やさしいにほんご DV(ドメスティック・バイオレンス)とは?(やさしい日本語シリーズ)

◎ DVってなに?
DV(ドメスティック・バイオレンス)は、
夫婦や恋人、いっしょにくらす人などの間でおこる
「暴力(ぼうりょく)」のことです。
でも、「暴力」といっても、
なぐる・けるだけじゃありません。
ことばやお金の使いかた、心のけずりかた、
性(せい)にかかわることもDVにふくまれます。
◎ DVのいろいろなかたち
① からだのDV(身体的DV)
なぐる・ける・物をなげる・つねる。
こうした「からだへの暴力」です。
② こころのDV(精神的DV)
・「ばか」「おまえなんかダメ」と言葉でひどくいう。
・むしする、にらむ、ドアをけとばす。
・何をしても否定してくる。
・友だちや家族とあわせないようにする。
・子どもの前でパートナーの悪口を言う。
・SNSでパートナーをけなす、悪く書いたりする。
こうしたことは、相手の心をきずつけたり、
じぶんを悪く思わせたりするこころの暴力です。
モラハラもDVのひとつです。

③ おかねのDV(経済的DV)
・生活費をわたさない。
・仕事をやめさせる。
・お金の使いみちをぜんぶ決められる。
・へそくりや貯金(ちょきん)を勝手に使われる。
「お金の自由をうばうこと」もDVです。

④ 性のDV(性的DV)
・いやなのに性的なことをする、させる。
・避妊(ひにん)をさせない。
・中絶(ちゅうぜつ)をむりやりさせる。
・いやなポルノを見せる。
体と心をつかって無理をさせることも暴力です。
◎ 男性がうけるDVもあります
DVは「女性がうけるもの」と思われがちですが、
男性がDVをうけることもあります。
・パートナーになぐられる。
・「男のくせに」とことばでおとしめられる。
・お金を勝手に使われる。
・子どもに会わせてもらえない。
男性は「はずかしい」「誰にも言えない」と思って
がまんしてしまうことが多いです。
でも、DVは男女かんけいなく、
どちらがしてもダメなことです。
◎ なにが問題なの?
DVは家の中でおこることが多く、
外からは見えません。
でも心や体、お金の自由をうばわれることは
とても深いきずになります。
こどもの前でけんかや悪口をくりかえすと、
こどもが不安になったり、
「暴力はふつう」と
思いこんでしまうこともあります。
◎ どうしたらいい?
「これっておかしいな」「こわい」と思ったら、
すぐそうだんしてください。
・110番(けいさつ)
・けいさつしょに行って相談
・DV相談ナビ(📞#8008)
・DV相談+(📞0120-279-889、24時間)
・市町村の「配偶者(はいぐうしゃ)暴力相談支援センター」
近くのだれかにいえなくても、
あなたを守るところがあります。
いのち・こころ・からだ・お金をまもるのは
わるいことじゃありません。

もし、まわりの人がこまっていたら、
話を聞いてあげてください。
むりに助けようとせず、
「そうだんしてみようか」と声をかけてください。
でも、ぜったいにむりはしないでくださいね。
◎ まとめ
・DVは「なぐる」だけじゃない。
・ことば・お金・性・SNSでのけなしもDV。
・男の人がうけることもある。
・「がまんする」「家族だからしかたない」はだめ。
・困ってたらすぐにどこかにでんわ!☎️
あなたが「おかしい」と思ったら、
それはもうサインです。
ひとりでがまんしなくていい。
「わたしがしっかりしてないから…」
「おれの給料が低いから…」
そんなこと、
DVをされていい理由にはならない!
あなたのいのちとじゆうは、
なによりも大切です。
警察の他にDVを相談するところ
配偶者暴力支援センターの資料
あとがき
今日のやさしい日本語シリーズは、
旬の政治の話題から離れてDVについて書きました。
何度も言いますが、
私にも、おれにも、悪いところがあるから…
なんて理由で
DVやモラハラを受け入れないでください!
DVはしてくる人間がわるい!
DVをした後に優しくなる人もいます。(ハネムーン期間)
「あの人はいいところもあるから…」とか、
かばわないで!
DVをしてくる人間はどんなにいいところがあっても、
よくないんです。
私が、おれが変わったら、あの人も変わるかも…。
そんなことない!
それじゃあ、まるであなたに責任があるみたい!
警察に相談するのは、全然大げさじゃない。
あなたは大切な存在です。
子どもを守るためにも、DVをゆるさないで。
これを読んだ人が、
ひとりでも支援にアクセスできますように。
DVでこころを支配されて出生届を出せない…。
その結果、子どもの戸籍がなくなる…。
無戸籍者はDVと深い関係があります。
そんな記事も書きました。
