UAEのOPEC脱退をどう見るか
1.はじめに
UAEのOPEC脱退は、突然の反乱ではなく、数年前から続いていた「生産能力を増やしたUAE」と「価格防衛を重視するサウジ・OPEC」の構造的対立が、イラン戦争と供給混乱をきっかけに表面化したものである。両国のリーダーの関係性の悪化も無視できない要因だろう。
短期的には、ホルムズ海峡リスクや戦争による供給不安が強いため、UAE脱退による原油価格下落圧力は限定的であるが、長期的には、UAEがOPECの制約から外れることで、OPECの価格支配力は低下し、日本はUAEとの直接的なエネルギー関係を強化する余地が広がるかもしれない。
今回は、最新のニュースから、この問題を取り上げる。
2. 何が起きたのか?
UAE、すなわちアラブ首長国連邦が、OPECおよびOPECプラスの枠組みから脱退する決定をした。OPECプラスとは、OPEC加盟国にロシアなど非加盟産油国を加えた産油国協調の枠組みである。原油価格を安定させるため、各国が生産量を調整する仕組みであり、近年の原油市場では大きな影響力を持ってきた。
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