【歴史ロマン①】なぜ飛鳥は世界遺産になったのか?― 日本国家誕生の舞台を歩く ―
【歴史ロマン①】
なぜ飛鳥は世界遺産になったのか?
― 日本国家誕生の舞台を歩く ―
2026年、「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産に登録されました。
世界遺産とは、単に「古い建物が残っている場所」ではありません。
人類共通の宝として、未来へ受け継ぐ価値がある場所。
世界がそう認めたということです。
では、なぜ飛鳥なのでしょうか。
答えは一つ。
ここが、日本という国家が形になった場所だからです。
飛鳥では、推古天皇、聖徳太子、中大兄皇子、天武天皇、持統天皇らが国づくりを進めました。
冠位十二階、十七条憲法、大化の改新、律令制度。
現在の日本の行政や政治の原点となる制度が、この地から生まれていきます。
さらに飛鳥は、国際都市でもありました。
中国・隋や唐、そして百済・新羅・高句麗から、多くの知識や文化、技術が伝わり、日本独自の国家づくりへと発展していったのです。
つまり飛鳥は、
「日本文化の出発点」であり、 **「日本国家の設計図が描かれた場所」**でもあります。
だからこそ、「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録は、日本だけの出来事ではありません。
世界が、
「ここは人類の歴史にとっても重要な場所だ」
と認めた瞬間なのです。
しかし、飛鳥にはまだ多くの謎が残されています。
なぜ神話と歴史がここで交わるのか。
なぜ万葉集最大の謎が飛鳥で生まれたのか。
そして、なぜ1300年以上たった今も、人々はこの地に魅了され続けるのか。
次回は、その答えを探るため、
「神話から歴史へ ― 神武東征と飛鳥」
へ旅を続けます。
歴史ロマンシリーズ(全5回)
① なぜ飛鳥は世界遺産になったのか
② 神話から歴史へ ― 神武東征と飛鳥
③ 万葉集最大の謎・巻一第九歌
④ 飛鳥は古代の国際都市だった
⑤ 飛鳥は終わっていない ― 世界へ受け継ぐ日本の原点
