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書譜を題材に草書の勉強会をやってみた①

先日、大学時代の先輩と友人から「書道の勉強会をやらないか」と声をかけてもらった。
勉強会の内容についてはこれから詰めていく段階とのことで、まずは3人でオンラインで集まってみようということになった。

打ち合わせの様子

Why→What→Howで考える

「草書を勉強したい」「書譜はどうだろうか」と友人が案をだしてくれた。
それを元に会社員時代によく使っていた方法で勉強会の内容をみんなで考えてみることにした。

目的(Why - なぜやるのか?)

「なぜ書譜を勉強したいのか?」を聞いてみたところ、「草書を読めるようになりたい」「書写検定のテキストを買ったはいいものの、積読状態。合格できるようになりたい」とのこと。

なるほど、私も毛筆書写検定と硬筆書写検定のテキストは埃を被ったままである。
(テキストを買った時はやる気があるけれど、こういう系は無理矢理にでも締切を設けないと一生やらない…)

資格試験対策の最初のステップとして、ワイワイと仲間内で勉強するというのはなかなかいいかもしれない。
目的は「書写検定の勉強の足掛かりのため」とすることにした。

目標(What - 何をゴールとするのか)

では、目的が決まったところで、達成・未達が判定できる形に落としてみようということに。

「草書を読める」とはどういうことかをあらためて考えてみる。

「書譜の一字一字の字形をみて、何の字か推測することができる」ことだろうか。
目標は「草書体→楷書体 に変換できる状態になること」とした。

手段(How - どうやってやるのか)

3人とも大学時代に購入した中国法書選の書譜のテキストを持っているため、それを使うことにした。

しかし、それを「どう使うのか」がなかなか決まらなかった。
このテキストは臨書には向いているが、「草書体を見て楷書体を推測する」という訓練には、少し工夫が必要だった。

ということで、私が勉強会ごとにテスト問題をつくることにした。
勉強会までに指定の範囲を勉強し、勉強会当日は【問題を解く】→【答え合わせ】を数回繰り返すという方式だ。

第1回草書を読む会実施

先日、第1回目の勉強会をやってみた。
おおよそ資料を作るのにかかった時間は1時間程度であろうか。

問題数は15問、3問を一つのまとまり(群)として、5群つくった。
【1分: 問題を解く】→【4分: 答え合わせと振り返り】と1ターンとして、それを5回繰り返す寸法だ。
勉強会の時間は30分なので、それに収まる具合にした。

暫定ではあるが「正答率が60%以下だった場合は、何かしらペナルティを設けましょうか」と話してはいたものの、先輩も友人も8割の正答率で流石だった。

振り返り

出題する際に、気をつけるべき点も見えてきた。
楷書体が難しすぎる問題を出してしまったのだ。

王羲之の息子の王献之の「献」なのだが、旧字体が「獻」で、書くのがむちゃくちゃに難しい。(出題した私も書けない)

そもそも目的は「書写検定の勉強の足掛かりのため」であるのに、書写検定に到底出題されなさそうな草書体を選ぶのは適切ではないなと思った。
今後のテストではそういう問題は出さないように留意する。

所感

短い時間だからこそ緊張感をもって取り組めて非常に良かった。
3人で雑談しながら、首を捻りながら問題を解いて、正解していたら「おおー!」とか間違っていたら「ああ〜」とか言い合う時間がなかなか楽しかった。

友人が共有してくれた解答用紙

あと、書譜自体にも興味をもつことができて、論文を読んだりなど調査をする時間はとても充実した。
P2-P3にはどんなことが書いてあるのか調べてみたのだが、私は下記のように解釈した。

鍾繇も張芝(鍾張)もめっちゃ書が上手いと思う
鍾繇と張芝が亡くなった後、その技を継いだのが儂(王羲之)と息子(王献之)ってワケ

儂と鍾繇は同じくらいか、儂の方がちょっと上手いな
儂と張芝の草書を比べると、儂の方がやや下手だな

張芝は池の水が黒くなるほど練習したらしい
儂も張芝と同じくらい練習したら、必ずしも儂の方が下手とは限らんじゃろうな

王羲之本人が言っているわけではなくて、孫過庭が書いているのだけど…。
なんかすごい王羲之が「書に自信ありニキ」みたいな感じで笑ってしまった。

(「まあ〜どっちもすごいけど、儂もそのくらい練習したら、もっと上手くなっちゃうかも」みたいなことを書いてある…と私は読み取れた)

「しなければいけないこと」ではなく、「したいこと」に一人静かに向き合う時間は、単純な「嬉しい」「楽しい」とは違うけれど、何か沸々とした喜びが自分の中に溜まっていくのを感じる。

今後も、無理のないペースで予定を擦り合わせながら、のんびりと勉強会を続けていけたらいいなと思っている。

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