【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#735)。
あまりに劇的で、あまりにマヌケ過ぎる展開に、N国党のことを知らない一般の人たちはビビったのではないでしょうか。一般の大人の社会ではまず起こり得ないことが平然と起こっているからです。
11月9日午前3時41分頃に逮捕された反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」の立花孝志は、今回の名誉毀損事件の刑事弁護を「アディーレ法律事務所」の創業者でN国信者の石丸幸人に刑事弁護を依頼。これまで石丸幸人弁護士はN国関連の裁判を担当したことはなく、その実力は未知数でしたが、ついにベールを脱ぎました。
石丸幸人弁護士は連日、近隣のビジネスホテルに宿泊し、立花孝志と頻繁に面会。勾留されている立花孝志の様子をYouTubeで報告し、尊師を心配するN国信者たちを中心にアクセスが急上昇。これまでN国信者向けのドル箱コンテンツである「大津綾香の悪口」で1万回ぐらいだったのが、世間的な関心の高まりもあって、立花孝志の様子を伝える動画は10万回以上も再生されるようになりました。
実は、石丸幸人弁護士は「弁護士」と「医者」という2つの顔を持っており、さらに「YouTuber」としても活躍したいと考えていた時に、立花孝志と出会うことになり、立花孝志のアドバイスをもとにYouTubeを開始。立花孝志がドル箱だと言っていた「大津綾香の悪口」を語り、ショボめの再生数を稼いでいました。
以来、立花孝志を尊敬し、立花孝志に声をかけられて東京都知事選に立候補し、弁護士のくせに「ポスター掲示板ジャック」に参加。大津綾香党首に対する名誉毀損が含まれたQRコード付きのポスター(現在もサムネイルに使用されているが、モザイク処理が施されるようになった)を紹介していたこともあります。
そんな石丸幸人弁護士だからこそ、N国信者向けにYouTubeで手の内を先に語り、立花孝志を刑務所に放り込むような背中の撃ち方をしたのだろうと思いました。もはやマヌケすぎて、腹筋が攣るぐらい面白いです。
■ 秒で破綻してブタ箱濃厚のアディーレ戦略

これまで石丸幸人は、立花孝志が真実相当性で争っていく方針であることを報告していましたが、名誉毀損は罪を認めて示談をすれば刑が軽くなることがあるため、懲役を免れ、略式での罰金刑で済ませるためには、下手に真実相当性で争って「反省がない」と思われるより、すべての罪を認めて示談を進め、「反省しているので減刑してほしい」と懇願する方が良いという戦略になり、立花孝志に「全部認めて自白をして、示談にした方が良い」というアドバイスをしました。
アホの立花孝志は「刑務所に入りたい」と強がることもありましたが、何よりも刑務所行きの実刑を喰らうことを一番恐れているので、石丸幸人の提案を飲み、全部ゲロって罪を認めて示談することに応じました。
すると、ここからがミラクルです。石丸幸人はさっそくYouTubeでアホのN国信者向けに「自白をして示談をするという我々の提案でまとまった」と報告をかまし、すぐさま竹内英明さんのご遺族の代理人に示談を打診。代理人はあくまで代理人なので、ご本人の意思を確認してからの回答にはなるものの、「示談に応じるとは思えない」という話はしたそうです。
それも当然です。そもそも竹内英明さんは立花孝志のデマが原因で亡くなっているわけですし、ついさっきまで立花孝志は「真実相当性がある」と言って無罪を主張しようとしていました。何一つ反省がなかったのに、示談をすれば減刑されるかもしれないという自己中心的な理由で「全部ゲロって土下座するんで、許してもらえません?」と聞いてきて、「わかりました」になるはずがありません。
ましてや、示談をするということは、それなりの示談金を支払う約束をするということです。「小学生のおつかい」じゃあるまいし、まさか1万円だの10万円だのという話で落ち着くはずがありません。示談するからには数百万円、あるいは数千万円という単位を提示されて、ようやく「話を聞いてやってもいいかな」のレベルです。ところが、立花孝志にはお金がありません。お金がないのにどうやって示談するのでしょうか。つまり、「示談」とは口だけで、実際は支払える見込みもないのに、ただ自分を減刑してもらうためだけに交渉しているようなものです。今度は竹内英明さんのご遺族までホラッチョをこいて、支払うべきものを支払わずに終わりにするのかという話です。
どの角度から見ても、立花孝志の示談が成立する要素が1ミリも無さすぎて、どうしてこの戦略が成り立つと思ったのかが全然わかりませんが、石丸幸人は「これで尊師を牢屋から出すことができるぞ!」みたいな感じで、すべてを自白し、真実相当性で争うこともせずに示談をお願いする方針であるとYouTubeで発表。マスコミにも報じさせ、示談に応じないと引っ込みがつかない空気を作りだそうとしました。
ところが、竹内英明さんのご遺族側は、秒で示談交渉を拒否。石丸幸人がYouTubeで「真実相当性を争わずに罪を認め、示談交渉をする」と発表した2時間後には「チダイズム新聞・電子版」が示談交渉の決裂を報じていました。
これは立花孝志にとって、最悪すぎる悪夢の展開です。
僕は日頃から「良かれと思って何かをするより、何もしなかった方がマシだったと言えるような結果になってしまう人間」のことを「無能」と呼んでいます。今回のケースは、完全に何もしないで真実相当性を争っていた方がはるかにマシだったのではないでしょうか。
というのも、これまで警察や検察に「真実相当性がある」と言い続けてきたのに、いざ刑が軽くなるかもしれないという下心で、「最初から真実相当性なんてありませんでした。100%自分が悪かったことを認めます」とジャンピング土下座をかましたものの、示談交渉が決裂し、ただ自白をしただけで帰ってきてしまったため、もう立花孝志が刑事裁判で争えるものが何もなくなってしまったということです。
もちろん、立花孝志に「真実相当性」なんてものは最初から無いも同然ですが、懲役2年6ヶ月・執行猶予4年のお弁当持ちの立花孝志ですから、もし真実相当性で争うことができ、あの手この手で裁判を長引かせるだけ長引かせていけば、その間に執行猶予が明ける可能性だってゼロではなかったのかもしれません。
ところが、立花孝志は警察や検察に詰められるわけでもなく、自分から勝手に「刑が軽くなるかもしれない」と思って、自分から全部ゲロって土下座をかまし、罪をすべて認めてしまったので、これ以上の話がなくなってしまいました。おそらく常識外れのバカなので、いざ示談交渉が決裂したことを知った瞬間に「やっぱり真実相当性を主張する方向で!」とリクエストするかもしれませんが、既に「真実相当性はありませんでした。全部自分が悪かったです」とやってきた後になって「やっぱり真実相当性がありました」と言われても、「オマエが自分で真実相当性がなかったって認めとるがな」でおしまいです。
要するに、立花孝志は「自分から詰みに行ってくる」という高等テクニックすぎることをかましてきたわけですが、皮肉なことに、それをかましたのは獄中の立花孝志に代わり、今回、満を持して投入された「N国弁護士界のラスボス」である石丸幸人だったのです。
■ N国弁護士界で最凶だった石丸幸人
N国界隈には、たくさんのワケあり弁護士たちが揃います。
全員に共通するのは「裁判が弱い」ということで、「裁判よわお」のニックネームで親しまれている福永活也を筆頭に、村岡徹也、山本麻白など、さまざまな裁判で負けて帰ってくる「負け弁」の宝庫となっているのがN国党で、唯一、その実力がわからなかったのが、「アディーレ法律事務所」の創業者である石丸幸人でした。
消費者金融の過払い金のCMをガンガンに流し、誰もが知る超有名弁護士事務所の創業者だというのですから、さぞかし仕事ができる人だろうと想像するかもしれません。しかし、今回の顛末を見て、その実力が一瞬でわかったのではないでしょうか。
言うまでもありませんが、すべての物事には「リスク」があります。
常識的に考えて、立花孝志のせいで竹内英明さんがお亡くなりになっている以上、ご遺族が示談交渉に応じる可能性は決して高いとは言えず、まずは発表する前に水面下で「示談交渉に応じる可能性はあるか?」ということだけでも聞いておくべきだったのではないでしょうか。本格的な交渉に入る前から「全部ゲロって罪を認めるので示談交渉してきます」と発表すれば、決裂した時にとんでもないことになります。
示談交渉が決裂した瞬間に、立花孝志が詰む。
示談交渉が決裂した時に、全部ゲロって罪を認めるだけになってしまわないように、普通だったら慎重に行動するのではないでしょうか。もし僕が依頼する弁護士がこんなことをやって帰ってきたら、ぶっ飛ばすでは済まされないでしょう。柏がどれだけ修羅の街であるかを体で分からせてやるところです。今回は容疑者が尊師だからグッジョブではあるものの、本来は大問題です。さては石丸幸人は、我々と同じように1年でも長く尊師をブタ箱にぶち込みたい精神で溢れるのでしょうか。
めちゃくちゃ面白いのは、知らぬは尊師ばかりなので、金曜日の夕方の段階では立花孝志が詰んでいることが全国ニュースで報じられているのに、次に面会できるのは翌日になると思うので、土曜日にノコノコと面会に現れた石丸幸人から「ご遺族との示談交渉はできませんでした」と告げられ、「ほな、予定通りに真実相当性で行こう」と言い出すに決まっていることです。おそらく石丸幸人は「そうですね」と答えるのではないかと思いますが、いざ裁判を迎えた時に「真実相当性がある」と主張する頃には、「その話はもう終わっているんで大丈夫です」と言われ、「あでぇ?」と思った頃に、重たい罪が決まっていることです。尊師・立花孝志の刑期はとても長いものになりそうです。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
伝説のN国弁護士・石丸幸人は、N国信者だからこその致命的なミスをしていると思います。
一体、どんなミスをしているのか。それは尊師・立花孝志にかけられている容疑が竹内英明さんに対する名誉毀損だけだと思っていることです。
我々の目には、立花孝志はこれから「再逮捕祭り」になり、最大20日の勾留期間が終わっても出てこないように見えています。しかし、N国信者は常に尊師の「無罪」を信じているため、他に再逮捕されるような事件なんて存在しないと思っています。
もし他の容疑で再逮捕されるかもしれないという頭があれば、わざわざ自白をしてまで示談を求める必要はなく、ここは一つ、無理筋かもしれないけれど、徹底して「真実相当性を争う」ということになったのではないでしょうか。
理論上は、全員と和解や示談を成立させ、刑事告訴を引っ込めてもらうということができなくはないかもしれませんが、果たして、まともに示談金を用意することもできない大噓つきの立花孝志の示談に応じる被害者がいるのでしょうか。
既に刑事告訴状が受理されている事件は複数に及び、さらに、3億5000万円の業務上横領などへの捜査が期待される中で、すべてを示談に持って行くのは事実上不可能。石丸幸人弁護士はYouTubeで「私と長井弁護士2人で相談しましてですね、我々としてはやはり、立花氏の一番メリットになる方法、弁護方針を取るべきだろうということで、実は当初から自白の方をオススメしていて」と話しています。
しかし、どこからどう見ても、立花孝志にはデメリットしかなく、これで立花孝志が減刑される道も閉ざされたし、立花孝志の裁判が無駄に延長されることもなくなり、即日結審の可能性が出てきました。とっととブタ箱に入ることは間違いなくなり、あとは最終的に刑の確定を待つだけです。ついでに懲役刑の可能性が高くなったことで、ますます「逃亡の恐れ」が心配されるようになるため、仮釈放のハードルはますます上がり、釈放金もそれなりに大きくなりそうです。もしかしたら仮釈放も認められないかもしれませんので、もう二度と尊師に会うことはできなそうです。
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