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鍼灸・漢方・アロマ・ヨガ……ホメオパシーはどう違うのか

「ホメオパシーって、漢方みたいなもの?」
「アロマテラピーとは違うの?」

そう聞かれることがあります。

自然療法と呼ばれるものは、世界中にたくさんあります。

ホメオパシーもそのひとつですが、
他の療法とどう違うのか—— わたし自身の体験をもとにお伝えします。


すべての自然療法に共通する哲学

まず、共通点からお話しします。

鍼灸(しんきゅう)・漢方・アーユルヴェーダ・ヨガ・ホメオパシー・アロマテラピー・フラワーエッセンス—— これらはすべて、根っこに同じ哲学を持っています。

使い方や流派によっても違いますし、
それぞれの療法で目指している「深さ」は異なりますが、

「症状を抑えるのではなく、 その人本来の力を引き出すこと」

東洋医学の「気・血・水(津液)の流れを整える」、
アーユルヴェーダの「ドーシャのバランスを取り戻す」、
ヨガの「心身の調和を育てる」——

どれも、「病気や症状だけを診るのではなく、人を診る」という姿勢を持っています。

ホメオパシーも、その意味では、同じです。


それぞれの特徴

では、何が違うのでしょうか。

鍼灸

気(エネルギー)の流れを、 鍼(はり)や灸(きゅう)で整える身体への直接的な働きかけ。

「病気だけを診るのではなく、人を診る」という点で、
ホメオパシーと近い哲学を持っています。

わたしも長年、鍼灸の恩恵を受けてきた一人です。

慢性的な頭痛が鍼灸で軽くなった体験が、
自然療法の世界への扉を開いてくれました。

一方で、鍼灸は施術者が身体に直接働きかける療法なので、
継続して受ける場合には、施術院へ足を運ぶ必要があります。

また、心と身体を切り離さずに捉える点は共通していますが、
ホメオパシーでは、身体の状態だけでなく、

感情や思考、その人固有の感じ方や反応のしかたまで詳しく聞き取り、
レメディを選ぶ手がかりにしていきます。


漢方

植物・動物・鉱物などを原材料にした 生薬を組み合わせて使う東洋医学の薬物療法。

自然界のものを用いる点、また、「体質」に合わせて処方を選ぶという点で、
ホメオパシーと共通する発想があります。

大きな違いは、物質の量と作用の方向性。

漢方は薬効成分そのものを使いますが、
ホメオパシーは物質が残らないほどに薄め、

「エネルギー的な作用」を引き出します。

また、漢方は「証(しょう)」という体質の分類に基づきますが、

ホメオパシーはあらかじめ決められた体質分類に当てはめるのではなく、

さらに細かい「その人の固有の全体像」を重視します。


アーユルヴェーダ

インド発祥の伝統医学で、
数千年の歴史を持つといわれています。

食事・生活習慣・ハーブ・オイルマッサージなど、
生活全体からアプローチするのが特徴。

ヴァータ・ピッタ・カパという3つの体質のバランスから、
現在の状態をとらえ、それに合わせた食事や生活法を考えます。

ホメオパシーとの共通点は、「心と身体を一体として診ること」。

大まかな違いは、
アーユルヴェーダでは、食事や睡眠、生活習慣、ハーブ、施術など、
暮らしのさまざまな側面からバランスを整えてく一方で、

ホメオパシーでは、その人全体の状態に合うレメディを選ぶことが、
アプローチの中心になる点です。

※    Chez MOMOは、日本の昔ながらの食養や『お台所の救急箱』も得意としていますので、これらを併せてご提案差し上げることもあります。


ヨガ

身体のポーズと呼吸、瞑想を通じて、
心と身体の調和を育てる実践。

「病気を治す」というより、
日々の実践を通じて、心身をよりよい状態へ整えていくアプローチです。

ホメオパシーのクライアントさんの中にも、
ヨガを実践されている方は多く、
とても相性のよい組み合わせだと感じています。


アロマテラピー

植物の香り成分(精油・エッセンシャルオイル)を使って、
心身のバランスを整える自然療法。

ホメオパシーとの大きな違いは、
「物質そのものを使う」こと。

アロマテラピーは精油という物質的な成分を使いますが、
ホメオパシーのレメディは 物質が残らないほどに薄められたものです。

わたしも、香りは大好きです。

ただ、とても繊細なホメオパシーは、
時に精油の香りにより働きを妨げられてしまうことがあるので、

保管場所を分ける、使うタイミングは間をあける、などの配慮が必要です。


野口整体

野口晴哉先生が体系化した、 日本独自の整体法。

身体の「潜在体力」を引き出すという考え方は、

ホメオパシーの「生命力を引き出す」という発想と
深いところで重なっています。

「風邪の効用」という考え方

——風邪を排除すべきものと考えるのではなく
「身体の調整プロセス」として受け取る——

これはホメオパシーの哲学と同じです。

子育ての中でも、 野口整体のお手当には、何度も助けられました。


フラワーエッセンス(バッチフラワー)

英国のエドワード・バッチ博士が体系化した、
花のエッセンスを使う療法。

主に感情・精神に働きかけます。

バッチ博士は、フラワーエッセンスを生み出す以前、
ホメオパシーの研究にも深く携わっていました。

その経験を経て、
やがて独自のフラワーレメディの体系へと発展させていきました。

実際にChez MOMOでも
フラワーエッセンスを補完的に組み合わせて使うことがあります。

ホメオパシーが「心身全体」に働きかけるのに対し、
フラワーエッセンスは 特に「感情の層」に焦点を当てています。


ホメオパシーの独自性

ここに挙げた以外にも、自然療法は世界中に無数にあります。

その中で、ホメオパシーが独自に持っているものは何か——

身体・精神・魂を含む「その人全体」に、
1つのレメディが同時に働きかけること。

鍼灸は身体に、
フラワーエッセンスは感情に、など

それぞれが得意な層に働きかけます。

ホメオパシーのレメディは、
身体の症状と、精神的な状態と、
その人の根底にあるテーマに、同時に届きます。

だからこそ、

「腰痛が治っただけでなく、家族との関係が変わっていた」

というようなことが起きるのです。


どれが「正しい」わけではない

最後に、大切なことをお伝えします。

これらの療法の中に、
「どれが一番優れている」というものはありません。

それぞれに得意なこと、不得意なことがある。

その人の今の状態、求めているもの、
相性によって、最も合うものが変わります。

わたし自身も、ホメオパシーを軸にしながら、
フラワーエッセンス、ジェモセラピー、ティッシュソルト、

そして食事や暮らしの知恵などを組み合わせながら 、
クライアントさんと向き合っています。

「自分に合うものを、自分で選ぶ力を育てる」

それが、Chez MOMOが 大切にしていることのひとつです。


次の記事からは、 家庭でのセルフケアについて 具体的にお伝えしていきます。

足立百恵 / Chez MOMO シェ・モモ

※「ホメオパシー大全」は、毎週月・木にお届けする予定です。

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