51歳のおっさん、朝4時起きで京都・京北の森へ|千年級の賀茂神社を歩く
みなさんは、SNSでたまたま流れてきた場所を見て、
「ここ、実際に行ってみたい」
と思ったことはありませんか?
TikTokやInstagramを眺めていたとき、僕の手が止まった。
深い杉林。その奥へ続く参道。そして、森の中にひっそりと佇む古い社。
京都市右京区京北にある「賀茂神社」だった。
京都の賀茂神社と聞けば上賀茂神社を思い浮かべる人が多いと思う。
でも今回向かうのは、京都市街地から離れた京北の山あい。
調べれば調べるほど、
「これは自分の目で見てみたい」
そんな気持ちが強くなった。
そして今日――。
51歳のおっさん、朝4時起床。
眠い(笑)。
それでも5時には車を走らせていた。
今日の目的地は、京北の賀茂神社。そして亀岡の出雲大神宮。
まずは、森の中の賀茂神社へ向かう。
朝6時半、森の入口に立つ
6時半過ぎ、賀茂神社に到着。
そこで最初に現れたのが、獣害防止の柵だった。




案内書きに従って自分で柵を開け、車で中へ。そして必ず柵を閉める。
そこから100mほど進むと、神社へ上がる階段の下に小さな空きスペースがあった。
※正式な駐車場であることは確認できていません。今回は軽自動車3台ほどが停められそうな空きスペースを現地で確認しました。
車を降りる。
ここから、空気が変わった。
うまく説明できない。
怖いわけではない。
むしろ朝の光が入って、森の中は思っていたより明るい。
それなのに、
「ここから先は、さっきまでいた場所とは違う」
そんな感覚があった。
緩やかな階段を3分ほど歩く。
聞こえてくるのは、鳥のさえずりと蝉の声。
そして目の前に現れたのが、古い社だった。
この神社、いったい何年前からここに?
賀茂神社の御祭神は賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)。
世界文化遺産・上賀茂神社と同じ御祭神で、京都京北ナビでは上賀茂神社と「ゆかりがあるといわれる」と紹介されている。
さらに興味深いのが、この神社がかつて**「山国郷五社明神」の三の宮**とされていたこと。
ただし、賀茂神社そのものの創建年代は分かっていない。
京北ナビでは、一の宮である山国神社の由緒から、長和5年(1016年)に五社明神が建立された時代まで遡る可能性があるとしている。
つまり――
「1016年創建」と断定することはできない。
ただ、この森で千年級の時間が積み重なってきた可能性がある。
そう思って目の前の社を見ると、急に景色の見え方が変わってくる。
古い。でも、大切にされている
覆屋の中には、向かって左に賀茂神社、右に貴船神社と熊野神社、中央に小さな稲荷神社が鎮座していた。
実際に見ると、かなり歴史を感じる。
狛犬さんも、
「ワシ、だいぶ昔からここにおるで」
と言わんばかりの風格(笑)。
ただ、不思議だったのが古いのに荒れた感じがしないこと。
境内も比較的きれいだった。
地元の方が手入れされているのだろうか。
そこは確認できていないので分からない。
ただ一つ、少し気になったのが供えられていた榊。
枯れていた。



これは個人的な感想だけれど、
「せっかくこんな素敵な神社なんやから、新しい榊に替えてあげてほしいな」
と思った。
社務所も御朱印所もない。
朝が早いこともあって、参拝者は僕一人。
鳥と蝉の声だけが響く森で、静かに手を合わせた。
そしてHOVERAirを飛ばしてみた
今回持ってきたのがHOVERAir X1 Smart。
参道や杉林で、フォローモード、ズームアウト、俯瞰モードなどを使って約20分撮影した。
フォローモードは想像以上。
森の参道を歩く僕を、後ろからきれいについてくる。
そして俯瞰とズームアウト。
これはスマホでは撮れない。
「おお……これは持ってきて正解や」
ところが。
調子に乗った51歳のおっさんに、森は甘くなかった(笑)。
ズームアウト撮影から機体が戻ってくる途中――
ガサッ!
木の枝に接触。
墜落。
「うわっ!」
慌てて確認すると、幸い故障はなし。
そこからは木が密集している場所では無理をせず、直線的なズームアウトなど、機体の動きが予測しやすい撮影に切り替えた。
また、本殿前での俯瞰撮影はやめた。
万が一、古い社殿の屋根へ落下したら洒落にならない。
映像より神社の方が大切だ。
なお、今回の撮影について神社管理者から飛行許可は取得していません。賀茂神社でドローン撮影が公式に認められているかについても、公開情報からは**【確認できません】**でした。
「人がいなければ飛ばしていい」という意味ではありませんので、その点はご注意ください。
朝4時に起きてでも、来てよかった
参拝を終え、もう一度森を振り返る。
僕の評価は、
★★★★★ 5点満点。
派手な社殿があるわけでもない。
御朱印がいただけるわけでもない。
観光客で賑わっているわけでもない。
むしろ、その逆。
杉林の中に古い社があり、鳥が鳴き、蝉の声が響いている。
それだけ。
でも神社好きには、こういう場所がたまらない。
SNSの短い動画を見て、
「なんか気になるな」
から始まった今回の神社巡り。
実際に来てみると、画面越しでは分からなかった空気があった。
神社って、建物を見るだけじゃないんですよね。
そこへ向かう道。
森の匂い。
聞こえてくる音。
長い時間、その場所を守ってきた人たち。
全部ひっくるめて「参拝」なんだと思う。
次は秋かな。
それとも雪の京北か。
季節が変われば、この森はまったく違う顔を見せてくれそうだ。
だから僕は、たぶんまた来る。
朝4時起きは……
次回考えます(笑)。
