美しい朝を表す大和言葉
今夏のアニメ「神の雫」第19話の冒頭で、朝の光景を「かぎろひ」と表現していた。
場面は、太陽が峰々の下に隠れている頃。
山の稜線を、燃える様な茜色の光がパァっと辺りを照らす瞬間だ。
そして、万葉集の和歌が詠まれる
東(ひむがし)の
野にかぎろひの
立つ見えて
かへり見すれば
月傾(かたぶ)きぬ
「かぎろひ」とは、瞬間をとらえた美しい言葉。
柿本人麻呂の和歌が切り取った、新しい朝に希望を感じる美しい時間。
夜明けを祈る言葉
そこから転じて、新時代の夜明けを祈る言葉にもなったようだ。その解釈は、おのころ心平さんのブログから拝借している。
私は、この講演会タイトルで、「かぎろひ」を知った。
こちらは、フラクタル心理カウンセラー・白石美帆さんの主催で、4人の賢者が対談する、広島市でのトークイベントだ。開催される曜日は平日で、実家のラーメン屋の定休日前日。
「休めるかもしれない」
そう思ったら、居ても立っても居られなかった。後に判ったのだが、賢者の1人であるさとうみつろうさんが登壇できる、唯一の日だったようだ。イベントといえば週末が当たり前なのだから、水曜開催は、私にとってラッキーだ。
自分も加わっている白石美帆さんのオンラインサロンでの募集をきっかけに、講演会スタッフとして参加する。サロンメンバーや、他の初対面のスタッフたちと、一つの目的に向かって協力する。そんな経験を、成功させたい。それは、家族経営のラーメン屋では絶対に経験できない事。ただそれだけの為に、父に頼んで休みをいただき、手を挙げた。
500人規模のホールが満席となり、お客様をお迎えできるだろう。
きっと素晴らしく、楽しい体験になると信じている。
朝を表す大和言葉
「かぎろひ」の他にも、万葉集には美しい朝が表現されている。
あかとき(暁) まだ暗く朝の気配を感じる
しののめ(東雲) 東の空にほのかに光がさす
あさけ(朝明) 夜が明けていく
あさひ(朝日) 昇る太陽が見える
「かぎろひ」は燃えたつ炎のような茜色なので、白い明るさを感じる「東雲」よりも、わずかに早い時間なのだろう。
そして、この茜色を感じやすい季節は、冬のようだ。
この和歌が詠まれたとされる場所は、現在では奈良県宇陀市の「かぎろひの丘万葉公園」として整備されている。特に、空気が澄みわたる厳冬の早朝が美しいらしい。宇陀市観光協会は、「かぎろひを観る会」を、和歌が詠まれた旧暦の11月17日に開催している。
令和8年のイベント告知を見つけた。
「神の雫」でのかぎろひは、夏だった。
「かぎろひの語り」は、秋の開催だ。
柿本人麻呂が切り取った時間の美しさを、冬に限るのは、もったいない。
今回の投稿は、noteを毎日書く活動のお題「時間」を元に書いた。この部活動は、フリーアナウンサー・下間都代子さんが主催するclubhouseのルーム「耳ビジ・耳で読むビジネス書」から生まれている。
最後に
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
スタッフ参加を決めた後に作成されたイベントの説明文に、「かぎろひ」の言葉を見つけました。「人生を照らす一瞬の光」という意味で使われているようです。柿本人麻呂が千年前に切り取った一瞬が、今度は誰かの人生の一瞬を照らすのかもしれません。
私だけでなく、会場にお越しくださる皆様にとって、そんな一瞬になると嬉しいです。
あなたも、4人の賢者のお話しを聞きませんか?わたしは案内係として、会場におります。
どうぞ一緒に、美しい夜明けを迎えましょう。
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