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219 Nフェス2026異例の4日目だってよっ!!やれんのか?オイッ!


うむ。コレ儀式。コレ大事。

そんなわけでだ…3日やりきったつもりだった…

あんな風にステージで立っちゃ俺も調子に乗ってしまうだろってことで

初心に戻り喫煙所の横にスゴスゴ戻ってきたのだ。

『お。兄ちゃんよかったぞ!』
おぉ…そうかぇ?
『まぁ、1本どうや?』

手渡されたのはワンカップ大関…

いや。ちゃうやろ。
そういうとこじゃねーぞ

丁重にお断りしながら1本
煙が空に舞う…

ふぅ…

『なんだ?兄ちゃん、まだ終わらねぇだろ?』

ほぉ…。
まだ燻ってる俺の魂に火をつけてくれるのか…

やるか…。

また騒ぐなと怒られるかもしれんが…

「よっしゃ。場所開けなっ!やっぞ!」

1曲目
行くぞオラっ!!

『兄ちゃん、父親なんかい?』

「まぁ一応ね。」

『タバコ辞めたほうがええって言われねぇか?』

「んー。言ってるけどそこは娘だろうが知らん。俺はゴーイングマイウェイってやつだっ!」

『そかそか、まぁさっきのも良かったけど。もう終わりか?』

おぉ…煽ってくるじゃねえか…。
ちょっと待てよ…

そんな連続で歌えるほど俺は元気じゃねーぞ。息も上がってんだからな

『あっ…銀狐さんっ!こんなとこで何やってんですか?』

「お?コレはメスマニアさんじゃないか」

『ちょっとNフェスってのがやってるから見て回ってるとこだったけど…』

「ちょっと俺も歌ってんだけど…ちょっとひと休みしてるとこですわ」

『へぇ…意外と喫煙所の横だけど人が多いのはこういうわけなんですね?』

「ちょっとね…」

『じゃあアタシ銀狐が休んでる間歌っちゃっていいですか?』

「おおっ!やれんの?」

『大丈夫っすよ!』

2曲目
『耳穴かっぽじって聞け世の男どもっ!!!』
すげぇシャウトから始まるのである

『あーーー。気持ちよかった!!!じゃあ銀狐さん、アタシはもうちょっとウロウロしてきますね』

「お…おう。最高じゃねえか!おおきにでありますぞメスマニアさん!」

周囲もどうやらアガっちゃったみたいである。
うむ…彼女のトリコになる男は後を絶たない意味がわかった気がする…

熱気が冷めない感じが見てわかるな…

…あ。また運営さんがこっちに来た

『またやってんすか?喫煙所の横だめって言ったじゃないですか…』

「いや。ちょっと盛り上がっちゃって…へへ。すんません」

『まだ出来るんですか?』

「あ。出来ますぞ…」

『ちょっと空きが出たそうなんでやります?』

そんなことあんのか?
いや。ドタキャンもあるのだろう。
知らんけどな

そしてステージに向かう途中に意外な方と出会う。

天野雫さんだ。
『こんにちは…アレ?銀狐さん?』

「何やってんすか?アレ?参加する感じっすか?」

『違う違う、ひろみさんにホテルの無料招待をされたから伺ったのよ』

「へぇ…良いっすねぇ。あ。そうだ!雫さん、まだ時間あるでしょ?」

『うん…まだちょっとだけね…』

「お。ちょうどよかった!」

『ちょっ…ちょっと!』

「来て来て、雫さん歌えるでしょ。」

『まぁ…まぁまぁ…って何してるのよっ!』

とりあえず半ば無理矢理ステージまで引っ張り上げて立ってもらう。

『ちょっ…ちょちょちょっ!!』

「いけ。鳴らせー」

3曲目
あたふたしながら始まると顔つきが変わる…さすがだなぁ

お。おぉ…
やっぱり違うなぁ…目に狂いは無かったなぁ…

『…ぁ。』

「どうしたんすか?」

『楽しくなっちゃって…』

「でしょ?」

…どうやら我を取り戻したようにハッとなったみたいだ

『ちょっとちょっと…何やってんですか』

ステージ横から現れたのは

あ。ホテルオーナーのひろみさんだ

『あっ!!!銀狐さんの仕業なんですか?』

「いやぁーその。ホラちょっと知り合いなもので歌上手いの知ってたので歌ってもらいましたんよ。俺タバコ吸いすぎてちょっと休憩がてらに」

『何言ってるんですかっ!!!大事なお客様ですよっ!』

「そう…いえば。ひろみさん」

『何?』

「確か…昔、オペラか何か歌ってましたよね?」

『何故…それを?』

「いや。ただの勘ですけど…。」

『はい?』

「おい…鳴らせ」

4曲目
どうやらパブロフの犬状態である。お客様といった雫さんを他所にステージの真ん中に立っとるやないかーいっ!

『ど、どういうこと?』
雫さんもちゃっかり参加してるのである。

おい。相当壮大な感じだが…
コレ、サンダルでペタペタ歩いただけの話だろ

しかし壮大が故に客は聞き入っている。

この後歌いたくねーだろ…。

『ふぅ…この感じが懐かしいですけど…ダメですよ。銀狐さん、さぁ、雫さん参りましょう…』

スッと去ってゆく2人。

うむ…おおきにと心で思っておりますぞ。
しかし。次やりづれぇ…

観客が目がキラキラしてんじゃねーかっ!

ったく。仕方ねぇなー!
やるか。

5曲目
もはや、勢いだけで乗り切るしかないと音が鳴った

…もう疲れた。もうええって
心の中でブツブツ思ってるが。
締まりきってないな…ってのがある

ちょっと肺活量の限界を感じてきた俺はしれーっと降りようとしたのだが

スマホに通知が来ている

『辛そうですねぇ…お手伝いします?』

お。マジか…。

ここでコビさん。ナイスである。
もう俺は限界だ!

そう言えば彼女も歌えるのは知っている

「ドレス来てステージに来てくれる?速攻速攻速攻!!!」

『えっ。私コミュ障です…』

「急ぎ急ぎ急ぎ急ぎ…」

『あ…はいはい…』

その間5分。俺は喋りで誤魔化す。
そして

『お疲れ様でした!4日も連続で続けてもらって、どうです?』

「後、一曲だけ!ちょっと間もなく来ますので」

『そうなんですね、では皆さんもうちょっとだけお待ちください』

「ありがとうございます!」

そして2分後に彼女はやってきた

『お待たせしましたっ!!!』

「俺の隠し球ってやつですわ。いける?コビさん」

『な、なんとか…。私コミュ障なんですよぉ…』

「だよねぇ…無理言ってごめんねっ!最後バシッと決めちゃってよ」

「んもぉ…いつも唐突なんですからぁ…」

6曲目


めちゃくちゃな段取りは気にしないで頂きたい。

ピアノが静かに流れ出す

歌い終わった後の静寂から一転
聞こえ出す拍手の渦…。
こうしてステージを終わらせ喫煙所に戻るのであった。

「コビさん、突然ごめんね」

『全くですよっ!所属のタレントを呼んでくださいよっ!』

「いや、だってコビさん本人が一番上手いのは知ってましたからな」

『むぅ…』

「じゃあ、また唐突に何かお願いするかもですぞ」

『今度何か奢ってくださいよー』

「あ。はいー!」

そうして胸からタバコを1本出した。

はぁ…疲れた。

そして血迷っての5日目が


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