【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#768)。
今日は、我々にとって「歴史的な一日」です。
というのも、反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」が、物理的な意味で「解散状態」に陥ってしまったからです。昨年11月に尊師・立花孝志が逮捕されて以来、N国党員が激減するようになったとされますが、これに伴い、N国党の党員システムが閉鎖されることになったからです。

これまで反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」は、「NHK撃退アプリ」なるものを作り、N国信者たちに「党員資格」を販売し、月額のお布施を要求していました。
ところが、案内によると、2月28日に尊師・立花孝志から「党を休眠する」との宣言が出され、これに伴い、党費を回収するための「NHK撃退アプリ」のサービスを3月31日で終了することになったとされています。
これにより、課金するほどのN国信者たちが「党員資格」を失い、実質的な解散状態となったというわけです。
これだけで、長きにわたって反社会的カルト集団と戦ってきた僕としてはメシウマなのですが、「CR立花孝志」のフィーバーは、これだけでは終わりません。実はこの話、超絶ベリーホットなところと「つながっている可能性」があるからです。
■ 「N国党の構想」と「サナエトークン」
実は、反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」は、かねてから暗号資産の開発に熱心で、当時、黒川敦彦(現・つばさの党)が幹事長だった時代に、「堀江政経塾」のメンバーらを中心に「N国コイン」のようなものを発行し、それを上場しようと計画していました。
実際、2022年6月2日の参議院財政金融委員会で、浜田聡が「我が党でもトークンの方を発行するなど予定をしておりまして、いろいろとキャッチアップの方をしていこうと思っております」と発言しています。
この頃のN国党はイケイケで、4月29日の「ニコニコ超会議」で、このNHK撃退アプリのリリースを発表。同年6月に党員資格を証明する機能が追加され、やがて国会でN国党が賛成に投じるか反対に投じるかを決めるための「投票機能」や「トークン機能」も追加されていたはずです。途中で自然消滅してしまいましたが、当初は「国民による直接投票」を掲げ、N国党員たちの多数決で賛否を決められることになっていました。
当時、立花孝志は「いつか価値が上がるかもしれない」という説明をしていて、もちろん我々は「上がるわけねぇだろ!」と思っていましたが、NFT(非代替性トークン)を発行できる機能は実装されていました。
ただ、将来的にトークンの価値が上がり、党員として登録しているだけで得をするという夢みたいな話があったとしても、そもそも「NHKから国民を守る党」が「反社会的カルト集団」なので、いまや玄関に「NHK撃退シール」を貼ろうものなら「詐欺に騙されやすいバカが住んでいる家」としての目印を貼っているようなもので、別の詐欺被害に遭うリスクが高まってしまうだけ。そんな状況なので、反社会的カルト集団の「トークン」の価値なんぞ上がるはずもなく、機能としては実装されていたかもしれませんが、それで誰かが得したわけでもなければ損をしたわけでもなく、N国党のトークンによる被害者がいるかと聞かれると、「いないのではないか」と考えられます。ただ機能として実装されていただけで、そんなことより、党がアホのN国信者を騙してお金を借り、返済不能に陥った責任を大津綾香さんに押し付け、破産させた詐欺のような話の方が、よっぽど被害が大きいです。
しかし、このタイミングでの「機能停止」は、かなり興味深いものがあります。というのも、「サナエトークン」なるものが詐欺商品である可能性が出てきて、このトークンの宣伝には少なからず堀江貴文が関与していたからです。
■ 「サナエトークン」とN国党界隈
今回、大きな問題となりそうな「サナエトークン」は、元N国党の幹事長の上杉隆の「No Border」を買い取った実業家の溝口勇児が、独自のチャンネル「REAL VALUE」の中でリリースを発表しました。
この番組の司会は、溝口勇児のほか、立花孝志と親交の深い堀江貴文と三崎優太が務めており、N国界隈にいる人たちが、少なくとも「サナエトークン」の宣伝にカラんでいたことになります。
問題が大きくなったのは、高市早苗総理が「サナエトークン」についての言及をSNSに投稿したことです。

アメリカとイスラエルがイランを爆撃した時でさえ、高市早苗総理の投稿は2178万回の閲覧数だったのに、「サナエトークン」の話は3倍ぐらい見られているわけですから、日本人は歴史的な国際情勢の話より、総理大臣を巻き込んだ「仮想通貨詐欺」の方が関心が高かったということです。
一応、「サナエトークン」の概略だけでも説明しておくと、実業家の溝口勇児の番組の中で、堀江貴文が「何かすげぇトークン出すらしいじゃん」と話を振ったところから始まり、「サナエトークンを発行する」と発表。番組では「実は高市早苗サイドとけっこうコミュニケーション取らせていただいてて、リアルバリュークラブの会合にも来てください、リアルバリュークラブの集まりにも来てくださいっていう話はさせていただいてるんで」と話していました。
表向きは、京都大学の藤井聡教授が提案し、プロジェクトを進めたというテイになっていますが、今になって「すべての提案から設計・運用までを担当していたのは俺です!」と、さっき作ったばかりのアカウントで謎の自首をする経営者の男が現れ、なんだかホンボシが慌てていそうな雰囲気がプンプンしています。
一方で、溝口勇児は「高市早苗とコミュニケーションを取っている」と言っているわけではなく、あくまで「高市早苗『サイド』とコミュニケーションを取っている」と述べていることからして、高市早苗総理本人と直接のコンタクトを取っていたわけではなさそうです。しかし、高市早苗の周辺にいる人物とはコンタクトを取っていたはずで、高市早苗グッズなどのライセンスを取り扱う「高市早苗後援会」とは、何らかのコンタクトがあったのではないかと疑われています。これは高市早苗後援会のTwitterアカウントが「サナエトークン」の宣伝をする投稿をしていたことがあるからです。どこまでの話を聞いていたかはともかく、まったく話を聞いていなかったというわけでもないのではないかと考えられるわけです。
そもそも「サナエトークン」のウリは、単なる投機目的ではなく、高市早苗総理に「政策決定者に政策提言を持って行ける」という「社会参画」にあると言えます。番組の中で溝口勇児と堀江貴文は、こう説明しています。
溝口:もともとNo Borderアプリでは、ブロードリスニングという民意を最新技術で集約し、政策決定者に届ける取り組みを進めてきたんですけど、その議論の中で、参加者を広げるためにインセンティブとしてトークンを活用できないかっていう声が、そのコミュニティーの中から上がりました。その中で名称も民主的に選ばれたリーダーを象徴する言葉として『サナエ』を冠にする流れになって、結果、今回、『サナエトークン』を発行するに至りました。
堀江:トークンを社会参加の設計に使うのは本来あるべき姿だよね。なんか金儲けばっかりになっちゃってるからね。だから単なる投機じゃなくて、社会実装に向かう動きっていうのは意義があると思う。
そうです、この「サナエトークン」の前に、モデルケースとして「NHK撃退アプリ」があり、このプロジェクトは「堀江政経塾」のメンバーらが中心となって行われていたと言っていいと思います。
実際、この「NHK撃退アプリ」が停止されるにあたり、党員として登録していたN国信者のもとには「堀江政経塾からメールが来た」との証言があります。
ものすごい偶然なのかもしれませんが、「サナエトークン」の大炎上とともに、「NHK撃退アプリ」が唐突に終わることになり、運命を感じずにはいられません。
■ 「サナエトークン」の解明は爆速で進む
総理大臣の顔や名前が詐欺に使われる。しかも、高市早苗グッズの管理をしている「高市早苗後援会」のガバナンスがガバガバそうで、こんなところでも能力の低さが露呈されている。
ということで、この「サナエトークン」は、国家レベルの大スキャンダルであり、もはや僕がしゃしゃり出なくても、大手新聞、大手週刊誌、一流どころのジャーナリストの方々が既に一斉に動いているとみられ、さらには金融庁まで調査に乗り出すと言い出しています。
さらには、事件やスキャンダルでメシを食っている系のインフルエンサーたちも動き始めているので、僕は完全に「出番なし」です。あとは神戸のおいしいフィナンシェでもつまみながらコーヒーでもしばき、桜の木が青々と茂る頃に、ふと新聞を読みながら「あの時に『行ってらっしゃい』とか言ってたのは『行ってきます』の間違いだったんだなぁ」と思える日が来ることを願うばかりです。
ちなみに、溝口勇児は「No Border News」編集主幹の上杉隆氏による調査・取材に全面協力することを約束したとされていますが、そもそも上杉隆は「身内」なので、第三者的な調査にはまったくならず、むしろ隠蔽されるだけです。もし逃げも隠れもせず、責任を押し付けることもないというのであれば、完全なる「第三者」の調査を受けるべきでしょう。やろうとしていることがセコすぎて、いかにもN国界隈の人間たちです。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

いずれにしても、反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」は、完全に滅亡しつつあります。
名誉毀損の罪で逮捕されている尊師・立花孝志の刑事裁判は、いまだ開かれる見込みは立っておらず、早くても夏ごろになってしまうのではないかとさえ噂されています。裁判が始まらないと保釈もしてもらえないのではないかと思いますし、仮に保釈されるとしても、「SNS禁止」といった条件はつけられると思うので、YouTubeを発信できない立花孝志は「そこらへんの無職のオジサン」でしかなく、影響力は皆無です。
立花孝志自身は、自己破産に向けた手続きを進めており、立花孝志個人は完全なる「一文無し」です。本来であれば、このタイミングで党員からのお布施を止めるようなことはしたくないはずです。しかし、本当に立花孝志がそれを望んでいたのかどうかは分かりませんが、とにかく貴重な収入源であるはずの「NHK撃退アプリ」のサービスが停止し、党員からの定期的なお布施が消滅してしまいました。
何より痛いのは、そもそも「NHK撃退アプリ」をインストールして、わざわざ月額の党費を支払っているN国信者は、だいぶコアなN国信者になりますので、この人たちに「あなたは党員ですよ」と認定し続けることは、とても重要でした。しかし、これも実質的に「解散」してしまうので、コアなN国信者を自ら手放すことでもあります。もしサーバー代が高いなどの問題があるのであれば、いっそのこと、アナログの党員証を渡し、サーバーを移行してクレジットカード決済だけを残すことだってできたかもしれないのですが、それをやらずに「全サービスを停止する」という選択をしていますので、やっぱりN国党員たちは「解散」です。
これにより、もし今年の夏ごろになって保釈が認められ、来年4月に行われる兵庫県議選に立候補するとなっても、一度はコアな党員がゼロになったところから再スタートしなければならず、かつての隆盛を再現することはできなくなるとみられます。
なかなかシャバに出られないし、自己破産をしてお金はなくなるし、巨額の賠償金は免責されない可能性があるし、党員からの定期的なお布施は消えるし、コアなN国信者たちは離れるし、長年の敵である選挙ウォッチャーちだいは元気だし、毎日が「ぐぬぬ」です。それでもまだデマと犬笛で人を死に至らしめている責任がチャラになることはないので、もっともっと神戸拘置所の中で反省の時間を与えられるべきでしょう。
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