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【キャリア】人事異動は「ガチャ」ではありません—内示に怯えるあなたへ贈る、どこでも生きていける「根っこ」の話。

皆様こんばんは!現役地方公務員兼キャリアコンサルタントであり、「Civireer(シビリア)」の松永です。

3月5日、木曜日。 多くの自治体で、そろそろ「内示」が出始めることでしょうか。 僕の所属している役所は恐らく来週の13日。鹿児島県内では結構早い方じゃないかと思っています。

そしてこの数日間、役所の中はまるで嵐の前の静けさです。 表向きは平静を装って仕事をしていますが、みんな心ここにあらず。 誰かが人事関係者に呼ばれるとコソコソ話。もう毎年の風物詩ですね(笑)

「希望の部署に行けるだろうか」 「あの苦手な上司と離れられるだろうか」 「まさか、全く経験のない部署に飛ばされるんじゃ……」

分かります。僕も毎年、この時期は胃が痛いです。 公務員にとって、人事異動は人生を左右する一大イベント。 ネット上では「配属ガチャ」「異動ガチャ」なんて言葉も飛び交っています。

でも、キャリアコンサルタントとして、そして一人の公務員として、今日はあえて言わせてください。

あなたの人生を、「ガチャ」なんていう運任せの言葉で片付けないでください。

異動が近づいている今、今日は、どんな辞令が出てもグラつかない、「自分軸(キャリア・アンカー)」の持ち方についてシェアできればと思います。

自分の価値を決めるのは誰…?

■ 「希望通り」が正解とは限らない

私たちはつい、「希望の部署=勝ち」「不本意な部署=負け」とジャッジしてしまいがちです。 企画や広報のような花形部署に行けばキャリアアップ。 窓口や税務のような激務部署に行けばキャリアダウン。

本当にそうでしょうか?

僕の経験を振り返っても、自分が一番成長したのは、実は「行きたくなかった部署」にいた時でした。

全く興味がなかった「財産管理」の仕事。 最初は「地味だなぁ」とリアリティショック(就職後のギャップ)を受けていましたが、そこで覚えた契約知識や、法律の読み方は、その後の企画業務や議会対応で最強の武器になりました。

逆に、念願叶って行った部署で、人間関係に悩んで思うような成果が出せなかったこともあります。

つまり、辞令が出た瞬間には、それが「当たり」か「ハズレ」かなんて、誰にも分からないんです。 それを決めるのは、配属された後にあなたがどう動くかだけです。

「ここじゃないどこか」を求めているうちは、どこに行っても不満が残ります。 逆に、「ここにあるもの」を全部吸収してやろうと腹を括れば、どんな部署も「成長のタネの宝庫」に変わります。


■ 「置かれた場所で咲く」よりも大切なこと

「置かれた場所で咲きなさい」 有名な言葉ですね。人事異動の時期になると、よく上司から説教臭く言われるかもしれません(笑)。

素晴らしい言葉ですが、僕は少しだけ違和感を持っています。 だって、咲けない土壌(ブラックな環境)だってあるじゃないですか。 無理に咲こうとして、枯れてしまっては元も子もありません。

だから僕は、こう考えるようにしています。

「置かれた場所で、根を張る」

花を咲かせる=成果を出すのは、環境や運にも左右されます。 でも、根を張る=経験を養分として吸収することは、自分の意思でできます。

どんなに辛い部署でも、 「この理不尽なクレーム対応能力は、将来絶対に役に立つ」 「この複雑な事務処理スキルは、僕のタグの一つになる」 そう思って、地面の下へ下へと根を伸ばす。

そうやって蓄えた養分は、次の異動で環境が変わった時、必ずあなたを支える太い幹になります。 花は散りますが、根っこは残り続けます。 だから、焦って咲こうとしなくていいんです。じっくりと、養分を吸い尽くしてやりましょう。


■ 辞令は「紙切れ」、主人公は「あなた」

明日なのか来週なのか、もしあなたの目の前に、予期せぬ辞令が突きつけられたとしても。 どうか絶望しないでください。

辞令は、単なる「業務命令書」です。 紙切れです。 そこに書かれているのは、「4月からこの席に座ってください」という物理的な場所の指定に過ぎません。

あなたの「価値」までは、書かれていません。 あなたの「人格」も、あなたの「未来」も、その紙切れには1文字も書かれていないんです。

2月19日の記事でも書きましたが、あなたは「〇〇課の職員」である以前に、「あなた個人」です。

広報に行っても、税務に行っても、福祉に行っても。 あなたが今まで培ってきたスキル、想い、人間性は、何一つ失われません。 舞台が変わるだけで、演じる主人公は同じです。

むしろ、新しい舞台に行けば、新しい武器(タグ)を手に入れるチャンスです。 「おっ、次はここか。どんなスキルを盗んでやろうかな」 それくらいの図太さで、辞令を受け取ってやりましょう。


■ 内示のドアを叩く君へ

これから数日の間。 上司に呼び出され、個室に入る瞬間が来るでしょう。 ネット上の庁内情報共有板に、時間が来たら張り出されるところもあるでしょう。その時が来たら心臓が口から飛び出るくらい緊張すると思います。

でも、自分と向き合い、胸を張っていてください。

希望通りなら、「よし、やってやるぞ」とガッツポーズ。 予想外なら、「へぇ、そう来ましたか」とニヤリと笑う。

どちらに転んでも、あなたのキャリアは続きます。 組織に使われるのではなく、組織というフィールドを使って、自分をバージョンアップさせていく。 それが、これからの公務員が生き抜くために必要であり、成長の鍵です。

さあ、深呼吸して。 どんな運命も、全部自分の糧にしてやりましょう。 春はもうすぐそこです。僕自身も皆様に話したことを実行できるように。 異動という紙切れに自分の価値を振り回されないように。

本日もお仕事お疲れ様でございました!また、日曜日にお会いしましょう!




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