189.コンクラーベ(根くらべ)
あたらしい教皇が決まった。
映画『天使と悪魔(2009)』ファンの筆者は、今回もカメルレンゴが大立ち回りしたのかなあ、とか考えてしまう。
驚くのが、その選び方だ。
コンクラーベは高位聖職者・枢機卿のうち80歳未満の133人による事実上の互選。立候補制ではなく、規定の3分の2(89人)以上から支持が集まったプレボスト氏が就任を受諾した。投票の詳細は非公開。
誰かが3分の2以上のひとから選ばれるまで133人でお互いに投票しあうなんて、むしろよく2、3日で決着がついたよね。
ひと口にカトリックと言っても、いろんな考えの人がいるみたいだし。
ちなみに今回選ばれたレオ14世は、この ↑有力候補の中に入っていない。
ほんとうに予想が難しいんだなあ。
日本人なら一度は「コンクラーベ」から「根くらべ」を連想したことがあるはず。
こんなにたくさんで互選を繰り返すなら、ほんとに根くらべだ。
ヘッダー画像(ロイター)を見る限り、お年寄りが多そうだけど、大丈夫なんだろうか。
と思って調べていたら、ほんとに大丈夫じゃなかった歴史があった。
近代史上最長のコンクラーベは181日間
カナダのカトリック系メディア「SLメディア」(英語)によると、近代史上最長は、第247代教皇ベネディクト14世を選出した1740年のコンクラーベ。2月15日から8月17日までの181日間に及んだ。参加した枢機卿は当初51人だったが、半年間に及んだ期間中に4人が亡くなったという。
1740年以降で次に長いのは、第250代教皇ピウス6世を選出したコンクラーベ。1774年10月5日から1775年2月15日までの134日間に及び、この時も期間中に、参加した枢機卿44人のうち2人が亡くなった。
えぇ…
さすがに教皇ほどじゃないだろうけど、教皇候補になるような高位の枢機卿が亡くなったら、それはそれは立派なお葬式をするんだろう。
お金は?人手は?
コンクラーベ中に何人分かのお葬式をするのにも困らないくらい、バチカンって豊かなんだろうか。
宗教ってすごい。
3分の2以上の得票者が現れるまで繰り返される選挙期間は状況によって大きく異なり、1503年の選挙はわずか10時間以内に決まった一方、1268年には選出まで3年かかったというケースもありました。近年では、数日以内に選出されることが一般的になっています。
なんか、色々と極端。
でも、たくさんのドラマが生まれそうだし、映画の格好の題材になるのもうなずける。
『教皇選挙(2024)』、やっぱり観たいなあ。もう近所の映画館ではどこもやってないけど。
まあ、3月20日公開だったら、もう終わってて当然か。
あともう1ヶ月公開が遅かったら、タイミングがドンピシャで、もっと興収を伸ばしたかもしれない。惜しい。
また『天使と悪魔』を観るかな。
さいごに。
ちょっとしたネタバレをさせてもらうと、『天使と悪魔』は、最後、選出された新たな教皇がバルコニーから信者たちに手を振るシーンで終わる。
ここ数日のニュースで見る、あれだ。
何が印象的かって、このシーン、教皇目線なのである。
↑ これの2:25あたり。


たぶん筆者は教皇になることはないので、この「新教皇目線」をリアルで体験することはない。
むろん、この場面もCGだと思う。
しかし、まったく信仰心などない筆者でも、このラストシーンはなぜか、いつも感動してしまう。
サン・マルコ広場を埋め尽くすほどの群衆。これだけ多くのひとが、教皇が選ばれるのを待っていたと考えるとき、宗教の力ってやっぱりすごいんだなあ、教皇ってやっぱりとんでもない地位なんだなあ、と。
