰り返す

  • 順位表を一日に何度も確認する

  • 試合がない日も他クラブの結果が気になる

勝てば、帰り道の足取りが軽い。

選手のコメントを読み、ハイライトを見て、順位表を見る。

そして、またハイライトを見る。

負ければ、

「次だ、次。切り替えよう!」

と口では言う。

しかし、まったく切り替えられていない。

「あのシュートが入っていれば」

「あの失点を防げていれば」

「あの交代がもう少し早ければ」

数日たっても、頭の中では試合が続いている。

順位表も見る。

一度見た。

また見る。

当然、順位は変わっていない。

それでも更新する。

自分が見ていない間に勝点が増えている可能性を、どこかで捨て切れていない。

残念ながら、再読み込みだけで勝点が増える現象は、Jリーグではまだ確認されていない。

そして試合のない日まで、他クラブの結果が気になる。

自分たちの試合は昨日終わったのに、今日も順位表を見ながら一喜一憂する。

ここまで来ると、ギラヴァンツは趣味というより、生活の一部である。

ギラヴァンツ愛に、正しい形はない

ここまで勝手に症状を分類してきた。

でも、これはサポーターの優劣を決めるものではない。

ゴール裏で90分声を出す人もいる。

静かに試合を見る人もいる。

写真を撮る人もいる。

選手の成長を追う人もいる。

Statsを開いて試合を分析する人もいる。

遠くのアウェイまで行く人もいれば、年に数試合だけミクスタへ行く人もいる。

どれが正しいということではない。

公開練習へ通う人には、選手の成長を近くで見守る楽しさがある。

ゴール裏を準備する人には、選手が戦う舞台をつくる情熱がある。

写真を撮る人には、その瞬間を残したいという思いがある。

昔のユニフォームやグッズを大切に使い続ける人には、クラブと歩んできた時間がある。

選手の配置や監督の意図を考える人には、勝敗の理由を自分なりに理解したいという探究心がある。

形は違っても、見ている先には同じクラブがある。

ただ、好きになる。

すると、少し知りたくなる。

知ると、もっと見たくなる。

見ると、また行きたくなる。

そうやって少しずつ、生活の中に黄色が増えていく。

Xのおすすめ欄も黄色。

部屋の中も黄色。

カレンダーも黄色。

週末の予定まで黄色。

最初は、知人からもらった一枚のチケットだったかもしれない。

無料招待だったかもしれない。

花火やスタグルが目的だったかもしれない。

EVO BAGをもらいに来ただけだったかもしれない。

それが、いつの間にか自分のほうがギラヴァンツに捕まっている。

慢性ギラヴァンツ症候群は、少し厄介で、かなり楽しい。

治療法は、今のところ見つかっていない。

もっとも、治す必要もない。

勝っても、負けても、またミクスタへ行く。

そして、次の試合まであと何日かを数える。

ここまで読んで、「分かる、分かる」と何度も頷いた人へ。

あなたがどこまで沼に進んでいるのか。

診断結果は、もう言うまでもない。

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