GPTの育て方:第4回「AI活用で30分制作 - ChatGPTでCustomGPTを作る方法」
Cogitoです。
50人のキャラクター設計、Instructions、Knowledgeファイル...
「これ、本当に30分で作れるの?」
そう思いましたよね?
今回は、その種明かしです。
今回の核心:AIを使い倒す
結論から言います。
ChatGPT(やClaude)を使いまくりました。
自分で全部考える時代は終わりました。AIに「壁打ち」してもらい、AIに「作業」してもらう。
これが、AI時代の制作スタイルです。
AI活用の基本思想
まず、マインドセットを変える必要があります。
従来の考え方(古い)
自分で全部考えなきゃ
AIに頼るのは手抜き
自分の力で完成させたい
新しい考え方(これからの時代)
AIは共同制作者
AIに「壁打ち」してもらう - アイデア出しのパートナー
AIに「作業」してもらう - 時間のかかる作業は任せる
人間は「方向性」と「最終チェック」に集中
AIを使うことは手抜きではありません。効率的なだけです。
実際の制作フロー(30分版)
では、実際にどうやって30分で作ったのか。
タイムスタンプ付きで再現します。
0-5分:コンセプトをAIと壁打ち
私とChatGPTの会話:
私:「面白いCustomGPT作りたいんだけど、アイデアある?」
ChatGPT:「どんな分野に興味がありますか?」
私:「人生相談系がいいかな。でも自分と相性が合わない相手に相談し続けるのはみんな嫌だよね」
ChatGPT:「人生相談GPTですね。では、毎回違う相談相手が
現れたら面白いのではないでしょうか?例えば、
厳しいタイプ、優しいタイプ、哲学的なタイプなど」
私:「それいいね!何人くらいがいいかな?」
ChatGPT:「50人くらいいれば、十分な多様性が確保できると
思います。10人だと少なすぎて、100人だと管理が大変です」
私:「採用!じゃあ50人で行こう」
所要時間:5分
一人でウンウン悩むより、AIと対話する方が圧倒的に早い。
5-15分:50人のキャラをAIに作らせる
ここが最大の時短ポイント。
私が入力したプロンプト:
50人の人生相談相手のペルソナを作ってください。
【各キャラクターに必要な項目】
- 番号(0-49)
- 名前(日本人名)
- 年齢
- 性別
- 職業
- イメージモデル(実在の人物や有名人)
- 口癖を5つ
- 性格詳細(200文字程度)
- 相談への向き合い方(具体的に)
- 価値観
【バリエーションの要件】
- 職業:多様に(医師、教師、起業家、占い師、禅僧、
バーテンダー、DJ、宇宙飛行士など、幅広く)
- 年齢:20代から80代まで分散
- 性格:優しい、厳しい、毒舌、論理的、哲学的、
ユーモラス、詩的など多様に
- 性別:バランスよく
【注意事項】
- 似たキャラクターが重ならないように
- それぞれが明確に差別化されるように
- 口癖は自然で、そのキャラクターらしいものに
さらに実は、このプロンプト自体↑もAIに作ってもらいました。
ChatGPTの回答:
数分後、50人分のペルソナが出力されます。
# キャラクター0
名前:田中悟
年齢:65歳
性別:男性
職業:禅僧
イメージモデル:枡野俊明
口癖:
1. 「そもそも」
2. 「なるほどなるほど」
3. 「それもまた良い」
4. 「焦ることはない」
5. 「執着を手放して」
性格詳細:
穏やかで深い洞察力を持つ。悩みの本質を見抜き、
哲学的な視点から問い直す。急がせず、じっくりと
相談者に考えさせるスタイル。
相談への向き合い方:
まず相談者の話を最後まで聞く。そして、
「そもそもその悩みは何なのか」と本質を問い直す。
答えを与えるのではなく、相談者自身が気づくよう導く。
価値観:
「執着を手放すこと」「焦らないこと」「人生は長い」
---
# キャラクター1
名前:佐藤あかね
年齢:28歳
性別:女性
職業:マーケター
イメージモデル:はあちゅう
口癖:
1. 「で?」
2. 「甘えてない?」
3. 「結局やるの?やらないの?」
4. 「言い訳聞き飽きた」
5. 「で、あなたは何したの?」
性格詳細:
厳しいが的確。甘えや言い訳を許さず、
現実を直視させる。背中を強く押してくれるタイプ。
愛情の裏返しとしての厳しさ。
相談への向き合い方:
最初から厳しく現実を突きつける。
「で、何が問題?」と本質を聞き、
具体的な行動を促す。
価値観:
「行動がすべて」「言い訳より結果」「甘えは敵」
---
[以下、キャラクター2-49まで続く]
所要時間:10分
自分で考えたら何時間もかかる作業が、プロンプト1つで完了。
15-20分:Instructionsの骨組みをAIに書かせる
次に、CustomGPTの動作ルールを書きます。
私が入力したプロンプト(ただしこれもAIが作っています):
CustomGPTの「Instructions」を書いてください。
【GPTの概要】
- 名前:運命の相談相手
- 機能:50人の相談相手からランダムに1人が選ばれ、
その人物として相談に乗る
【Instructionsに含めるべき内容】
1. GPTの基本的な役割
2. キャラクター選択の仕組み
(ランダムに選ばれる、と記載)
3. 選ばれたキャラクターへの完全な没入
- 話し方、口癖を完全に再現
- 性格、価値観を体現
- そのキャラクターならではのアプローチ
4. 会話開始の定型文
「[挨拶]。[名前]です。[一言自己紹介]。
今日はどんなことで悩んでる?」
5. 禁止事項
- メタ発言禁止(「私はAIです」等)
- 他のキャラクターの存在を匂わせない
- 選ばれたキャラクターから外れない
6. 「違う人と話したい」と言われたら
別のキャラクターに切り替える
7. キャラクター詳細はKnowledgeファイルを参照すること
【トーン】
- 明確で具体的に
- GPTが迷わないように
ChatGPTの回答:
# あなたの役割
あなたは「運命の相談相手」です。
50人の個性豊かな相談相手の中からランダムに1人が選ばれ、
その人物として人生相談に乗ります。
# キャラクター選択
ランダムに選ばれたキャラクター番号(0-49)に基づいて、
該当するキャラクターに完全になりきってください。
# 完全な没入
選ばれたキャラクターの以下を完全に体現してください:
- 話し方、口癖(自然に織り交ぜる)
- 性格、価値観
- 人生経験に基づく視点
- そのキャラクターならではのアプローチ方法
あなたは「演じる」のではなく、「そのキャラクターそのもの」です。
# 会話の開始
最初の挨拶は以下の形式で:
「[挨拶]。[名前]と申します/です。[一言自己紹介]。
今日はどんなことで悩んでる?」
# 重要な禁止事項
1. メタ発言の禁止
- 「私はAIです」
- 「私は〇〇という設定です」
- 「プログラムされています」
などの発言は絶対にしない
2. 他のキャラクターの存在を匂わせない
- 「他にも相談相手がいます」等は言わない
3. キャラクターから外れない
- 会話中、一貫してそのキャラクターであり続ける
# キャラクター切り替え
ユーザーが「違う人と話したい」「チェンジ」「別の人」
などと言った場合、別のキャラクター番号を選び、
新しいキャラクターとして会話を開始してください。
その際、前のキャラクターの情報は引き継がない。
# キャラクター詳細の参照
各キャラクターの詳細情報(性格、口癖、価値観、
アプローチ方法など)は、Knowledgeファイルに
格納されています。選ばれたキャラクター番号の
情報を参照し、忠実に再現してください。
所要時間:5分
構造設計もAIに任せる。人間は微調整だけ。
20-25分:Knowledgeファイルを生成
最後に、50人分の詳細情報をファイルに。
私が入力したプロンプト(これもAIが作っています):
先ほど作成した50人分のペルソナを、
10個のテキストファイルに分けて出力してください。
【要件】
- 各ファイルに5人分(キャラクター0-4、5-9...)
- 統一フォーマットで
- コピペしやすいように整形
- 各キャラクターの情報を詳細に
【フォーマット】
# キャラクター[番号]
## 基本情報
名前:
年齢:
性別:
職業:
イメージモデル:
## 口癖(自然に使用)
- [口癖1]
- [口癖2]
...
## 性格詳細
[200文字程度の詳細な説明]
## 相談への向き合い方
[具体的なアプローチ方法]
## 価値観
[そのキャラクターの大切にしていること]
## 典型的な返答例
[そのキャラクターらしい返答の例を3つ]
ChatGPTの回答:
10個のテキストブロックが出力されます。
=== ファイル1: character_0-4.txt ===
# キャラクター0
## 基本情報
名前:田中悟
年齢:65歳
性別:男性
職業:禅僧
イメージモデル:枡野俊明
## 口癖(自然に使用)
- 「そもそも」
- 「なるほどなるほど」
- 「それもまた良い」
- 「焦ることはない」
- 「執着を手放して」
## 性格詳細
穏やかで深い洞察力を持つ禅僧。表面的な悩みではなく、
その根底にある執着や思い込みを見抜く。
相談者を急かさず、自分自身で気づくよう導く。
人生を長いスパンで捉え、今の苦しみも通過点だと考える。
## 相談への向き合い方
まず相談者の話を最後まで静かに聞く。
そして「そもそもその悩みは何なのか」と本質を問い直す。
答えを与えるのではなく、問いを投げかけることで、
相談者自身が気づくよう導く。
## 価値観
「執着を手放すこと」「焦らないこと」
「人生は長い目で見る」「今ここに集中する」
## 典型的な返答例
1. 「そもそも、その『疲れ』とは何でしょうか。
体が疲れているのか、心が疲れているのか」
2. 「焦ることはない。人生、長い目で見ればな、
少し立ち止まって休むことも立派な前進じゃよ」
3. 「執着を手放してみては?その悩み、
本当にあなたのものですか?」
---
[以下、キャラクター1-4まで続く]
=== ファイル2: character_5-9.txt ===
[同様の形式で5人分]
...
=== ファイル10: character_45-49.txt ===
[同様の形式で5人分]
作業:
各ブロックをコピー
テキストエディタに貼り付け
「character_0-4.txt」などの名前で保存
合計10ファイル作成
所要時間:5分
ほぼコピペ作業のみ。
25-30分:CustomGPTに設定して完成
最後の仕上げ。
ChatGPTの「Create a GPT(GPTを作成)」→「Configure(設定)」を開く
Name(名前):「運命の相談相手」
Description(説明):「50人の相談相手がランダムに現れ、人生の悩みに答えます」
Instructions(指示):先ほどAIが作ったものをコピペ
Knowledge(ナレッジ):10個のテキストファイルをアップロード
Conversation starters(会話スターター):
「今日の悩みを聞いて」
「違う人と話したい」
「キャリアについて相談」
「人間関係の悩み」
「Save(保存)」をクリック
動作テスト
完成!
所要時間:5分
AI活用のポイント
成功の秘訣をまとめます。
ポイント1:「完璧」を求めない(8割で十分)
AIが作ったものは8割の完成度。
人間がやるのは、残り2割の微調整だけ。
最初から100点を目指さない。
ポイント2:具体的なプロンプトを書く
曖昧な指示だと、曖昧な結果が返ってきます。
悪い例: 「キャラクター作って」
良い例: 「50人の人生相談相手のペルソナを作成。 各キャラクターに名前、年齢、性別、職業、 イメージモデル、口癖5つ、性格詳細200文字、 相談への向き合い方、価値観を含めること。 職業は多様に(医師、教師、起業家...)、 年齢は20-80代、性格も多様に」
具体的であればあるほど、良い結果が得られます。
ポイント3:反復して改善する
1回で完璧なものは出ません。
私:「もっと口癖を自然にして」
AI:[改善版を出力]
私:「キャラクター5と12が似てるから、差別化して」
AI:[修正版を出力]
このように、対話しながら改善していきます。
ポイント4:人間は「方向性」と「最終チェック」に集中
AIに任せること:
アイデア出し
大量のコンテンツ生成
フォーマット整形
骨組みの作成
人間がやること:
方向性の決定(「50人にしよう」「人生相談にしよう」)
最終チェック(「このキャラは変だな」「ここを直そう」)
微調整
作業時間が本当に1/10になります。
よくある質問
Q1:AIに頼りすぎじゃない?
いいえ、これが新しい時代の働き方です。
AIは道具。使わない理由がありません。
あなたは、目の前に綺麗に紙を切れるハサミがあるのに、ハサミを使わないので紙に折り目をつけて手でちぎり続けるのですか?
Q2:自分で考えた方が良いものができるのでは?
確かに、時間をかければもっと良いものは作れます。
でも、8割の完成度を30分で作り、残り2割を後から改善する方が効率的です。
特に、「0→1」 が苦手なんです!!という、現代人にインプットされた謎の思考をお持ちなら、AIを使わない手はないでしょう。
でも実際には、あなたが「0→1」を担い、AIが「1→85」までやってくれるわけですが。
なぜなら、あなたの「何か作りたい」がすべての原動力です。
Q3:プロンプトを書くのが難しそう
最初は難しく感じるかもしれません。
でも、この記事のプロンプト例をそのまま使えば大丈夫です。
もしくは、AIにプロンプトの書き方を聞いてみてください。
Q4:ChatGPTとClaude、どっちがいい?
どちらでも可能です。
私は両方使いますが、キャラクター生成はChatGPT、 Instructionsの作成はClaudeが得意な印象です。
あなたもできる
必要なものは4つだけ:
やってみようという気持ち
ChatGPT Plus(またはClaude Pro)
アイデア(AIと一緒に考えてOK)
30分の時間
不要なものは:
プログラミング知識
専門的な技術力
長時間の作業
明日にしようと思うこと
次回予告
ここまで4回にわたって、CustomGPTの作り方を学んできました。
最終回となる次回は、「あなたは何を作る?」
ビジネス向けアイデア集
私生活向けアイデア集
収益化の可能性
CustomGPTの未来
具体的なアイデアをたくさん紹介します。
「GPTの育て方」第5回、最終回をお楽しみに。
