【選挙ウォッチャー】 立花孝志が逮捕された日。
2025年11月9日(日)、仏滅。
この日の大阪は、朝から冷たい雨が降っていました。
大阪のバーでのイベントが終わり、堺市にある元実家のマンションに戻ったとみられる立花孝志。ところが、コインパーキングに車を止めた瞬間、警察がやってきて、午前3時42分、名誉毀損の容疑で逮捕されました。
容疑の内容は、竹内英明さんに対する生前・死後の名誉毀損です。
竹内英明さんがお亡くなりになった直後に、立花孝志は「竹内英明さんが明日にも逮捕される予定だった」などの嘘をつき、竹内英明さんの名誉を傷つけました。
死者に対する名誉毀損は、ほとんど前例がありません。しかし、竹内英明さんが逮捕されるという話はまったくの事実無根で、県警本部長が直々に否定したように、竹内英明さんが逮捕されそうだったという事実はなく、それどころか取り調べを受けたことすらありませんでした。
今回の逮捕が画期的であるのは、前例があまりない「死後の名誉毀損」で逮捕にまで至っていることです。アホのN国信者たちは「真摯に取り調べに応じていたのに、逮捕する必要があるのか?」と言いますが、今回、逮捕に至った理由は既に報じられており、「取り調べで嘘をついていたから」でした。取り調べで嘘をついているので証拠隠滅の恐れがあるとして逮捕されています。口を開けば嘘と臭い息しか出てこない立花孝志らしい最後です。
■ 立花孝志の逮捕とN国信者
立花孝志は今日まで「逮捕されていない」ことをウリにしてきました。
実際、立花孝志は数々の名誉毀損をやらかしてきましたが、今日の今日まで逮捕もされずにシャバに居続け、どこに行っても名誉毀損を繰り返す状態が続いていました。
立花孝志が逮捕されないと考えた根拠は、大きく2つです。
1つは、齊藤健一郎が自民党会派に入ったため、自分のバックには高市早苗がいると考えていたこと。何の信頼感なのか知りませんが、高市早苗がバックにいれば「NHKから国民を守る党」は守られると考えていました。
もう1つは、既に伊東市長選への立候補を表明していたこと。選挙に立候補すると言えば、警察は逮捕しにくくなる。立花孝志が一時期、あらゆる場所で立候補を繰り返していたのも「逮捕逃れ」の意味がありました。伊東市長選に立候補した後は、来年2月の川口市長選に立候補する計画で、年末年始はシャバで迎えられる計算でした。

ところが、立花孝志は逮捕されました。
これまで兵庫県警の捜査が進んでいることは、立花孝志が頻繁に兵庫県警に呼ばれていることからも明らかでした。しかし、長らく逮捕もされずに放置され、岩井清隆さんはお亡くなりになったので、僕ですら「逮捕されるのか?」と疑心暗鬼になりました。当事者の立花孝志はますます「自分は逮捕されない」という確信を強めていったことでしょう。
ただ、立花孝志が考えていたロジックは、まったく関係なかったことが証明されました。齊藤健一郎が自民党会派に入ったところで逮捕されるし、伊東市長選に立候補したところで逮捕はされます。要するに、全然関係なかったということです。
ちょっと面白いのは、立花孝志が逮捕されれば、当然、アホのN国信者たちは「立花さんが本当のことを言うのが都合悪いので、大きな力で消されたんだ!」と言ってしまうところなのですが、齊藤健一郎が自民党会派入りを果たしてからというもの、立花孝志はずっと「与党ヅラ」をかまし、「自分のバックには高市早苗総理がいる」と言ってきたので、もし大きな力によって消されたんだとすると、高市早苗が消したことになり、アホのN国信者たちは基本的にネトウヨなので、「高市早苗=立花孝志と同じく正義の人」になっているので、「高市早苗さんがそんなことをするはずない、どうしてこんなことになっているんだ!」で頭の中がグルグルグルになり、「逮捕する必要がないのに逮捕をしているんだ!」になっています。とりあえず、高市早苗政権の下で自民党会派入りを果たしているので、「政府の大きな力が働いている」という陰謀論には進まず、「なんで逮捕されたんだ!」で思考が停止しているのは、とても良いタイミングだったと思います。
■ 立花孝志の逮捕は斎藤元彦に影響するか

多くの方が気になっているのは、立花孝志の逮捕が、多少なりとも斎藤元彦の公選法違反の疑惑に影響するのかどうかだと思います。
我々には兵庫県警の捜査がどれくらい進んでいるのかがわからず、確かなことは言えないのですが、今回、立花孝志が逮捕された容疑は、竹内英明さんに対する名誉毀損です。
なぜ立花孝志が会ったこともない竹内英明さんのことを名誉毀損したのかと言えば、「黒幕は竹内英明」だとガセのタレコミをしたバカがいたからですが、そのバカが誰なのかというのは、「躍動の会」を結成している岸口実であることがわかっています。
では、岸口実はどうして立花孝志にタレコミをしたのか。
岸口実は昨年11月の兵庫県知事選で斎藤元彦を応援する立場にあったので、「斎藤元彦を当選させるためにやった」ということは間違いないのだと思いますが、これと同時に、立花孝志のところには元県民局長のパソコンのデータなるものが流出しています。
立花孝志は「元県民局長の内部通報文書を一緒に作ったのが竹内英明」だと言っていましたが、これもまたデマでした。しかし、なぜ立花孝志がこのようなデマを流したのか。こうした真相の一つ一つを丁寧に検証すれば、これがやがて斎藤元彦の大きな問題に結びつく可能性は十分あります。
斎藤元彦は、立花孝志が逮捕された直後の囲みの記者会見で、二馬力選挙の相方である立花孝志が逮捕されたことについての受け止めを聞かれ、「今後もコメントは控えていきたい」というマヌケな発言をしていました。都合が悪いので答えられないと言っているようなものです。
先週の記者会見でも「しんぶん赤旗」の記者から、「知事はどうして『立花孝志』という言葉を発することができないのか」と質問され、壊れたテープレコーダーのようにトンチンカンなテンプレート回答を繰り返すだけという戦法になっていましたが、斎藤元彦知事が「立花孝志」という単語を発することができないのは間違いありません。それくらい触れられると都合が悪いようなので、ぜひとも兵庫県警に疑惑の真相を追及してもらいたいところです。そのような意味で、多少なりとも「影響はある」と言えるのではないでしょうか。
■ 立花孝志がいなくなった後のN国党
立花孝志がいなくなった後のN国党は、どうなってしまうのか。
現段階では、あまりにも突然の逮捕だったことと、N国党の間では「逮捕される必要のない逮捕だったので、すぐに帰ってくる」というのが通説になっているので、再逮捕されるまでは「いつ損師が帰ってきても大丈夫なように通常通りにしておく」というメンタルだと思います。
しかし、立花孝志が再逮捕される可能性は十分にあると思います。
少なくとも、再逮捕のカードとして残っているのは、ドンマッツさんに対する逮捕致傷罪(今年6月の尼崎市議選で福井完樹の応援に入った立花孝志が山田信一や川崎智之に命じ、ドンマッツさんを不当に拘束してケガを負わせた事件)があり、これは名誉毀損と異なり、「どうして名誉毀損になるようなことを言ったのか」を考慮することなく、暴行事件などと同じで、事件性の有無は「事件の動画を見て判断できる」という内容なので、既に関係者の取り調べもだいたい済んでいるとみられることから、再逮捕になる可能性は十分にあります。
一方で、奥谷謙一さんに対する威力業務妨害や名誉毀損の件は、既に書類送検されているため、これで再逮捕になることはないと思います。
ただ、立花孝志がやらかしているのは、これだけではありません。他にもたくさんの名誉毀損をやらかしており、たくさんの刑事告訴状が既に受理されている状態です。複数の名誉毀損で再逮捕祭りになる可能性があり、さらに、警視庁で刑事告訴状が受理されている「業務上横領」が控えています。
業務上横領については、正直、どこまで捜査が進んでいるのかが分かりませんが、立花孝志が3億5000万円をどのように使ったのかについて、いまだに十分な説明がなされていません。ガーシーに2億円払い、1億5000万円は選挙費用に充てたと主張していますが、その証拠となる領収書などが示されたことはありません。本来、代表者である大津綾香党首に引き継がれるはずですが、これもまったく引き継がれておらず、こうした事件がしっかりと前に進み、業務上横領が認められることになると、刑期はさらに長くなると思います。
つまり、損師・立花孝志が「ずっと帰ってこない」という話になり、やがて消滅することは避けられない状況です。3年後には再び参院選が行われますが、立花孝志は既に懲役2年6ヶ月・執行猶予4年となっており、仮に名誉毀損で懲役6ヶ月がトッピングされるだけだとしても、次の参院選までにシャバに帰ってくることはできず、立花孝志のような集金力と発信力のある人間はいませんので、参院選を戦えずに消滅することは確かです。
とはいえ、N国党がすぐに解散するかと言えば、そんなことはないと思います。少なくとも年内は現状維持、来年3月ぐらいに「どうしようか」を考えて、毎週金曜日の定例記者会見をやめ、徐々にフェイドアウトしていくのではないかというのが、今のところの予測です。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

とても長かったですが、ようやくこの日が来ました。
シャバにいるだけで、いろいろな人に迷惑をかけ、人の命を奪うようなことさえあるのですから、立花孝志は「逮捕するべき」だと言ってきました。やがて懲役刑を喰らうとしても、まずは「逮捕」なのです。
立花孝志は「逮捕される時には、その前にガサ入れがあるので、ガサ入れがないということは逮捕されないということだ」とも話していましたが、ガサ入れをされる前に逮捕をされました。つまり、立花孝志が考えていたことがことごとくハズれ、逮捕される時には逮捕されるし、逮捕される時は何の前触れもなく逮捕されるということです。
この「NHKから国民を守る党」の問題点は、立花孝志の悪質性もさることながら、立花孝志に呼応するN国信者たちの悪質性にあります。立花孝志の犬笛に反応し、立花孝志と一緒になって誹謗中傷や迷惑行為を繰り返してしまう「N国信者」たち。
N国信者たちが、なぜ立花孝志と一緒に誹謗中傷や迷惑行為を繰り返すかと言えば、「そうは言っても立花さんは逮捕されていないので、あくまでギリギリ合法のラインを進んでいるからだ」と考え、そこに乗っかっているわけです。なので、立花孝志のやっていることは違法であり、さらに「逮捕されるような話である」ということをN国信者たちに見せつけることは、とても大事なことです。
最後に、立花孝志が「正義のヒーローになりたい症候群」であるという指摘は、2022年1月に発売された本の冒頭の第1章で指摘しています。昨日の「Mr.サンデー」で、そう指摘するコメントしたところ、スタジオでコメンテーターをしている石戸諭がワイプで「そうかな?」みたいな感じで首をひねり、「岸和田市長選に立候補した時も現場で取材をした」と、「立花孝志をよくわかっているのは俺」みたいになっていましたが、あらゆる現場に行っている僕が石戸諭を見たのは、岸和田市長選の最終日だけです。石戸諭は文芸春秋社のYouTubeで立花孝志をゲストに迎え、コンテンツとして扱っています。そこで立花孝志の話を何度か聞き、たった一度だけ岸和田市長選を現場で見て、僕のコメントに「そうかな?」みたいになっていたので、僕の気持ちとしては「情報量が全然違うんですけどー!」でした。
立花孝志が逮捕されても、僕の仕事はなくなるどころか、めちゃくちゃたくさんあります。とりあえず11月28日には「陰謀論と排外主義」が発売されます。そして、今日からさっそく「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」の続編を大急ぎで書き始めます。
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