「どうしたら止められるか分からない」息子と、二人で泣いた
今回は少し重い話題です。
私が怒るシーンもある為、苦手な方は避けてください。
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「僕、どうしたら止められるか分からないんだよ」
あの日、息子と二人で泣いた。
小学2年生の息子は、嫌なことがあると、言葉より先にパンチや頭突きが出ることがある。
叩くのはダメ。
何度も伝えてきた。
息子も、悪いことだとは分かっている。
それでも、こう言う。
「でも、勝手に体が動いちゃうんだよ」
先日、じいちゃんとスポーツ教室から帰ってきた息子は、少し不機嫌だった。
教室でのことを聞き、今日買ったばかりのちいかわの漫画の表紙までクシャッとされて、私も怒った。
息子は腕をぐるぐる回し、私に思いきりパンチした。
私の中でも、何かが切れた。
息子の肩を押して、にらんで一階へ下りた。
上では、物に当たる音がしていた。
それでも息子は、泣きながら追いかけてきた。
「うーっ」とうなりながら、ティッシュをシュッ、シュッ、シュッと何枚も引き出した。
「僕、どうしたら止められるか分からないんだよ」
「そうだよね。お母さんも、どうしたらいいか分からない」
手が出てしまうことは分かっている。
それでも、お母さんは叩かれるのが嫌です。
止めたいのに止められない息子を見るのは苦しい。
かわいそうだとも思う。
でも、事情が分かっても、叩かれて平気にはなれない。
私はもう、繰り返されることに疲れていた。
「お母さん、もう息子くんのお母さんを辞任したいよ」
「嫌だ」
「でも、お母さんは息子くんのことが好きだから、辞任できないんだよ」
二人で泣いた。
そのあと息子は、私に抱きついてきた。
「泣いていいよ。いっぱい泣きな」
背中をトントンしながら、申し訳なさでいっぱいになった。
そこへ、じいちゃんとばあちゃんが帰ってきた。
息子は泣き顔を隠して、何事もなかったように二人と話していた。
次の朝も、息子はケロッとしていた。
いいな。
ケロッとできて。
そう思った直後、息子はじいちゃんをまた叩いた。
朝ごはんのときには、お腹を突き出して私にドンッとぶつかってきた。
叩いてはいない。
でも、突然ぶつかられたら怖い。
「それ、お友達にやったら嫌だと思われるよ」
また同じことを伝えた。
もうすぐ二学期が始まる。
息子は、人との距離感をつかむのが苦手です。
先生から以前、不意にぶつかられることを「怖い」と感じているお友達がいると聞いていた。
「悪気がない」は、相手の怖さを消す魔法の言葉じゃない。
息子は本当は、お友達と仲良くしたい。
それなのに、「あの子は怖い」「あの子は嫌だ」と思われて、みんなが離れていったら。
私は、それがいちばん怖い。
息子も、止め方が分からない。
私も、止めさせる方法が分からない。
答えが見つからないまま、二学期が近づいている。
だから私は、今日もまだケロッとはできない。
