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【選挙ウォッチャー】 週刊元彦問題(#38)。

 今週は、沖縄県知事選と重なっており、当初はずっと沖縄に滞在する計画だったので、記者会見に参加できないと思っていたのですが、9月8日に東京高裁での判決の後、記者会見をするために東京に戻っていなければならなかったため、沖縄から帰っておりました。
 そして、どうしても和歌山県議補選の選挙ポスターだけでも撮っておきたいという事情があったため、関西国際空港から沖縄に入るのに、20時台の飛行機しかなかったことから、「それなら斎藤元彦の記者会見に出席してから沖縄に行くことができる」と判断し、急遽、斎藤元彦記者会見に出席することになりました。
 僕と言えば、『ちいかわ』みたいな質問をしてばかりで、あまり芯を食った質問をしないイメージですが、今回はド真ん中の話を追及するべく、主に財政に関する質問をしてまいりました。だいぶ酷いことになっていましたので、質問の意図とその回答について解説いたします。


■ 9月9日の斎藤元彦記者会見

今日もフリーの記者たちの質問には、まともに答える気がなかった斎藤元彦

 実は今、世界経済、とりわけ日本経済は、アメリカのベッセント財務長官がブチギレて以来、一時的に円高が進行し、長期金利は下がるという局面にありました。
 長期金利が下がるということは、兵庫県にとっては、何もしていないのに財政が一気に改善する局面にやってきたということで、本来、斎藤元彦が何もしていないのにドヤれるターンが来ておりました。が、金利によって財政が大きく左右されてしまう状況でありながら、政治や経済にはまったく興味がなく、高校を視察して女子高生を後ろから見るぐらいしかやることがないので、『ちいかわ』みたいな質問が繰り出されるかと思いきや、まさかの財政攻撃にテンパる場面がみられました。

【質問①】
先程、阪神タイガースの優勝パレードについての質問で、マジックが17であるとおっしゃっておられました。ところで、斎藤知事は、今日現在の日本の10年モノの金利、あるいは、30年モノの金利が何%であるのか、承知をしておられるでしょうか。

 斎藤元彦は、朝日新聞の女性記者から「阪神タイガースのマジックが点灯しているが、今年は何かパレードみたいなことをするのか?」と質問された際に、自ら「マジックが17になった」と述べていました。阪神タイガースのマジックの数字は分かるのに、起債許可団体に落ち、さらには、早期健全化団体も待ったなしの状態にある斎藤元彦が、まさか日本の長期金利の状況を知らないはずがないということで、このような質問をしました。
 しかし、斎藤元彦の回答は「今、手元に資料がない」ということで、まったく把握しておりませんでした。そもそも「今日の10年国債」「今日の30年国債」といったものは、いちいち財政課が資料として出すようなものではなく、普通に知っておいてもらわなければならない社会常識です。
 もちろん、普通に暮らしている我々は、いちいち長期金利の状況まで知る必要はないのですが、兵庫県は3兆円規模の借金を抱えており、金利がわずかに上昇するだけで財政を圧迫してしまう構造にあるので、毎日、長期金利の動向は追いかけなければならないはずです。
 にもかかわらず、「今、手元に資料がないので、詳しいことは財政課に話をさせましょうか?」となりました。この時点で、斎藤元彦が財政のことを真剣に考えていないことは確定しました。

【質問②】
兵庫県が当初、想定してきた「想定金利」が何%だったのかを、覚えていらっしゃるでしょうか。

【質問③】
その想定金利が甘かったとして改められたと思いますが、それが何%に改められたのかを、覚えていらっしゃるでしょうか。

 この質問にも「手元に資料がない」という理由で、答えることができませんでした。しかし、僕の質問の意図は、「さすがにこれを答えられないとなると、財政について本当に何も考えていないことになる」というもので、クイズのようでありますが、これを「答えられない」ということは、絶対にあってはなりません。僕で言うならば、「兵庫県の知事は誰ですか?」ぐらいの基本的すぎる質問です。
 しかし、斎藤元彦は「想定金利」を答えることができませんでした。本当だったら、当たり前のように答え、さらなる長期金利の上昇に備え、さらに高い想定金利を想定するつもりがあるのかどうかを説明するぐらいであってほしいのですが、斎藤元彦にそこまでのことを求めることはできません。

【質問④】
おそらく余裕を持って再設定されたはずの想定金利に、早くも実際の金利が追い付いたこともありました。斎藤知事は、実際の金利が2ヶ月後、さらに上がっていると思いますか、それとも、下がっていると思いますか。ご認識を教えてください。

 実は、この質問の答えは、非常に難しいです。
 ベッセント財務長官が日本のリフレ政策(積極財政)にブチギレる前まで金利はグングン上昇していたのですが、アメリカ様がブチギレたことで状況が一変。それまで円安に進んでいた為替が逆回転し、一気に153円まで円高に振れました。これにより、長期金利は落ち着きを取り戻し、10年モノで3%を超えた金利が、現在は2.881%まで下がりました。
 こうした環境を整理すると、2ヶ月後に今より金利が下がっているとも考えられますが、ブチギレ効果が一時的であると考えるならば、再び金利が上昇すると考えられます。つまり、本当のプロだったら結論を持っているのかもしれないけれど、我々のような庶民に見解を求められると、非常に回答が難しい質問だったわけなのですが、「財政のプロ」であられる斎藤元彦知事であれば、饒舌に語ってくれるのではないかと期待して、あえて質問をしてみましたが、「さまざま、さまざま」と言うだけで、まったく答えになっていませんでした。
 こういうところで見解を示せる知事であれば、ぜひとも熱心に参考にさせていただきたいところですが、もちろん、そんなことを斎藤元彦に期待できるはずがありません。

【質問⑤】
市場の分析を専門にしているアナリストの方々であっても、上がっているか下がっているかを正確に予想するのは難しいので、いくら斎藤知事が「財政のプロ」であっても、予想が外れることはあると思います。質問の仕方を変えますが、2ヶ月後に金利が上がっている可能性はありますか。あるかないかを教えてください。

 この答えは「ある」の一択です。突然、どこかで戦争が起こるだけでも金利は上昇する可能性があるので、逆に「ない」と答えたら、経済の「け」の字も分からないことになってしまいます。
 だから、ここでは「ある」としか答えられないはずなのですが、斎藤元彦は「ある」とも答えず、また「さまざま、さまざま」と言うだけでした。

【質問⑥】
そこで「財政のプロ」である斎藤知事にお伺いします。上がるか下がるかが分からない場合、想定金利というものは、高く見積もっておくべきものでしょうか、それとも、低く見積もっておくべきものでしょうか。ご認識を教えてください。

 実は、この答えもまた「高く見積もっておくべき」しかありません。しかも、兵庫県が想像以上の借金地獄に陥り、起債許可団体はおろか、早期健全化団体に落ちる可能性が浮上してしまったのは、金利を低く見積もっていたからです。
 斎藤元彦は、国の基準に県の事情を合わせて算出すると述べましたが、僕が質問していることは「その計算をした上で、高く見積もっておくべきではないか」という話です。しかし、まったく答えることができませんでした。

【質問⑦】
兵庫県では想定金利を2.3%と低く見積もっていたため、これでは想定より財政が悪化してしまうということで、想定金利を3%に見直しました。その結果、起債許可団体どころか、早期健全化団体に転落してしまう計算になってしまい、斎藤知事は井戸知事による違法な用先債が原因だと責任を追及しようとしておられます。それで今回は想定金利を3%に見直したにもかかわらず、それさえも超えてしまうかもしれない状況です。斎藤知事は、このようなことになることを想定していたでしょうか。想定していたことが起こっているか、それとも、想定していなかったことが起こっているのか。今回の3%を超える長期金利の上昇は、どちらなのでしょうか。

 要するに、「財政のプロ」である斎藤元彦は、長期金利が3%を超えるほど上昇することを予想していたのかどうかを問うています。実は、この答えも「想定していなかった」の一択であり、「想定した上で早期健全化団体に落ちているのだとすると、計画通りに財政を悪化させている」ということになってしまうため、「極限のアホ」にして「悪魔」になってしまいます。
 だから、この質問には「想定していなかった」と答えるしかなく、斎藤元彦には「想定していなかった」と認めてもらいたいのですが、「想定していなかった」と答えてしまうと、まるでものすごく無能であるかのような感じになってしまうので、またグダグダと答えになっていない答えを繰り返すだけになりました。

【質問⑧】
ここまで井戸前知事から引き継いだ財政を改革し、健全化の方向に進めるとい斎藤知事の取り組みは、ここまでのところ、順調に進んでいるのでしょうか。それとも、想定し得なかったことが起こって、順調とは言えない状況なのでしょうか。どちらなのかを教えてください。

 そこで、最後の質問は「ここまで財政の立て直しとやらは順調に進んでいるのか?」ということを聞きました。順調だったら、今頃、起債許可団体に落ちているはずがないので、ただ「順調ではない」と認めてもらうだけの質問ですが、もちろん、斎藤元彦が自分が無能であることを認めるはずがないので、答えとしては「自分にできることを一つ一つやっている」でした。
 しかし、自分にできることを一つ一つやった結果が、今の起債許可団体なのですから、それでは「無能」だと言っているようなものです。

【質問⑨】
最後に、前回、ちゃんとお答えいただけなかったのですが、来年4月の統一地方選で、斎藤知事が出直し県知事選をするというような計画は現時点でありませんか。あるかないかでお答えください。

 最後に、斎藤元彦の道をしっかり消すことができました。
 一説には、斎藤元彦が来年4月の統一地方選で、自分の味方を増やすためにサプライズで出直し県知事選を行い、そこで立候補するのではないかと言われていたのですが、本日、2度目の質問で「ない」と断言していただきましたので、可能性が消えました。
 もし、この発言が嘘で、いきなり立候補するようなことがあった場合、この記者会見での映像が繰り返しループされまくり、「大嘘つき」として大々的にキャンペーンが展開されることになると思うので、選挙は厳しくなります。
 なので、来年4月の統一地方選に、斎藤元彦が何かしらのアクションをしてくる可能性を消すことができましたので、ひとまず来年4月の統一地方選は平和になりそうです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

最後は松本創さんの質問から逃げるようにして帰って行った斎藤元彦

 ということで、今回の記者会見もまた、自分の思い通りの展開になりました。今回のテーマは、阪神タイガースのマジックは、しっかりとチェックしているのに、知事として最も知っておかなければならない長期金利の動向はまるでチェックしていないし、兵庫県の想定金利がどうなっているのかも知らない。これから長期金利がどのように動きそうなのかを予測して対策を考えるようなこともしていないということを可視化することでした。
 阪神タイガースが優勝すれば、当然、兵庫県にも経済効果がもたらされると思います。だから、斎藤元彦知事が優勝マジックをチェックするのは悪いことではありません。が、経済効果を大きくするための県の施策があるわけではありませんし、パレードなども考えていませんでした。つまり、斎藤元彦はお金のことにはまったく興味がなく、阪神の優勝でみんなが盛り上がっているのであれば、それにあやかりたい程度にしか思っていないのです。せいぜい「ぶらり。祝・阪神優勝、甲子園の商店街でタイガース飯と優勝の余韻に酔いしれるSAITO」とかいうYouTubeを撮影して、お好み焼きか何かでフーフーするだけです。
 しかし、これではどんどん兵庫県の財政は悪化するばかり。努力らしい努力を何もせず、ただ財政が悪化するのを、他人のせいにしながら見守るだけになります。

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