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#013 超能力?帰りが分かる猫(4コマ漫画)


家に帰って玄関のドアを開ける。
すると、なぜかそこにいる。

黒猫のボンちゃんだ。

しかも「今、たまたま玄関にいました」という感じではない。
上がり框にちょこんと座って、明らかにこちらを待っている。


「ただいま」
と言うと、
「遅かったニャ」
とでも言いたげな顔をする。

これが一度や二度なら偶然だと思う。でも、ボンちゃんは何度もやる。

そして不思議なのは、どう考えても玄関の鍵を開ける音を聞いてから来たとは思えないことだ。

猫には「帰宅センサー」がある?

調べてみると、同じように「飼い主が帰るとなぜか玄関で待っている」という猫は結構いるらしい。

理由のひとつとして考えられているのが、猫の体内時計だ。

毎日だいたい同じ時間に帰宅する家なら、「そろそろ帰ってくる時間だ」と生活リズムから予測している可能性がある。

もうひとつが、猫の優れた聴覚。

猫は人間よりも音に敏感で、飼い主の足音や車のエンジン音など、毎日聞いている「その人特有の音」を覚えている可能性があるという。

なるほどなぁ。
確かに、それなら説明はつく。

……はずなのだが。

それにしても、早すぎないか?

ボンちゃんを見ていると、どうにも腑に落ちない。

まだ家からかなり離れているはずなのに、すでに玄関へ移動して待っているように思えることがある。

帰宅時間も毎日きっちり同じではない。

「そんな遠くから分かるものなのか?」

と思ってしまう。

エンジン音なのか。
生活リズムなのか。
それとも、家の周囲の音や家族の動きまで含めた、猫なりの高度な予測なのか…。

ある記事には「テレパシー」という、ちょっと夢のある説まで登場する。
もちろん科学的に確認された話ではない。

でも、一緒に暮らしていると、
「いや、この猫、本当に分かっているんじゃないか?」
と思う瞬間が確かにある。

「おかえり」は、ボンちゃんの仕事
理由は結局よく分からない。

でも、ドアを開けた瞬間、黒い小さな姿が玄関で待っていると、それだけでうれしくなる。

もしかするとボンちゃんにとって、僕が帰ってくることは、一日の中のかなり大きなイベントなのかもしれない。

「そろそろ帰ってくるニャ」

そう思って玄関まで歩いてきて、ちょこんと座って待つ。

そしてドアが開けば、

「やっぱり帰ってきたニャ」

そんな顔をする。

猫がどうやって帰宅を察知しているのか。
その答えは、分からないままでもいい気がする。
今日も家に帰れば、玄関の向こうでボンちゃんが待っている。

それが何よりうれしい。

猫の「おかえり」には、人間の疲れを一瞬で消す力がある。

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