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ミヒャエル・エンデ『モモ』|童心読書|読書1000冊チャレンジ|残988
ゲド戦記とナルニア物語が大好きだった少女時代。
ミヒャエル・エンデの『モモ』と『はてしない物語』は、読み進めることができないでいた。
それは大人になってからもだ。
思い出したように図書館で借りて読もうとするけど、やっぱり挫折。
しかし、書いている小説の中で『モモ』をモチーフにしたような本が出てくるので、やっとこさっとこ『モモ』を読み始めた。
この先を読み進めるのは大変そうだと思った序盤。
エンデが演劇を学び、舞台監督だったことを知る。
「そうか。舞台だと思えばいいんだ」
私の頭の中で、『モモ』は舞台の中で繰り広げられる演劇になった。
するとどうだろう。するする読める。
登場人物が舞台の上で、いきいきと立ち回る。
でも、観念的な表現も多いのでなかなかの読解力と想像力と忍耐強さが必要だった。
もしかしたら、この人生を楽しむような文章がChatGPTには無駄って言われてしまいそうだなとも思った。
そして、エンタメ性を高めるにはもっと盛り上げてとか、スピーディにとか、難しい表現は避けるとか生成AIに指摘されそうだ。
あ、それも効率の良い感動を求める技術ということか。
少し退屈に感じられる文章の歩みは人生と似てる。
一見無駄に思えることが無駄じゃない。
現代に至っては、『モモ』の物語の文章そのものに、大切な時間が流れている気がした。
モモを読んでいる間、感じた豊かな時間を時間泥棒に盗まれることはないだろう。
そして、『モモ』をバイブルのように持ち歩いていた先輩を思い出した。
先輩、どうしてるかな。
枠にハマることなく生きて、道路をくまなく調査して地図を作る仕事についた。
『モモ』を読んで、先輩はベッポになったのかもしれないと気がついた。
追伸:ジジが子どものころの私にそっくりでした。今もかも。
