ひざ、死す。でも38歳、もう一度走り出す
こんにちは!赤道近くの島国に暮らすMarco(38)と申します。
ひょんなことから、来週末に首都で行われるマラソン大会への初参加を決めました。本番まで時間がないので、5kmのファンランです。
一日に2千歩も動かない私にとっては革新的な試みです。
しかし…私は左膝に爆弾を抱えています。
ことは10年前に遡ります。
膝、死す。
当時27歳だった私が勤めていた地方局の放送エリアで、大規模なマラソン大会が開催されることに。
有森裕子さんをアンバサダーに迎えるなど盛り上がりを見せる中、各局がこぞって「アナウンサーがフルマラソンに挑戦!」企画を打ち出しました。
私も局から「一番走れそう」と指名された以上、断るなんて野暮なことはできません。
約10ヶ月、地道に準備を重ねました。
その時すでに…膝は小さく悲鳴をあげ始めていました。

吉備団子、タベラレナイ
カメラマンとともに、快調にスタートを切りました。
道中、同じく大会に参加した知事と激励し合うシーンを撮影したり、沿道の声援に力をもらいながら、なんとか30キロ地点を通過。
しかし、そこで。
…左膝が、痛い。
一歩ごとに軋む膝。進みたいのに、足が前へ出ない。
あとは気力頼みでした。
そんな中、給食エリアには特産のマスカットや吉備団子に、ラーメンまで!
しかし、死にかけの私にそんな余裕はない…吉備団子を喉に詰まらせかねない。
マラソンの醍醐味味わえず。無念。
後で映像を見返すと、人生でも指折りのグロッキーな顔をしていた。
もちろん、リタイアという選択肢もありました。
しかし、私を思い止まらせたのはーー
見栄…!!
同僚たちに「他局に比べて、ウチだけ企画が弱くなったな」と思われるかも。
視聴者のみんなに「Marcoアナ、根性ないな」と思われるかも。
そんなのイヤ〜!!
最後に私を突き動かしたのは、ランナーらしい爽やかな情熱ではなく、人間くさい生々しい感情でした。
足を引きずりながら歩き、走り、制限時間30分前の5時間30分でついに完走。
ゴールには、一番仲の良い後輩が待ってくれていました。
「センパ〜イ!」と目を潤ます彼女にメダルをかけてもらうと…涙が溢れてきました。

(ありがたいことに、高視聴率というご褒美も!)
時は流れ、38歳。…未だに膝が痛みます。
ハイキングや登山の際には友だちに迷惑をかけないかヒヤヒヤ。
そんな中、恐る恐る走り始めたのが3週間前。
まずは1kmからやってみたらーー
OMG…
膝がどうとかいう次元じゃない(笑)
お尻が、足が重たくて持ち上がらない。1キロってこんな長かった!?
打ちのめされました。
この10年、ランニングやマラソンの話題になるたび「フルマラソンを完走したことがある」の一本槍で来てました、正直(笑)
長年大切に飾っていた槍。久々に手に取ったら、ほろほろっと崩れ落ちました。(経年劣化と思われる)
今は2日に1回走りながら少しずつ距離を伸ばし、ようやく5kmに到達!気持ち良い〜!!膝もなんとか無事です。
果たして当日、膝の治安を守りながら完走することはできるのか。
でもまぁ、、途中から歩いたっていい。
カメラも視聴者もいない、自分だけのマラソン大会なのだから。
沿道の熱気を感じながら、海沿いを気持ちよく走って(歩いて)
「いい思い出ができたなぁ〜!」と、家に帰ってビールを開ける。
それだけで、120点満点なのです。

最後まで読んでくださりありがとうございました☺︎
