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LOLで送ったら、戦場に召喚された話

友人とのグループチャットで、誰かの寒いギャグに「lol」とだけ返したことがある。特に深い意味はなかった。海外ドラマの見過ぎで、つい「笑」の代わりにそう打つ癖がついていただけだ。数分後、通知が鳴った。「今から?」「誰から誘えばいい?」「レーンどうする?」。何が起きているのか一瞬わからなかった。友人はゲーマーで、私の「lol」を League of Legends のお誘いだと受け取り、律儀にチーム編成を始めていたのだった。

同じ三文字が、片方では「大したことじゃないよ、軽く流すね」を意味し、もう片方では「今から命を賭けた5対5に出撃しよう」を意味する。この振れ幅、よく考えるとちょっと恐ろしい。テキストというのは文脈込みで初めて意味が確定するものだと頭ではわかっていたつもりだったが、まさか自分が戦場に間違って召喚される側になるとは思っていなかった。

面白いのは、どちらの「LoL」も由来をたどると「軽さ」からそんなに遠くないところにいることだ。laugh out loud はもちろん軽い相槌のための略語として生まれたし、League of Legends だって「伝説のリーグ」という大仰な名前とは裏腹に、友達同士でわいわい騒ぎながらやるゲームとして広まった。根っこの気安さは同じなのに、片方は指を軽く叩くだけの一言になり、片方は数十分拘束される真剣勝負になる。同じ種から生えた木が、まったく違う高さまで伸びてしまったような感じがする。

結局その日は、誤解だと説明するのも面倒になって、そのままログインしてゲームに付き合った。断ってもよかったのに、「lol」のつもりで送った一言が誰かにとっての「誘い」として受け取られ、しかもその誘いに乗ってしまう自分がいたのが、地味に面白かった。言葉は送った瞬間に自分の手を離れて、相手の中で勝手に意味を持ち始める。今さらだけど、そういうことを久しぶりに実感した夜だった。

さて、この記事はエッセイしりとり企画のバトンを受け取って書いている。マイキー🐣さんの「んちゃ!ビッグマックを溢さず食べたい僕のQOL」からバトンをいただき、タイトルの最後が「L」だったので、律儀に「L」から始めてみた。まさか自分もLoLに巻き込まれる記事を書くことになるとは思わなかったが、これもバトンの妙味ということで。

次のバトンは、コメント欄で名乗りを上げてくれた方にお渡しする予定。タイトルの最後が「話」なので、次は「し」から始まる回になる。そのあたりはまたコメントで相談したい。

#エッセイしりとり #note企画 #バトン企画 #LeagueofLegends #日常

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