見出し画像

【短編物語】一輪挿しの花、のように #青ブラ文学部


山根さん、企画に参加させていただきます☺️。
●お題は「一輪挿しの花」

        ***

私は栄華。
好きな花は、ダリア。

桜みたいなのは嫌い。
ゴチャついてて、うるさくて美しさがない。

牡丹のようなのも嫌いよ。
名前も見た目も古臭いわ。

やっぱり個性は大事。
一輪挿しの花にしても、見応えも雰囲気も断然に良いのは……ダリアしかないわ。

私は、自分らしく咲く、あの花のようにありたい。


それなのに……。
周りの女ども、いつも本当にうるさい。

睨みつけてくる根暗女子。
悔しいなら、私みたいに明るく振る舞ってみなさいよ。 

団結してないと何もできないおバカさん。
私はたった一輪でも、美しく咲き誇れるの。

男子たちが私を気にするのはね。
私が、そんな女だから。
気品漂う、華やかな女だからよ。

みんなの憧れの藤木くんが話しかけてくれるのも、私が特別だから。

ムカつくなら、私みたいになればいいじゃない。
なのに、ひそひそ嫌な目線を向けてきて……。
本当に目触りだわ。

私は、そんな視線、痛くも痒くもなんでもない。
見たければ、見てればいい。
藤木くんは、いい男の一人というだけよ。

……だからこそ。

刺すような視線の中、微笑みを浮かべながら。
私はもう一歩、藤木くんに近づいた。


山根さん、ありがとうございます😊


宵空さん、ありがとうございます😊

いいなと思ったら応援しよう!