夏目雅子さんに私の般若心経は届くでしょうか
夏目雅子さんが三蔵法師を演じた日本テレビの特撮ドラマ『西遊記』は 1978年10月1日〜1979年4月8日 に放送された大ヒット作です。
夏目雅子(三蔵法師)20歳(放送開始時点)
堺正章(孫悟空)32歳
岸部シロー(沙悟浄)29歳
西田敏行(猪八戒)30歳
主演の夏目雅子さんは当時20歳。きれいな人でした。過去形で伝えなければならないのが残念です。
こうして見ると、最年長の堺さんだけが存命という皮肉な結果になっています。
三蔵法師のモデルとなった、玄奘(げんじょう)は、唐代の仏教僧であり、東アジア仏教史上もっとも重要な求法僧・訳経僧の一人。実像は「西遊記」以上に壮大で学術的・精神的な偉業に満ちています。
玄奘とは?
602年、洛州緱氏県(現在の河南省偃師区)に生まれた実在の高僧
唯識(法相宗)を大成した中国仏教の巨人
629年に密出国し、インドへ16年に及ぶ大巡礼・学問探究の旅
657部の経典を持ち帰り、75部1335巻を翻訳
『大般若経』『成唯識論』『瑜伽師地論』など、東アジア仏教の基盤となる訳を完成。
『大唐西域記』を著し、中央アジア・インド史研究の基礎資料となった
『般若心経』は大乗仏教の核心「空(くう)」を、わずか260字ほどに凝縮した経典で、正式名称は「摩訶般若波羅蜜多心経」です。中心思想は「色即是空・空即是色」──すべての存在は固定的な実体を持たず、関係と条件によって成り立つという智慧です。
玄奘訳の般若心経は、東アジアで最も広く読まれている標準形です。
玄奘は大乗仏教の「空」思想を、簡潔で統一的な漢語に再編集し、実践的な経典として仕上げたと云えます。
もうすぐ8月、お盆の時期になると、私もお墓参りに行きます。六甲山の中腹で「白水狭」という見晴らしの良い所にお墓があります。
ここで私は「般若心経」を唱えます。般若心経・ふりがな・お経の訳を1枚にまとめた、何冊ものお経の本を元にして作成したお手製のプリントを使用します。
玄奘による、インドへの16年に及ぶ大巡礼に思いをはせ、夏目雅子さんを想い出しながら、年に一度の「般若心経」を唱えます。
