ワンタン麺
友達と夜ご飯を食べに行った。
点心セット、餃子セット、ルーロー飯セット等のある定食屋さんだった。
メインの料理とセットの組み合わせが多く、とても悩んだ。
メニューを何回もペラペラとめくって考えているとワンタン麺の写真が美味しそうで目に止まった。
写真の下に「雲呑麺」と書いてあった。写真は明らかにワンタン麺。この漢字がワンタンと読むのか、初めて見た私は少し不安だった。
しかし隣は「海老雲呑麺」。これはもうワンタンだろう、と安心した。
しかし何故、「雲呑」と書くのかがとても気になった。
検索のために「わんたん」と打ち込むと雲呑と変換されて安心した。そして「雲呑 漢字 由来」と検索した。
するとAI要約で「雲呑はスープに浮かぶのが雲のようで呑み込む事が出来るので雲呑と書きます」という説明が出てきた。
そんなに可愛い由来なのか!!!雲呑!私はとても気に入ってしまった。
雲を呑み込むから雲呑なんだって〜可愛いね!私は友達にすぐ伝えた。
可愛い由来に思わず別の友達にもLINEで今日の発見を披露した。
その時に改めて漢字を見てみると「雲を呑み込む」という表現がまるでレインボーわたあめが流行ったように竹下通りのスイーツに思えてきた。
いつの時代に誰がそう名付けたのかまでは調べていないが、とても原宿思考だなと思った。
雲呑と書いているのに中身は肉や海老なのが面白いとまで思う。その時代は甘いものがあまりなかったのか??
私はワンタンが初めて出来た厨房に居合わせたら「まるで雲が浮いているようだ!そしてこの喉ごし、呑み込めるじゃないか!」と名付け親に上手いパスを出すような食リポが出来るだろうか。
作った側の場合は「スープというこの大空に呑み込める柔らかな雲を浮かべたのさ」等と説明をしながら仕上げのネギをパラパラ出来るだろうか。
こんなユーモアのある料理人になれたら、消費者になれたらどれだけ楽しいことだろう。
肉吸いは二日酔いの時に「肉うどんからうどんを抜いてくれ」と言われて誕生したと大阪のお店で説明書きを読んだことがある。
何を言ってんだ?みたいな事が当たり前になるというのは第一人者がすごいと思う。
肉吸いと大谷翔平の共通点かもしれない。
肉吸いや大谷翔平にはなれないが、私は「雲呑」みたいなことが言えるようになりたい。
