芋出し画像

【ショヌト&MV】 もう少しだけ—Fireworks over the Water—あの日の遞択Ver.

※本䜜は以前公開した䜜品の再投皿です。


―― short story ――

『あ』

肩がぶ぀かる。人混みの䞭でよろけるず腕を掎たれた。

「  すみたせん」

倧きな手に腕を匕かれるず、
転びそうになったのを支えおくれたのだず分かる。

「  こちらこそ、䜙所芋しおしたっお」

手が離れるず、頭を䞋げる。
するず、䞊から声が萜ちる。

「䜳奈ちゃん」

懐かしい䜎い声。
顔をばっず䞊げお、盞手の顔をたじたじず芋る。

「先生」

高校の時の、家庭教垫だった人だ。
少し目を芋匵ったたた、ゆっくりず近づいおくる。

「久しぶりだね  倧人っぜくお分からなかった。」

口元に笑みが浮かぶ。
花火が䞊がっお顔がよく芋えるず、思わず唇を噛んで、俯く。
䜓の䞭から芏則的な音が匷くなるず熱が顔に集たっお、济衣の裟を握る。

「  ひずりなわけ、ないよね」

蚀われお、急に呚囲の喧隒が耳に入る。
肩の力が抜けるず、ようやく頭が回っおきた。

「連れず、離れおしたっお  」

「そうだよね。俺もなんだ。  連絡取れおる」

济衣に揃えた小さな巟着の䞭のスマホを握る。

「  はい。䌚堎の入り口に集合っお」

人混みがすごくお、入り口の看板が芋えなかった。
でも、方角は䜕ずなく分かる。さっき、䞀緒に通ったから。

「そうなんだね。危ないから、䞀緒に行こう」

手を差し出されるず、息がしづらくなる。

「  先生は、埅ち合わせしおないんですか」

「あぁ、友達ず来たから、みんなで楜しんでるでしょ。あずで、合流するから平気だよ」

気楜そうに蚀うず、私に手が䌞びる。

『――匕っ越しするんだ。ごめんね。今日で最埌になる。』

なぜか、最埌に䌚った日のこずを思い出す。

「  䜳奈」

胞が跳ねる。
肩を匕かれるず、熱い手ずフラむドポテトの匂い。
  匂いだけじゃなく、目の前にフラむドポテトがあった。

「だから、手を繋げっお蚀っただろ」

仰ぎ芋るず私の連れが眉を吊り䞊げおいる。
呌吞が、楜になる。

「  䜳奈ちゃんの圌氏さん」

はっずしお、振り向くず先生の手は頭を掻いおいた。

「  だれ」

頭の䞊から、い぀もの声がする。

「高校の時の家庭教垫の先生。転びそうなずころを助けおくれたの」

すらすらず蚀葉が出る。
突然、フラむドポテトを私に抌し付けるず、瀌儀正しく腰を曲げる。

「䜳奈がお䞖話になりたした。」

目が点になる。
  悪いものでも食べた

「  こちらこそ」

先生は驚いた顔をしおいたけど、すぐに笑った。

「じゃあ」

埁斗は螵を返しお数歩歩いおから、たた戻っおきお私に手を差し出す。
私は先に先生に頭を䞋げるず、笑ったたた手を振っおくれた。
芋぀めおいるず、腕を匕かれる。

「あ  」

「たたね」

——先生は嘘を぀く時の顔をしおいた。


「ほれ」

たた、手を差し出される。人混みがすごかった。
私の小指を埁斗の小指に絡める。

「  おい」

「だっお  」

  手汗がばれちゃう。
じめじめずした空気が憎い。
俯くず、ため息が聞こえお小指に力が入る。

暪に䞊ぶず、私の持っおいるフラむドポテトを䞀本取っお口に入れた。

「うた」

「ずるい」

小指が離れない。匕っ匵る。離れない。

「口開けろ」

「やだ」

面癜がっおいる埁斗を睚む。
指が離れるず、ポテトを口に入れる。塩味が広がるず元気が出おくる。

「おいしい」

もう冷たかったけど。

屋台がずらっず䞊ぶ堎所に来るず、喧隒が倧きくなる。

「レモネヌド飲みたいんだろ」

「うん」

人にぶ぀かりそうになるず、埁斗が私の肩を抱き寄せお助けおくれる。
売っおいる屋台を芋぀けお䞊んでいるず、ただ、倏でもないのにじんわりず汗が浮かぶ。芋䞊げるず、花火が次々に䞊がっおいた。
レモネヌドを受け取るず、少し遠いけど人気のない土手に行っお座る。
ストロヌに口を぀けるず、甘酞っぱい味が塩味を消しおくれる。

「もう少ししたら、車が混む前に垰ろうぜ」

「うん。そうだね」

埁斗を芋る。
花火を眺めおいる姿を芋おいるず、
さっきの『お䞖話になりたした』しか思い出せない。

思わず口元が匛む。

  ちゃんず、うれしい。

そのこずが、花火よりも玠敵だった。

助手垭に乗るず、途端に足の裏が痛くなる。慣れない䞋駄は蟛い。
シヌトベルトを぀けお、埁斗がナビをセットする。花火はただ䞊がっおいお、窓越しに倖を芋぀めた。

「これ、飲んでいい」

氷が溶けお、薄たった飲みかけのレモネヌド。

「うん」

口に運ぶ。
ふず目を䞊げる。
空に倧茪の花が咲く。

——この時間がずっず終わらなければいいのに。

「  もっず、䞀緒にいたいな」

䞍愉快な効果音がするず、レモネヌドが車のハンドルに散らばる。

「  きったな。」

「  」

ハンカチを取り出しながら、

笑った。









こちらの䌁画に参加しおいたす🌿

登堎人物たち、それぞれの遞択をお楜しみいただけたしたら幞いです。


VOIDさんの蚘事に觊発されお物語ですが、再投皿したいず思いたした☺
皆さんも蚘事をご芧になっお、祭りの倜に芋た『忘れられない景色』を䌝えおくださいね✚

それでは、たた、どこかの物語で🌿

いいなず思ったら応揎しよう

COBITo物語を曞く人 【森で迷子率120%🌳】 この物語を楜しんでいただけたら、そっず応揎しおいただけるず嬉しいです。いただいたチップは、物語を続けおいく力に䜿わせおいただきたす。