焼きたての香りが導いた気づき― BAKE CHEESE TART 誕生の背景 ―10/18#169

1. チーズタルトに焦点を当てるまで
BAKEの前身である「きのとや」では、当初ショーケース内で冷蔵状態の大きなチーズタルトを販売していたという。
味には自信があったものの、思うように売上が伸びなかったとのこと。
その経験を踏まえ、「最も売りたい商品をチーズタルトに絞り込み、価値を高めていく」という方針が決めていったそうだ。ブランドとしての軸を定めたうえで、どのようにすればこのタルトの魅力をより伝えられるかを探る日々が続いた。
2. シンガポールでの偶然
転機となったのは、シンガポールで行われた北海道物産展だった。
「きのとや」が出店し、現地で焼きたてのチーズタルトを販売することになったが、
実際には焼きたてのものを箱詰めして販売しており、
お客にとっては“焼きたて感”が伝わりづらい状態だったという。
販売初期は苦戦したものの、催事の途中で偶然、箱が不足してしまい、
やむを得ず焼いた鉄板ごとタルトを並べて販売することになった。
その瞬間、来場者の反応が一変した。
焼きたての香りや湯気、鉄板の温かみがそのまま伝わり、
自然と行列が生まれていったという。
3. 「焼きたてを見せる」ことの発見
この経験を通して、チーズタルトの“焼きたて”という価値は、
味そのものよりも「見せ方」や「感じ方」にあるのではないかという気づきが得られた。
商品そのものの良さを伝えるには、
焼きたての瞬間を体験として可視化することが重要であることが示唆された。
これがのちに「BAKE CHEESE TART」ブランド誕生の大きなヒントとなったとされる。
4. ブランドづくりの礎に
この出来事は、BAKEの「体験を通してお菓子の価値を届ける」という考え方の原点となった。
単に“焼きたてを売る”のではなく、
“焼きたてを見せる”“香りを感じさせる”“製造の瞬間を共有する”という体験設計へと発展していった。
BAKE CHEESE TARTは、
この発見をもとに誕生した“焼きたてチーズタルト専門店”として展開され、
後のブランド群の基盤を形づくることになる。
4. ブランドづくりの礎に
この出来事は、BAKEの「体験を通してお菓子の価値を届ける」という考え方の原点となった。
単に“焼きたてを売る”のではなく、
“焼きたてを見せる”“香りを感じさせる”“製造の瞬間を共有する”という体験設計へと発展していった。
BAKE CHEESE TARTは、
この発見をもとに誕生した“焼きたてチーズタルト専門店”として展開され、
後のブランド群の基盤を形づくることになる。
まとめ
シンガポールでの偶然の出来事は、
単なる販売手法の変化にとどまらず、
ブランドの価値を「体験」として捉え直すきっかけになった。
焼きたての香り、鉄板の熱、視覚的な臨場感。
そのすべてが合わさることで、
チーズタルトは単なるお菓子から“記憶に残る体験”へと変わっていったと考えられる。
