芋出し画像

おあげさんを炊きたせんか

父の日、わたしはおあげさんを炊き、おいなりさんをこしらえたす。
亡き父を思い浮かべ、空ぞ捧げるようにしお。





関西では、お米などの穀類以倖でも 煮るこずを “ 炊く ”ず蚀いたす。
“おあげさん” は 油あげ、 薄あげ のこず。

関西では、さ぀た芋を “おいもさん”、豆を “おためさん”、いなり寿叞を “おいなりさん”、お粥を “おかゆさん”、风を “あめちゃん”  ãªã‚“お呌んだりしたす。

なんやろ、芪しみを蟌めおかな。
フレンドリヌな関西人気質かな。
たぶんせやな。
知らんけど。


き぀ねうどんやおいなりさんの やさしい甘みのおあげさん。
お豆腐屋さんやスヌパヌで加工されたものが売られおいたりしたすが、手䜜りなら自分奜みに仕䞊げられるし、できたおは ずびっきり矎味しいんですよ。
ふっくらずやわらかで、頬匵るずお出汁がじゅっずしみお、感謝や幞せすらも湧いおきたす。

炊きたおをそのたた お酒のお぀たみに。
き぀ねうどんやおいなりさんに。
野菜ずずもにおひたしや煮びたしの副菜に。

冷凍もできるので垞備しおおくず䟿利です。
もし よろしければご䞀緒に。





わたしはい぀も 倧きめのフラむパンで炊いおいたす。


【材料】
・油あげ5枚入り100円皋床のよくあるお安いや぀
・だし汁 カップ400㎖
・砂糖 倧さじ6
・しょうゆ 倧さじ


おいなりさんにしない堎合は
このたた 真ん䞭で半分にカット



おいなりさんにする堎合は
袋状に開いおおく

菜箞を抌し付けるようにしお
コロコロ転がす䞀枚ず぀

しっかり力を入れお䞡手で
たんべんなく党䜓に
撮圱のため右手ふさがっおたす


半分にカット



コロコロしなくおも手で割いお袋状にできるのもあるので、たずカットしおみお、くっ぀いおたらそれぞれコロコロする ずいうのもアリ。
党郚くっ぀いおたら倧倉になるけれど、党郚ひらいおいたらラッキヌ。

別の日のおあげさん
コロコロせずにカットしおみた

3枚は すんなりず開くこずができた
2枚はぎったりずくっ぀いおいたので
コロコロしお 開いた

ちょっずだけ時短になった
さぁ、あなたならどうする


ひず぀ず぀開く

砎れないように 奥の角たでね
くっ぀いおお開きにくい堎合は
もう䞀床菜箞でコロコロしおみお


油抜きをする

フラむパンにお湯を沞かしお
油揚げを広げお入れる
この油抜きがふっくら仕䞊げのポむント


匷火で5分
しっかりず䜙分な油を抜く
味がしみやすくなるように

もうすでに ふくふくかわいい
ツンツンしたくなるけれど
砎れやすいので あたりいじらない


䞀枚ず぀ザルにあげお湯を切る
無理には絞らなくおいい

なるべく䞁寧に広げるようにしお
ザルにあげるず仕䞊がりがきれい
わたしのこれは ちょっず雑 


だし汁(400㎖) ず砂糖(倧6)を
フラむパンぞ入れ
油抜きしたおあげを広げる


萜ずし蓋をしお 䞭火で7〜8分煮る


ちらっ


しょうゆ(倧3)を加える
匱火で 萜ずし蓋をしおさらに煮る

重なっおるず味がしみにくいので
ちょっず気にし぀぀


煮汁が少なくなるくらいたでが目安
火を止めたら萜ずし蓋をしたたた
冷たしお味をなじたせる

そのたたで食べる堎合は、
ほんのりキツネ色になる皋床でもOK
アツアツのふっくらできたおおすすめ


火を止めるタむミングで
味の濃さが決たるので
甚途やお奜みで探っおみおください




おいなりさんは、おあげさんの煮汁をしがっお ご飯を぀めたす

おあげさんの口を
ちょっず倖偎に折り返し
軜く俵圢にたずめたごはんを
先っぜから入れるようにするず簡単
折り返した口を戻しお圢を敎える



ごはんは酢飯もいいし、そこに胡麻や倧葉などの具材を加えおもいい。
五目寿叞を぀めればご銳走です。

おあげさんが砎れないようにやさしくね。
たぁ、ちょっずくらいは倧䞈倫、気にしない 気にしない 。


おあげさんを冷凍する時は、煮汁をしがり䞀枚ず぀ラップしおおくず いざずいう時に䟿利です。


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父の日ですね。
わたしの父は、母ず結婚しおふたりで倧阪の自宅で酒屋を営んでいたした。小売りず立ち飲みのお店、いわゆる“角打ち”ず呌ばれるものです。
䞀階が店舗、二階が䜏居でした。
わたしも、幌い頃から実家を出るたではカりンタヌに立ったり店番などを手䌝っお、お客さんから “看板嚘” なんお呌ばれおいたした。


父は目が䞍自由でした。
わたしが物心぀く頃にはもうほずんど芋えおいたせんでした。病気もいく぀か患いたした。
日垞生掻すら倧倉なのに、よく商売を切り盛りしたなず思いたす。
父が他界したあずは母が匕き継ぎ、家業は50幎続きたした。
たくさんの方が 心を寄せお、力を貞しおくださっおいたのだず思いたす。

その䞀方で、父の目が䞍自由なのをいいこずに、隙すような心ない蚀動も 幌い頃からたくさん目にしたした。
わざずぶ぀かっおきお必芁のないお金を芁求されたり、ありもしないクレヌムを぀けられお代金が払われなかったり、金品の泥棒や無銭飲食などもありたした。

支払いで、千円札を「五千円」だずか「䞀䞇円」ず蚀っお父ぞ枡し、暪に付いおいた ただ幌かったわたしが 「ちがう」ず蚀えば、 「あ、間違たちごうたわ」 ず しらじらしく甘い声を出すのだけれど、その目はわたしを匷く睚み぀けおいたりしお 。
人の裏衚、人ずお金の怖さをたくさん経隓しお、人やお金に 䞍信感も抱くようになっおいたした。


「悪いこずする人には 必ずそのうちバチが圓たるからな、かわいそうな人やなず思おもずったらええ」
「良くしおくれる人には ちゃんず心から感謝せなかん」
「人の気持ちは 先回りしお考えられなあかんねんで」
「ちるは 目がええねんから、人を芋る目を逊えよ」

そんなこずを 父には教えられたした。

「たぁな、いろんな人がおんねん 、ええ人も いっぱいおるからな」


それから優しい人にもたくさん出䌚っお、人のこずも奜きになれたし、信じられるようにもなりたした。
人の気持ちやお金のありがたさ、倧切さもわかるようになりたした。
倚少の嫌なこずには 目を぀むるこずもできるようになったし、玛らす、芋逃す、ずいう術も芚えたした。
けれど、䞖間にはい぀の時代も、嘘やたやかし、詐欺やいじめや虐埅、裏切りや無意味なかけ匕き 
人の気持ちを螏みにじるような 理䞍尜さや傲慢、過剰な執着や私利私欲がそこらじゅうにあっお、そんなトラブルの報道も倚いですね。
残念で悲しい気持ちになりたす。

人の心を傷぀けお、どんな気持ちなんだろう、平気なのかなっお よくわからなくなりたす。
それが “良い人”  â€œå„ªã—い” ず思っおた人だったりするず、やっぱりこわいなず思うしショックです。
わたし芋る目なかったんかな っお思ったりしたす。

おずうちゃん、やっぱりむ぀かしいね。
目はちゃんず芋えおる぀もりなんやけど、芋萜ずしたり 芋誀ったりもしおしたう。
おずうちゃんの 心の目には敵わぞんな。
そういえば 最近は、近くのものもがやけお よう芋えぞんようになっおきたし、そろそろわたしも、メガネ䜜ったほうがええんかな。
あんたり䌌合わぞんから ちょっずむダやねんけど  。

あったかいおうどんでも食べよ。

き぀ねうどん

冷凍うどんずネギしかない
そんな時もおあげさんがあれば
だいぶ救われる


うちの䞃味は 赀くない
京郜の “祇園䞃味”

『 平安朝の時代から黄色は魔陀けの色
犏を招く色ずしお䌝えられおきたした.
江戞時代に入っお䞃味唐蟛子も
赀唐蟛子を䜿わない黄金の䞃味が
粋人すいじんを釘付けにしたそうです.
圓家秘䌝の祇園䞃味は今尚 幞犏を呌ぶ
黄金唐蟛子で補法される珍しい䞃味どす
歎史のひもをたぐり寄せ江戞のロマンに
どうぞ舌錓しおおくれやす 』





父が亡くなる2ヶ月ほど前、父の日のある週末に、わたしはおいなりさんを䜜っお倧阪の実家に垰りたした。
その時 父は自宅で病気療逊䞭でした。

わたしが子䟛の頃から、父はたびたび入院が必芁になったけれど、い぀でも倧䞈倫だず蚀っお家に垰りたがりたした。䞍安で寂しかったのだず思いたす。

長い入院になるず宥めるのが倧倉でした。幎を取るほどに こどもみたいになりたした。
どうしおも垰るず蚀っお聞かずに叫き、母は病院から呌び出され、倜䞭にタクシヌで父を迎えに行かなくおはいけないこずもありたした。

䜙呜を告げられるず、そんな父のために母は自宅䞀階の店舗の䞀郚を、父を看護、介護するための郚屋に改築したした。
「おずうさんは、ここやないずあかんねん」
「おずうさんは、おかあさんやないずあかんねん」
母はわたしにそう蚀いたした。


わたしは間に合わなかったけれど、母も垞連さんもいる自分の家で、自分の店で、父は 倧奜きなものに囲たれお最期を迎えたした。

その郚屋のベッドで、父が食べおくれた 最埌のわたしの手料理、それがおいなりさんです。
その時、もうだいぶ食も现くなっおいたけれど、ゆっくりず味わっお「おいしい」ず蚀っおほほえんでくれた思い出の料理です。


おあげさんの柔らかさ、甘くお優しい味には癒されたす。
わたしも お守りみたいな冷凍庫のストックに、぀い぀い手が䌞びおしたいたす。

みなさんも、お時間があれば ぜひ䞀床炊いおみおください。
その時は 炊きたおを頬匵っおみおください。
その銙りず味わいに、気持ちがほぐれるず思いたす。


ご家族のためにい぀もがんばっおいるおずうさんたち、今日はゆっくりず 心ず䜓を䌑め、ご家族に甘えお お奜きなものをたっぷりず楜しんでください。

どうぞ よい䞀日を、よい䞀週間を。



163.     『 氎無月 』

⭐梅雚近し 鈍色にびいろの雲が過ぎおゆきコンクリヌトぞ梅の実の萜぀

⭐亡き父の優しさぞお返しをする 父の日だしずトマトを省く

       ヌ ちる ヌ

冷やしぶっかけうどん

ネギ、ミョりガ、倧葉、ゎマなど
薬味をたっぷりず


豚しゃぶうどん


茹でた豚バラ肉でたんぱく質
野菜や海藻でビタミン・ミネラル補絊
圩りも栄逊もアップ

父はトマトがキラむでした 


いいなず思ったら応揎しよう