48.京成八幡、スパイスホームインドカレーのラムニハリカレーとパラタ(パロッタ)
千葉の本八幡は、千葉県で唯一の地下鉄の駅がある。ついでに言うと都営地下鉄で唯一、都内にない駅でもある。……なんて鉄道マニアみたいなうんちくは置いといて、京成八幡駅のすぐそばに最近オープンしたカレー屋がある。どれくらい近いのかと言うと、駅のホームから店の中が見えるくらい。
なんとなく、よくあるテンプレ的なインネパ系カレー屋さんとは違うたたずまいが気になっていたので訪れてみた。

店の名前は「スパイスホームインドカレー」という。
店内は狭い。4人掛けのテーブル席が2卓。他にカウンターが2席あるが多分客が座ることはなさそう。ただし、同時に3組以上の客に遭遇したことはないのでこれでいいのかもしれない。
店主は飯田橋でカレー屋さん(アルクロード)をやっていたがそこは譲ってこちらで新たに店を構えたとのこと。この店は2024年11月からプレオープンし、最近本格的にオープンしたばかりだ。
この日はラムニハリカレーがあり、パラタ(小麦で焼いた層状のパン。構造でいうとクロワッサンに近いが、バターは入らない)もあるとのことだったのでその組み合わせでお願いした。最近、サンバルと並んで、ドーサやパラタといった小麦粉を使ったパン系というか軽食系というか、そういうメニューに興味が向いている。(アタを手に入れたらそのうちドーサとか焼き始めると思う)
こじんまりとした店内はまだ色々なものが新しく、やや落ち着かない感じ。客の出入りを繰り返しながら、時間が経つにつれて落ち着いていくんだろう。待っている間にサービスでラッシーを提供してくれた。










しばし待つとカレーが到着。おお、これは予想以上に食べ応えのありそうな骨付きラムだ。ニハリというのは「朝」という意味で、高貴なムスリムが朝の礼拝後に食べていたそう。羊や牛のスネ肉を骨ごと骨髄と一緒に煮込み、アタ(全粒粉)でとろみをつける濃厚なカレー。
インドのカレーでは珍しく小麦を使うので、日本食でいうあんかけのようにやや透明がかったとろりとしたグレービーが特徴だ。

グレービーを一口飲んでみると、しっかりラムの風味が溶けだしていてこれはうまい。パラタをちぎってグレービーと一緒に食べる。とろみのおかげでパラタにしっかり乗ってとても合う。パラタも表面にほんのりザクザク感があり、なかなかいい。

レモンを絞るとまたすっきりとした味になってうまい。骨を手に持ってラムにかぶりつくのもマンガ肉を食べるようで楽しい。(調理プロセスを見ていないので想像だが、ラムは一度調理したあと冷蔵しているようで皿に触れている底面がやや冷たかったのが残念。肉全体はちょうどよい温度だったので、提供する前にもう少しグレービーと合わせて温めたるか、皿自体を温めておくとより素晴らしくなるはず)

ともあれ、ふらっと入った店で予想外に美味しいニハリとパラタが食べられたのは大満足。いつもあるメニューなのかはわからないが、またぜひ食べたくなる味だ。
別の日に食べたビリヤニも、「ライタをビリヤニと合わせる意味がやっとわかった」と思えた素晴らしい組み合わせだった。ある意味「日本向けにチューニングされきっていない」味な気もするが、反対方向として「オニオングレービーをベースにしたバターチキンとナン食べ放題」のようなテンプレート的なインネパ系とは異なる料理が食べられる貴重な店だと思う。
