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⑩資格マニアは、消えない専門家になれない。


はじめに|資格は否定しません

誤解のないように最初にお伝えします。
私は資格を否定しているわけではありません。
実際、私自身もこれまでいくつかの資格を取得してきました。
資格があったから学べたこともありますし、今の仕事に活きている資格もたくさんあります。

だからこそ、30年この世界を見てきて感じることがあります。

資格マニアは、消えない専門家になれない。

そう思うのです。

民間カウンセラーは、資格がなくても始められる


医療、福祉、教育の現場でカウンセリングを行うのであれば、相応の資格は必要です。

でも民間カウンセラーは違います。
極端に言えば、看板を掲げれば今日からでも始められる世界です。

それなのに、なぜこんなにも心理系の資格が存在し、次々と新しい資格が生まれるのでしょう。

それは、一定数「資格を取り続ける人」がいるからです。

資格取得が目的になっていないか


私の会社にも、心理系資格を次々と取得している同僚がいます。

一つ取れば、また一つ。
勉強熱心で素晴らしいなと思います。
独立を見据えて準備しているのかもしれません。

それ自体を否定するつもりはありません。
でも時々、
「その先に、何を目指しているんだろう。」
と思うことがあります。

資格は本来、目的ではありません。
スタートラインに立つためのものです。

ところが資格取得そのものが目的になってしまう人は少なくありません。

合格という分かりやすい達成感。
「また一つ増えた」という安心感。

資格は努力した証になります。
でも、その安心感が、次の一歩を止めてしまうことがあります。

自営業は、資格では続かない


自営業は、資格を取ったら終わりではありません。
むしろ、そこからが本番です。
「このままで大丈夫かな。」
「本当にやっていけるのかな。」
そんな不安と向き合いながら、自分を信じて一歩ずつ進み続けなければなりません。

その不安を埋めるために、また次の資格へ向かう。
そんなサイクルに入ってしまう人もいます。

だから私は、自営業と資格マニアは、あまり相性が良くないと思っています。

組織の中では資格が評価につながることもあります。
でも自営業では、評価されるのは資格ではなく、

**「あなた自身」**

です。

消えない専門家になるために


自営カウンセラーが本当に積み重ねるべきものは、
知識よりも経験です。
次の資格よりも、次の現場です。

そしてもう一つ、大切なことがあります。
自分自身がクライエントになること。
カウンセリングを受け、自分と向き合い続けることです。

資格は増やすものではありません。
活かすものです。
インプットに依存せず、経験に投資する。

その積み重ねが、消えない専門家を育てていくのだと、私は30年の現場で感じています。

【お知らせ】
次回からは、新シリーズ

「資格取る前に読め!」

を始めます。

国家資格と民間資格の違い。
活動フィールドごとの資格選び。

そして、「どんな人に、どの資格が向いているのか。」

30年の現場経験をもとに、本音でお伝えしていきます。

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