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わたしの憧れの家

わたしは、幼い頃から島の大自然に囲まれて育ったにもかかわらず、外で遊ぶよりも家の中で過ごすのが好きな子供でした。

画用紙に3階建ての家を描き、その中にベッドや椅子などの家具を描き込んでいく。そして頭の中でその家に住む自分を想像するのが、何よりお気に入りの遊びでした。わたしは、その頃から「素敵なお家」に強い憧れを抱いていたのだと思います。

当時は家庭の事情で引っ越しをし、心が少し不安定な時期でもありました。だからこそ、無意識に自分を包み込んでくれるような、安心できる場所を求めていたのかもしれません。

島では小さな平屋に住んでいましたが、小学生になり関西に移り住んでからは、ずっと賃貸マンション暮らしでした。一時期は古いアパートで過ごしたこともあり、理想の家への想いはより強くなっていきました。

そんなある日、土曜の朝にぴったりな音楽と共に、今まで見たことのないような素敵なお家がテレビ画面に映し出されました。わたしの胸は高鳴り、それから毎週、夢中でその番組を見ました。『渡辺篤史の建もの探訪』――この番組は、大人になった今でも変わらず大好きです。


月日は流れ、高校生になったわたしは、友達と遊ぶことに夢中で、いつしか家への憧れを忘れかけていました。
そんな折、友達と出掛けた隣街のショッピングモールで、運命の出会いがありました。
「MOMO NATURAL」という、木の温もりあふれる家具が並ぶ店内を見た瞬間、懐かしい気持ちが込み上げてきました。ふと、幼い頃に描いていたあの3階建ての家を思い出したのです。店内に並ぶ家具はどれも温かみがあり、あの頃のわたしが頭の中に描いていた理想そのものでした。

そこから何度も店へ足を運び、素敵な家具を眺めては「いつか結婚して家族ができたら、こんな家具に囲まれて暮らしたい」という夢を抱くようになりました。

そして大人になり、紆余曲折ありましたが、ついにその夢は叶えられました。ようやく手に入れた我が家は、小さな頃に憧れた理想の場所です。
夫と一緒に選んだ家具が届いた日、あの頃の小さな自分が報われたような気がしました。相変わらず、外に出掛けることより家の中で過ごすことが好きなままですが、あの頃と違うのは、いつも傍に大切な家族がいることです。

小さなわたしには想像できなかった「憧れの未来」が、今ここにあります。この幸せを、これからもずっと大切にしていきたいと思います。



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