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人生の歩幅を、歩み寄ること


なんだろう。この渦の中にいるような感覚

私はわたしなのに、
自分自身を探しているようで、苦しい


これまでの私は、誰かの後ろをついて行くだけだった。

幼いときは、母の背中に隠れているのが
なんだか心地よかった。
早く出ておいで」って引っ張ってもらって、
外の世界へ連れ出してもらうのを待っていたな。

学生になってからも、友人からの誘いに安心を覚えいつも身を任せていた。

ついていくのは、なんとなく私の中で安全で、
安心だと感じていたから。

けれど、20歳。

はじめてこれからの将来と向き合ったとき、
私は自分を見失った。

わたしが見えない。なんか変だな、
誰かが近くにいるようで、遠くにいる感覚なんだ

みんながもっともっと、遠くにいるようで。

間に合わないと」「早く追いつかなきゃ」って
焦って走り続けているんだけれど、
距離はどんどん離れていくばかり。

気づけば、もう頑張る気力もなくなっていて
私だけが残った世界。

これが「大人になる」ということなのかな
よく分からないまま「自立」を目標に掲げていた
自分が、ちょっぴり恥ずかしいね


でも、諦めてのんびり歩きはじめると
少しずつ「私」の姿が見えてきた。

走り続けるのは、私の性分には合ってないから
適度な休憩が必要だったこと。

人と関わることは大好きだけれど、
同じくらい、ひとりの時間も大切なこと。

悩んだり、迷ったときには
川のせせらぎを聞いていたこと。

そっか、私はこの歩幅だったんだ。

決して速いものではないけれど、
私自身を大切にできるスピードなんだ。

いいんだよ。このスピードで
人生は競走じゃなかったね

目的地にたどり着くまでの景色や、
そこで出会えたものを宝物にしよう。

寄り道して、いっぱいお土産がある方が
人生はきっとおもしろい。

道に迷ったとしても、焦らなくていい。
迷えるって、選択できるって幸せなんだ

それに誰かの後ろをついていく日があっても
いいのかもしれない、と思えた。


人生はひとりで頑張るものじゃないから

目標に届くまでは、まだ時間はかかるだろう。
まもなく6年目にもなるけれど、
それまで見てきた景色は、無駄じゃなかったよ。


ゆっくり、わたしの歩幅を見つめて。

大丈夫。
この景色の中に、私は息づいている。





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