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国宝…血筋と矜持そして余韻

映画

国宝

感想考察

たくさん投稿されている

一言で核心に触れている人
一から順序だて考察している人
思いは様々
楽しみ方は様々
投稿記事には
わきまえた自由を感じる

この映画は
鋭い客観性を持った監督と
日本の歌舞伎/古典芸能
を知らない
ただただ美しい映像を撮りたい
チュニジア出身カメラマンの
お二人が描いた世界観

たしかに
演舞場面は
映像の美しさに
くぎづけになる
引き込まれる
強いインパクトのある映画だ
あとあと
余韻に浸れる映画だと思う

昨年

この映画を観た
封切られてほぼ一年余
しばらく時間が経ったが
記憶を辿ってみた

この映画
やはり極め付けは
田中泯さんが演じた
小野川万菊/おのがわまんぎく
この人の生き様が映画の
核心
だったのではないだろうか
一年経った今でも
思いは同じだ

人間国宝になりながらも
最後は場末の
簡易宿に
身をよせている
およそ世俗の栄華とは
かけ離れたものだ
世間が欲しがる国宝と言う
肩書きあるいは権威
家柄や血筋は
本来の芸とどんな
関係があるのか
体を横たえ手招きをし
万菊から喜久雄に手渡された
扇子
あれこそ
人間国宝から人間国宝へ託された
暗黙

矜持
だったのではないか

田中泯/小野川万菊の
無骨なゴツい手が
役者と言う職人の手が
現実を突きつけている

血のつながりの無い者が継ぐ業
美しい女方の身体論
虚構と現実を
読み解こうとすればするほど
マニアックな思いになる
田中泯さんが演じた
小野川万菊/おのがわまんぎく

異次元の凄み
全身が
凶器のように感じた

そしてラストシーン

雪の中の演舞
見事に
鮮明に
冒頭のシーンと
オーバーラップする

原作
監督の持つ鋭い客観性
カメラマンの持つ美意識
それぞれが
見事に合体した素晴らしい
日本映画だった

そしてその
核心には
田中泯さんが演じた

小野川万菊
がいた。

田中泯/小野川万菊


#創作大賞2026
#エッセイ部門

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