⭐︎眉ハサミ 1486
若い頃、眉には無頓着だった。
太くも細くも短くも薄くもなく、描く必要性を感じたことがなかった。
「プールの授業で眉毛がなくなった」と嘆く女子中高生や、「寝坊して眉毛(を描いて)ないから見ないで」と前髪で目元を隠す同僚が不思議だった。
いつだったか、誰かと一緒に写った写真を見て驚いた。
私の顔、うっすー。
知らなかった。
私の天然眉は、太さや長さの割りには主張が足りていなかった。
もう少し眉に「濃さ」を加えないと、写真に撮ったときにぼんやりとした顔に写ってしまう。
鏡で見ているだけでは、そうとは気づかなかった。
「眉は顔の額縁」だと言う。
絵の印象は額装で変わる。
大したデキでもない絵を、額装もしないで晒していたことに気づき、自眉の上をなぞるようになった。
但し、三菱UNIの6Bで。

補助軸で使っている短いのが
なかなか減らない
いったい何年使ってるんだろう?
母がグループホームに入所後、実家の鏡台の抽斗から、古くて汚れた眉ハサミを失敬した。
少し緩みはあるものの刃先は合っていて、試しに髪の先を切ってみたらスパッと切れた。
わざわざ買う気もない私は、これ幸い。
重宝とはいえないまでも、時々使っている。
外出前のメイクに時間はかからない。
先ず鏡を開き、平抽斗を開け、自宅鍵の付いたキーホルダーをスキニーの右ポケットに入れる。
余談だけれど、自宅鍵の定位置は平抽斗の右端。ポケットがある服は右ポケットが定位置。
出先でパンツの右ポケットに「鍵が入ってない‼︎」と真っ青になり、実は上着の右ポケットに入っていた、なんてことがしょっちゅう起きる。
閑話休題
日焼け止め、パウダーファンデ、UVカットパウダー、そして瞼の上縁と眉を三菱UNIでなぞる。
少しだけ眉をカットしておこうか。
ない‼︎
眉ハサミがない。
眉ハサミを持ち出すことなんてある?
ここ以外で使うことなんてある?
この抽斗以外に片付けることなんてある?
外出に眉ハサミは要らない。
出かける時刻は迫ってる。
なのに、気になり出したら止まれない。
他の抽斗を全部開けてみる。
扉も全部開けてみる。
「日焼け止めの空容器と一緒に捨てたかも」とゴミ箱も捜索。
なんちゃってクイックルワイパーをかけたときには気づかなかったから、床には落ちていないはず。
タイムアップ。
「百均に寄れたら新しいのを買おう」と思いながら靴を履く。
バッグを肩に掛けて玄関を出る。
鍵を閉めようとポケットに右手を入れる。
痛っ‼︎
私の指を刺したのは、キーホルダーに絡まった眉ハサミの先っちょ。
笑かしよんなあ。
古いとはいえ刃先はツンツンに尖って反り返っている。
ピタピタのパンツのポケットに入れたまま、あっちを向いて、こっちを向いて、しゃがんで、伸びて、又しゃがんで。
よくぞ生地を突き抜けなかったこと。
よくぞ腿にブッ刺さらなかったこと。
「時間がないのに」と思っても、ここで戻しておかないと、また見失ってしまう。
眉ハサミを鏡台の定位置に戻し、小走りで出かける。
それにしても眉ハサミだよ?
鍵と一緒に掴んで、どうして気づかなかったのかなあ。
いくら何でも、ポケットに入れるときには気づくでしょ?
自分のアホさ加減に呆れかえる。

アイリスの見分けがつかないのだけれど
これらは花弁の根元が黄色いから
ハナショウブ……なのかな?
あってますか?

カキツバタは水辺•湿地、スッと白い筋
ハナショウブの花弁の根元は黄色
アイリスにはお髭が生えてる
2026.4.27.月
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