「なんかしんどい」を放置しない、真因の探し方
「なんかしんどいな」から始まる
理由は分からないけど、最近ちょっとしんどい。
やる気が出ない。なんとなく憂鬱。
そういう感覚、誰にでもあると思います。
これまでの記事で、感情を抑え込まずに認識すること、それを言葉にすることについて書いてきました。今回はもう一歩進めて、「しんどい」と感じたときに、その正体(真因)をどうやって見つけるか、という具体的な手順について書いてみます。
私自身、しんどさを感じたときに、なんとなく自己流でやっているステップがあります。これを踏むようになってから、感情がいきなり大爆発する前に、自分で気づいて対処できることが増えました。今日はその手順を共有します。
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結論:感情の前に、まず体を疑う
最初に大事な結論があります。
「しんどい」と感じたとき、すぐに「何が嫌だったんだろう」と心の中を探りにいく前に、まず体の状態を確認したほうがいいです。
睡眠不足や疲労、ホルモンバランスの乱れなど、シンプルな身体的要因があるだけで、思考はかなりネガティブに引っ張られます。本当はそこまで大きな問題じゃないことも、体が弱っていると「すごく大きな問題」に見えてしまう。
だから、心の中を探る前に、土台となる体のほうを先に見ておく。これが最初のステップです。
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ステップ①:体調を確認する
「最近、ちゃんと眠れているか」「疲れが溜まっていないか」を、まず自分に聞いてみます。
睡眠不足の状態だと、些細なことにもイライラしやすくなったり、悲観的に考えやすくなったりします。これは精神的に弱いからではなく、ただ脳が休めていないだけです。
女性の場合は、ホルモンバランスの影響も無視できません。生理周期によって、感情の波が大きくなる時期があるのは自然なことです。「なんか今日はやたら凹む」というとき、体調や周期の影響を一度疑ってみると、それだけで「あ、そういうことか」と腑に落ちることがあります。
ここで体調に原因がありそうだと分かれば、それはそれで対処の方向がはっきりします(休む、整える、無理しない)。逆に、体調は特に問題なさそうだ、となれば、次のステップに進みます。
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ステップ②:いつからしんどいのか、時期を特定する
体調に大きな問題がなさそうなら、次は時間を遡ります。
「このしんどさ、いつ頃から始まっただろう?」
「やる気が落ちてきたのは、いつ頃からだっただろう?」
ここでのポイントは、できるだけ具体的な時期まで絞ることです。「最近」ではなく、「3週間前くらいから」「先月の頭から」というふうに、できる限り輪郭をはっきりさせます。
このとき、はっきり「この日から」と言えなくても大丈夫です。「このあたりから、ちょっとずつおかしかった気がする」くらいの感覚でも十分です。
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ステップ③:その時期の前後で、環境に変化がなかったか整理する
時期がある程度絞れたら、その前後で何が変わったかを振り返ります。
新しいタスクを任された。
チームのメンバーが変わった。
上司が変わった。
仕事の進め方が変わった。
大きな出来事でなくてもかまいません。小さな変化でも、積み重なれば心に影響します。ここでは「これは関係ないだろう」と自分で判断せずに、思いつくものをできるだけ書き出してみるのがおすすめです。
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ステップ④:その変化に対して、何を嫌だと感じているのか確認する
変化がいくつか見えてきたら、それぞれに対して「自分は何が嫌だったのか」を確認していきます。
例えば「新しいタスクを任された」という変化があったとして——
タスクの量が嫌なのか。
タスクの内容が嫌なのか。
誰かと比較されている感じが嫌なのか。
任された経緯(説明がなかった、相談されなかった)が嫌なのか。
同じ「新しいタスク」でも、何が嫌なのかによって、真因はまったく違います。ここを丁寧に確認すると、ぼんやりしていた「しんどさ」が、だんだん具体的な形になってきます。
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ここまでで、大体真因が見えてくる
体調→時期→環境の変化→何が嫌だったか、という順番でたどっていくと、最初は「なんかしんどい」しか言えなかったものが、「タスクの量自体ではなく、相談なく任された進め方が嫌だった」というふうに、かなり具体的な形になっていることが多いです。
ここまで来れば、対処すべき対象がはっきりします。漠然とした不調から、「これが原因かもしれない」という仮説に変わっている状態です。
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真因が見えたら、仮説のまま相談してみる
真因らしきものが見えたら、自分なりに「こうすれば解決しそうかな」という対処法を一度考えてみます。
ここで大事なのは、その対処法が完璧である必要はないということです。仮説のままでかまいません。
その仮説を持って、上司や、論理的に整理してくれるタイプの人に相談してみる。「こういう経緯でしんどくなっていて、これが原因だと思うので、こう対処したいんですけど、どう思いますか」というふうに。
仮に仮説が外れていても、相談された側は「それより、こっちのほうが効くと思う」と教えてくれることが多いです。最初から正解を出す必要はなく、たたき台として持っていくくらいの気持ちで十分です。
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このステップを踏む意味
このプロセスを踏むことには、2つの効果があると思っています。
一つは、感情がいきなり大爆発するのを防げること。原因が分からないまま蓄積したしんどさは、ある日突然限界を超えて出てきます。でも、早い段階で真因に近づけていれば、爆発する前に手を打てます。
もう一つは、一人で抱え込まなくて済むようになることです。原因が分からないまま「とにかくしんどい」を誰かに伝えても、相手も対応に困ってしまいます。でも、ここまで整理した状態であれば、相談された側も一緒に考えやすくなります。
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「なんかしんどい」は、それ自体が悪いことではありません。ただ、そのままにしておくと、輪郭がつかめないまま心に積もっていきます。
体から確認し、時期をたどり、変化を整理し、何が嫌だったのかに近づく。この順番を知っているだけで、しんどさへの向き合い方は、ずいぶん変わってくると思います。
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