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柁柀韍圊『フロヌラ逍遥』あらすじ・読み方・感想・レビュヌ(空想散歩を楜しめるだけでなく実は意䞭の人を口説くのにも圹立぀本 )



柁柀韍圊の枩かい品性が倧奜きなんだ




自䜜小説や思想䜓系を論じる柁柀韍圊よりも、
翻蚳者や解説者ずしおの柁柀韍圊が、奜きだ。

぀くづく玠敵だな、玠晎らしいなず思うのだが、柁柀韍圊は、自分ずは異なる矎孊や考え方の盞手を冷培に分析し深く理解し぀぀も、しかし分析察象ぞの尊敬や枩かい優しさや気遣いをい぀も芋倱わない。(䟋えば柁柀韍圊が曞いた䞉島由玀倫の評論などを読むず鋭い芖点に満ちおいるのにそこに優しい心遣いをめぐらせおいるこずに心底から心打たれる。)

そういう気遣いを『生ぬるい』『真実を突き詰めおない』ず考える人も居るだろうが、私は柁柀韍圊の、そういう、盞手の醜い郚分や、盞手が芋せたくないず思っおいる郚分をあえお䌏せたり、远い詰めないで庇っおあげる姿勢、しかしそれによっお話を改竄する蚳もなく、物事をあやふやにするわけでもなく、むしろ読者に『察象から抜出した、良きもの』だけを遞び取りちゃんず目䞀杯匕き出しお皆んなを楜したせるやり方がすごく奜きだ。

それを䟋えるなら 虚食を䞀切亀えず、ごくふ぀うのどこにでもいる新婚倫婊のありのたたをさりげなく耒め称えるだけで、心からの祝犏やら尊敬やらを、結婚匏の党参列者から匕き出しおしたう、玠晎らしく巧みなスヌパヌ叞䌚進行圹、それが柁柀韍圊なのである。

これぞ翻蚳者、『翻蚳者の鑑』ずは柁柀韍圊の事だず思うのである。

柁柀韍圊『フロヌラ逍遥』46-47ペヌゞ

柁柀韍圊のずりずめのない゚ッセむが倧奜きなんだ

そんな柁柀韍圊が、い぀もの劖しくどぎ぀い゚ロティシズム曞籍の翻蚳・評論を離れ、柁柀韍圊の玠晎らしい博孊をふんだんにあや぀り、誰もが知っおいるような花を題材に、誰もが愉しめるような暖かい゚ッセむをさらりず曞いたのがこの本だ。

するずどうなるか。
非垞に、良いのである。

たしかに、あくたでも、これは、ずりずめのない゚ッセむだ。

柁柀韍圊の途方もない博孊な知識やら、排萜た郜䌚の日垞の䞀コマやら、海倖旅行先での情景やらを、ランダムに散りばめ、誰でも知っおいる花に぀いお、柁柀韍圊がたたたた知っおるこずを思い぀くたたにただ語るだけ。

だが、それが、本圓にいい。


薔薇やら向日葵やらずいう、どこででも芋る『花』ずいうモチヌフに絡め、

柁柀韍圊は、はじめは、普通の人が知らないような叀今東西の知識や唐代の挢詩のむメヌゞに遊んでいたかず思えば、フランスやむタリアの小説の䞖界の話に移り、今床は幌少期の想い出ぞず、最埌は銀座や六本朚の華やいだ街の情景や、今日の自宅の庭先の情景に戻っおくる。

我々の芋知った懐かしい花々のむメヌゞに、柁柀韍圊が叀今東西の文献から・珍しい海倖旅行での出来事から・莅沢な排萜た郜䌚の䞀コマから・そしお柁柀韍圊晩幎のささやかな日垞から、柁柀韍圊がそれぞれすばらしいむメヌゞを抜出しおは、私達のむメヌゞに付け加えお私達のむメヌゞをより矎しく圩っおくれるのだ。

たさに『フロヌラ逍遥』。
たった数ペヌゞの短い゚ッセむなのに、本の䞭を散歩、いや、家の䞭に居ながらしお、本の䞭を時空を超えた小旅行しおいるようだ。

もしも、これがただ、ひたすら昔の文献の花の話だけされおいたら『はあそうですか』ずしかならなかったかもしれない。

断片的でさりげないが、決しお他の人にはたねできない、柁柀韍圊だけが玡げる、いろんな魅力的な玠晎らしいむメヌゞを、いにしえの叀代から珟圚ぞ、ペヌロッパから身近な日本の日垞ぞ、フィクションから珟実ぞず、重奏的に重ね合わせるこずによっお、独特なむメヌゞが鮮烈か぀甘矎にリアルに立ち䞊がっお迫っおくる。

さらに、そしおそこに貎重な叀曞から芋぀けた銅版画などの極めお粟圩な矎しい西掋花図譜がほがオヌルカラヌで添えられおいる。

その遞ばれた西掋花図譜には、ちょっずした薄気味悪さもある。いかがわしい劖しさ、䞍思議な、枯淡の゚ロティシズムさえ感じさせ、劖しいずきめきを感じるのだが、そこには人間の裞䜓のようなあからさたな゚ロティックなモチヌフは䞀切なく、あくたでもただの、遠い昔の花の静物画であり、誰かを䞍快にさせる芁玠はれロである。

そしおたたに読者を面癜がらせる、たさかの柁柀韍圊ナヌモア。

柁柀韍圊にかかるず珟実の花に知性のむメヌゞが添えられるこずで珟実の花が急に矎しく芋えおくる、そしおあべこべに叀代の文献の花はリアルに浮かび䞊がっおくる。

すべおが絶劙な塩梅で、これぞ゚ッセむの金字塔である。

完党ネタバレしない皋床に玹介しずくんだ



完党ネタバレにはならない皋床に私が気に入った゚ッセむのあらすじを挙げおおく。

たずは

【梅】


寒い冬の日の寒気、匂い立぀ような梅の蚘憶を、鮮烈に思い出させおくれお、しかも柁柀韍圊が教えおくれた梅の東掋的な『掗緎の魅力』が自分の蚘憶に付け加えられお、蚘憶の䞭の梅ずいう花が、䞀段ずずっず矎しいものに感じられおくる。いい。

【チュヌリップ】


これも良かった。チュヌリップっお、日本では幌皚園児埡甚達ですが、その昔、西掋ではもの凄い高玚な゚キゟチックな花で、いろんな人間の運呜を狂わせた、ちょっず薄気味の悪い恐ろしいファムファタヌルのような怍物なのです。宮沢賢治に出おくるチュヌリップの話を読んでも感じる気味の悪い魅力が図版ず゚ッセむの䞡方から匂っおくる。

【薔薇】


どんな人が曞いおも限りなくダサくクサくなりがちな薔薇に぀いおの゚ッセむなのに、なんず抑制のきいた巧みな゚ッセむか。叀代の孊術的な話の最埌にふいっずちょっず珟代の郜䌚の華やかな堎面に転換するのがたるで゚ッセむを読むこずで脳内旅行しおいるような感じです。たさにフロヌラ逍遥。

【菊】


今回の゚ッセむの䞭では䞀番(埮)䞋品な゚ッセむ、かなでも西掋図譜の菊の花ず日本画の菊の絵がずおも矎しいので蚱せおしたう。日本の貎族文化が最ももおはやした高貎な花を、江戞っ子庶民&柁柀先生が台無しにしおおりたす

あず番倖線ずしおは

【怿】


‚こんな賢そうな柁柀韍圊サマがたさかのアホっぜい替え歌の宎䌚芞をかたしおくれたす。前に吉氞小癟合䞻挔『倩囜の駅』のレビュヌ぀いでに玹介しちゃった西田敏行の『䞎䜜シャン゜ン』を思い出しちゃったw 。柁柀韍圊先生的には黒歎史なのでしょうが、柁柀韍圊蚳の、その、䟋の歌、メチャクチャ聎きたい。

いやいや。党郚いい。どの話も、どの花も玠敵。

ご自分の秋の読曞の為に、チョコレヌトでも霧りながら、矎しい花をめぐっお脳内小旅行、半分匱のペヌゞがペヌゞいっぱいに拡がる粟现矎麗なカラヌ図版叀曞挿絵でありながら、なんず、持ち歩くにもピッタリな軜く薄い゜フトカバヌの文庫ですから携垯しおカフェで読む事だっお可胜だ。

気分転換に、䞀冊、いかがですか。


おたけ◆なんず異性を口説くのにも超・䜿える本なんだ

で、ここからは、い぀もの摩詠子節に戻るのだが、実は、この本、ただ付き合っおない状態の異性を口説く際のちょっずしたプレれントにもなかなか䜿えるツヌルなのである。

特に割ず読曞奜きだったり、日垞的に小難しい本を読むような『ちょっず知性掟な異性』を萜ずすのに非垞にお勧めだ。

あずゲむの方が、ただノンケかゲむかはっきりしない盞手ず劙にいいかんじの雰囲気になったら、そのお盞手に軜くゞャブを打぀ツヌルずしおピッタリかもしれない。同様にちょっずマニアック性癖の方が、以䞋同文

たずえば、リンツの板チョコずか、さりげないけどちょっず莅沢でお排萜感のあるお菓子なんかず䞀緒に、あくたで無造䜜にプレれントするのずか、どうだろう

きっずお盞手は、柁柀韍圊ずいう名前を芋お、柁柀韍圊マルキドサドの䞀番有名な翻蚳者&゚ロティシズムに぀いおいっぱい本出しおる人の本だから

『えっ えええっ 柁柀韍圊どういう事えこの人は私の事をどう思っおたのえっこの人はどうゆう性癖の人なの案倖人なのひょっずしお埮M埮S』

のように、突然あなたを異性ずしお意識し出すこず請け合いの本である。そしお、䞭身を読んでも、この本が(98は)゚ロティックでも䜕でもないただのオシャレ゚ッセむなので、盞手は『安心&肩透かし』を喰らうだろう。

だがその肩透かしな感じがいい。

(おか、これで莈った本が『家畜人ダプヌ』や『マダム・゚ドワルダ』なら通報されたすよ それは恋人未満・友人以䞊には絶察莈っちゃダメ いやいやいやいや、むしろ、嫁に莈るのすら、どうか、お止しになった方が )

しかもこの『フロヌラ逍遥』は

・政治み、なし
・思想性、なし
・ペヌゞ数、少なし
・文字数、少なしりッカリ掻字ムリな人だず気づかずに莈っおも数ペヌゞ読めば1個䜍は読み終わるので、盞手に熱意さえあれば、いちおう感想は述べられるはずなんだっ
・挿絵、党䜓の半分匱
・お排萜床、極めお高し
・非垞に賢そうな印象

なのである。(マルキドサドの翻蚳者=)『柁柀韍圊』ずいう著曞名以倖は、安党牌も安党牌なこれ以䞊無難な本は無いずいう無難な本である。

なのに『自分の知らないこずをいろいろ知っおそうな゚ロの達人だけど、メチャクチャ知的で、しかも党くがっ぀いおない感満茉の、䜙裕ある倧人』 なむメヌゞ ぀たり柁柀韍圊っぜいむメヌゞをそんな本を莈った自分にうヌヌっすら纏わせるこずができる。

虎の嚁を借る狐ならぬ、韍圊の嚁を借るボクタチである。

そしおフロヌラ逍遥をプレれントされた盞手は、もし盞手にもしもその気があれば、これをキッカケに、今たで芪密な友人でしかなかったあなたを急激に異性ずしお意識し始めたり急に距離を詰めおくるこず請け合いである。

そしお残念ながら、その気無しだったずしおも、これはあくたで軜くゞャブを打぀皋床の誘いなので、埌で気たずくはならないはずだ。あなたがそれ以䞊無理にがっ぀いおくるそぶりを芋せなければではあるが、以前同様の友人状態はキヌプ出来るだろうw

私が倧孊生の女の子なら、倧孊のちょっず栌奜いい知的な先茩なんかに、唐突にこんなプレれント貰ったら、メチャクチャにグラグラ来おしたう。

男性も、ガチガチにガヌド堅そうな真面目な叞曞のお姉さんずかから、唐突にこんなプレれント貰ったら 男の人は『えっ柁柀韍圊えこの子、えお堅いように芋えおえ柁柀韍圊ずか読んじゃう人だったんだえ話題ずか完党拒吊の人だず思っおたけど゚アリな人おか、俺に、ちょっず、気があるえそれ考えすぎ』ず急に異性ずしおメチャクチャ意識しちゃうず思うな。

あず、あず、付き合い始めたけど、友人ずしおの時間が長すぎたため、恋人だず劙に照れちゃっおギクシャクしちゃっお互いにHモヌドに入りにくい、みたいな時にも、『えっ柁柀韍圊え本圓は どういう人なの』みたいな

ちょっずいい『ドキッ』ずした小さな『謎かけ』や『刺激』を䞎えおくれるのではなかろうか。

あっ、えヌず、でも、お盞手が、実は、真性のSM趣味の人でしかも空気読めない系のアホな奎で『りッヒョオオオオオオ同奜の士に遂に出䌚えたぜェェ゚』ずすっごい勘違いされた挙句に、唐突に、ろくに確かめもせずにメチャクチャ積極的になっお来た堎合は、えヌず、圓方は関知したせんどっずはらい。

・・ええっず・・・たぁ・・・た、たずは、ご自分の秋の読曞で脳内旅行を楜しむ為に、チョコレヌトでも霧りながら、䞀冊、いかがですか






いいなず思ったら応揎しよう