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空の向こうに、君へ届けたいもの

― 小さな旅人と、最後の約束 ―

第1話 小さな旅人と一匹のミツバチ


夏の朝。

青い空に、白い雲がゆっくり流れていた。

森の小さな小屋から、一匹の小さな旅人が飛び出してきた。

名前は、ルル。

背中には少し大きなリュック。
頭には小さな羽。
そして胸には、いつも大切に抱えている一枚の古い紙があった。

「今日こそ、見つけるんだ」

ルルが向かっているのは、森のずっと向こう。

そこには、昔から誰も近づかない「青い丘」がある。

ルルは、そこであるものを探していた。

そのとき――

「ブーン……」

一匹のミツバチが、ルルの目の前に現れた。

「きみ、どうしたの?」

ミツバチは何度もルルの周りを飛び回る。

まるで、

「こっちへ来て」

と言っているようだった。

ルルが後を追うと、森の奥に古びた黄色い箱が見えてきた。

箱には、見覚えのある印が刻まれていた。

ルルは目を見開いた。

「……これ、お母さんが描いてくれた印と同じだ」

胸の奥が、少しだけ熱くなる。

でも、その箱には鍵がかかっていた。

ルルはそっと手を伸ばした。

すると――

中から、かすかな音が聞こえた。

「……ルル……」

「え?」

誰もいない森。

なのに、確かに聞こえた。

自分の名前を呼ぶ声が。

ルルは箱を見つめた。

そして、小さくつぶやいた。

「ここに……何があるの?」

その答えを知るために、ルルの冒険が始まった。

【次回予告】

黄色い箱を開けるために必要なのは、鍵ではなかった。
ルルが次に見つける「小さな手がかり」とは――。


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