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subarasikiai
育てすぎた、思い出。
スーパーで。
ゴーヤを見ると、思い出す。
今のパート先の、子会社。
そこに10年いた。
産休に入るまで。
田舎にあって、
通勤は車で、片道1時間。
女性社員は私だけ。
みんな外出して、
一人だけ、なんてことも多かった。
とても自由な職場だった。
環境美化として、
花を植える業務があった。
制服姿に。
麦わら帽子と、
農作業用のゴム手袋。
真夏は、涼しくするため。
グリーンカーテンを作る。
ゴーヤで。
…にやり。
毎日、朝と夕方水やり。
せっせと、つるを誘導する。
肥料も、たっぷりあげる。
「大きくなるんだよ。」
そして。
立派なゴーヤがたっぷり。
毎日、収穫。
ふふふ。
苦いから。
みんな持って帰らない。
…育てすぎた。
家の冷蔵庫は、ゴーヤで溢れた。
ゴーヤチャンプルーの腕が、
めきめき上達した。
佃煮まで、作った。
あの頃は、楽しかった。
仕事と遊び。
自分のペースで、
好きなことを、好きなだけ。
悩みもあったけど、
今とは全然違う。
贅沢な時間だったと、
今なら思う。
ゴーヤと私の。
夏の思い出。
