外食の時間帯別価格が始まった――「いつ食べるか」で値段が変わる時代へ
外食の時間帯別価格が始まった――「いつ食べるか」で値段が変わる時代へ
「また値上げか」
そう感じるニュースかもしれません。
カレーハウスCoCo壱番屋を運営する壱番屋が、9月から午後10時~翌朝5時の注文を対象に、7%の深夜料金を導入します。
さらに、一部トッピングも値上げ。
背景には、原材料費や物流費、人件費などの上昇があります。
しかし、今回のニュースで注目したいのは、単純な「7%値上げ」ではありません。
「時間」に値段をつける
これまで外食は、
「同じ商品なら、基本的に同じ価格」
という考え方が一般的でした。
ところが、人件費や光熱費などが時間帯によって大きく違うなら、
昼と深夜で価格を変える
という考え方には経済的な合理性があります。
深夜まで営業するためには、当然ながらスタッフが必要です。
客数が少ない時間帯でも店舗を開けておくなら、そのコストは誰かが負担しなければなりません。
その負担をすべて昼間の客に薄く上乗せするのではなく、
深夜に利用する人に負担してもらう。
今回の7%は、そうした価格設定への一歩とも考えられます。
「安い時間に食べる」という選択肢
これは消費者にとっても、必ずしも悪いことばかりではありません。
価格が時間帯によって変わるなら、
「少し早く食べよう」 「深夜の利用を控えよう」 「この時間なら外食しよう」
という選択ができます。
つまり、
価格によって需要を調整する。
外食産業にも、こうしたダイナミックな価格設定が広がっていく可能性があります。
深夜営業は本当に必要なのか
もう一つ重要なのは、価格を上げても深夜の利用客が減れば、店舗側は改めて考えることになるという点です。
「7%上乗せしてでも営業を続けるのか」
それとも、
「深夜営業そのものを短縮するのか」
人手不足と人件費上昇が続く中では、営業時間も無料ではありません。
これからの外食産業では、
「何時まで営業するか」ではなく、「何時まで営業すると採算が合うのか」
が、より重要になってくるでしょう。
今回のココイチの深夜料金は、一つの店舗の値上げに見えて、
外食の価格体系が「商品別」から「時間帯別」へ変わっていく可能性を示すニュース
なのかもしれません。
「いつ食べても同じ値段」から、
「いつ食べるかによって値段が変わる」
へ。
外食の世界でも、価格の常識が変わり始めています。
※本稿は報道された内容をもとに、個人の視点で整理・考察したものです。
#経済ニュース #外食産業 #ココイチ #壱番屋 #値上げ #深夜料金 #人件費 #人手不足 #価格戦略 #ダイナミックプライシング #消費者 #外食

